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『ゲーム19XX~20XX』番外編:過去5回の年に発売された個性豊かな5本の名作ゲームを紹介

今回は番外編として、これまでの回では触れられなかったタイトルをピックアップ。第1回の1989年からそれぞれ1本ずつして紹介していきます。

任天堂 Nintendo Switch
『ゲーム19XX~20XX』番外編:過去5回の年に発売された個性豊かな5本の名作ゲームを紹介
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エレベーターアクション
(第4回「1983年」より)


発売日:1983年
機種:アーケード
発売元:タイトー


スパイとなって30階建ての高層ビルに潜入し、エレベーターを乗り降りしながら重要書類を盗んでいくアクションゲームです。ビルを守るガードマンを拳銃で撃ったり、エレベーターで押し潰したりしながらビルを降りていき、地下1階から脱出したらステージクリアとなります。上に向かって進んでいくのではなく、屋上からスタートして下へ下へと降りていく本作のシステムはユニークかつ斬新でした。

ガードマンは銃で倒すより、エレベーターで潰したほうが得られるスコアが多いので、ついついエレベーターを使って倒したくなりますが、慌てると自分が潰されてしまったり、乗り損なってエレベーターの穴に落ちてしまったりします。このエレベーターをめぐる攻防が非常に面白く、本作の最大の魅力となっていました。敵の攻撃をしゃがんでかわしたり、天井の照明を撃ち落として敵に当てたりとアクション性も高く、非常に歯応えのあるゲームと言えるでしょう。

しかし、一定時間が経過すると急に敵が増えたりするので、スコアを稼ごうと欲張りすぎると一気にクリアが難しくなります。エレベーターの動きが遅いなど、やや理不尽さを感じさせる部分もあり、決して簡単なゲームではありませんでしたが、それゆえにクリアできたときの喜びは格別。中毒性が非常に高く、多くのプレイヤーをトリコにしました。そのため、のちにファミコンやセガのSG-1000など、さまざまな家庭用ゲーム機に移植されています。


画像はハムスターの『アーケードアーカイブス エレベーターアクション』です(PlayStation Storeより)

クロックタワー2
(第5回「1996年」より)


発売日:1996年12月13日
機種:プレイステーション
発売元:ヒューマン


主人公の美少女・ジェニファーを操作して、巨大なハサミで襲い来る殺人鬼・シザーマンと対決するホラーゲーム『クロックタワー』の続編になります。さまざまな場所を調べて、生き残るための手がかりを集めていくオーソドックスなアドベンチャーですが、これらの探索をシザーマンの魔の手をかわしながら進めていかなければなりません。

しかも、シザーマンは何度撃退しても、しばらくするとまた襲いかかってきます。こちらの虚を突くようなところから、いきなり現れることもあるため、まったく気が抜けません。ハサミをガシャン、ガシャンと鳴らしながら迫って来る姿もインパクト抜群で、いわゆるサバイバルホラータイプとは一味違ったスリリングさを味わうことができます。

ダリオ・アルジェント監督の名作ホラー『フェノミナ』のヒロインを彷彿とさせるジェニファーの存在も見逃せません。不気味な古城が最後の舞台になるなど雰囲気もアルジェント作品っぽく、ホラー映画ファンなら「おおっ」となること間違いなしです。さすがに現在では映像面でやや迫力不足な感は否めませんが、『13日の金曜日』や『ハロウィン』といったスラッシャー映画好きなら十分楽しめるのではないでしょうか。

画像はPlayStation Storeより



いかがだったでしょうか。記録的ヒットとなった大作というわけではありませんが、どれもキラリと光る魅力を持った名作ばかりです。いずれもオリジナル版やリメイク版がダウンロードサイトなどで入手可能になっていますので、この年末年始に遊んでみてはいかがでしょう。今のゲームとはまた違った魅力に触れられるかもしれませんよ。
《仁志睦》
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