人生にゲームをプラスするメディア

ときのそら×銀河アリスのARライブイベント「TUBEOUT!」vol.1―それはVTuberライブのロールモデルだった

バーチャルタレント"ときのそら"と"銀河アリス"が出演するARライブイベント「TUBEOUT!(チューバウト!)」vol.1。あらゆる最新映像・音響技術が詰まった同ライブは、ステージに立つ機会の多い筆者から見ても、未来のライブイベントの象徴となる可能性に溢れていました。

その他 VTuber
ときのそら×銀河アリスのARライブイベント「TUBEOUT!」vol.1―それはVTuberライブのロールモデルだった
  • ときのそら×銀河アリスのARライブイベント「TUBEOUT!」vol.1―それはVTuberライブのロールモデルだった
  • ときのそら×銀河アリスのARライブイベント「TUBEOUT!」vol.1―それはVTuberライブのロールモデルだった
  • ときのそら×銀河アリスのARライブイベント「TUBEOUT!」vol.1―それはVTuberライブのロールモデルだった
  • ときのそら×銀河アリスのARライブイベント「TUBEOUT!」vol.1―それはVTuberライブのロールモデルだった
  • ときのそら×銀河アリスのARライブイベント「TUBEOUT!」vol.1―それはVTuberライブのロールモデルだった
  • ときのそら×銀河アリスのARライブイベント「TUBEOUT!」vol.1―それはVTuberライブのロールモデルだった
  • ときのそら×銀河アリスのARライブイベント「TUBEOUT!」vol.1―それはVTuberライブのロールモデルだった
  • ときのそら×銀河アリスのARライブイベント「TUBEOUT!」vol.1―それはVTuberライブのロールモデルだった


「意識調査」後はお待ちかねのライブパート再来。今度はスマホの画面に表示された"TAPボタン"を押すと、ステージに流れ星を送れるという、オーディエンス参加型ライブに様変わりしました。アリスの「みんなの指圧に掛かってるんだゾ!」の迷呼び掛けに来場者が応えてステージに降り注ぐ星々。ステージにそらを残し、ライブパート後半が開幕すると先ほどの和やかなムードは一変します。歌われたのは、オリジナル曲の「未練レコード」。

そらとも(ときのそらのファンの総称)一同が待ちわびていたナンバーとあって、さらに会場のボルテージが上がります。


盛り上がりはこれに留まりません。続いて流れた曲は、誰もが初めて聴くメロディアスなイントロ。LINE LIVEの観客が見せていたざわつきの通り、新曲「海より深い空の下」の初お披露目です。しっとりした旋律に合わせて、サイリウムの光が揺れていました。


続く銀河アリスは、12月14日にSpotifyなどで配信が開始された初のオリジナル曲「Someday Someday」を披露します。普段のアリスの元気なイメージと、Coffee Creamersが繰り出すオシャレなビートとのギャップが心地よく、ダンスが得意な彼女の個性が際立つ、まるで洋楽アーティストのようなステージ。曲終わりのセリフ「もしもし聞こえますか?」を再現するも、思わず聴き入ってしまいノーレスポンスのお客さんに対し「聴こえてるんですかー!?」と後押しするシーンも。

銀河アリスの後半2曲目もサプライズ。ときのそらと同じく、本日初披露の新曲「Brand New Days」を披露しました。


「Brand New Days」の振りはなんとバレエダンスインスパイア。曲調も「Someday Someday」に続き、曲間のコールや振りコピなどが定番化しているこの界隈の楽曲には珍しい音数の少ないBPMが落ち着いたもので、そこにアリスの創作バレエダンスが映画『Save the Last Dance』さながらに乗る、ステージで完成するひとつの作品を魅せられたような気分になりました。曲のテンポは落とし目でも、アリスのダンスはキレキレなのです。(曲前にアリスが出した音に対してお客さんから上がった「鼻すすり助かる~!」に笑いもしましたが……お客さんは見逃してくれなかった。)

ただこの時、筆者は2人のダンスと歌といった“動き”に安心感を覚えてしまったからか、さらに"ライブとして楽しみたい"という欲が出てきてしまい、気になる点が出ていました。

例えば、オリジナル新曲を歌詞に注目して聴いていたのですが、歌っている歌詞とステージ上の2人の口の動きが合っていない。ここで一気に現実に引き戻されてしまう感じがあり、少々もったいなく思いました。色んなライブに足を運び、その際ボーカリストの発声や口の開け方を見るのが好きな、歌う表情フェチの筆者としては、ここにどうしても物足りなさを覚えてしまう。細かい表情や口の開け方の差を出すまでは難しいとしても、休符では口を動かさない、多少母音の形に合わせるなど、歌詞が決まっているものに関しては口のパク付きを合わせることは実現可能だと思うので、特にテンポがゆっくりの曲は次回に期待したいところです。

あとは自身が演者としてステージに立つときに気を遣うポイントのひとつなのですが、目配りが気になりました。ライブではアーティストとオーディエンスのアイコンタクトも非常に重要な結び付き要素だと個人的に信じているのですが、どうしてもVTuberの目線が観客より上にあり目線が合わない。せっかくリアルタイムでリアクションができて、ステージの端から端までお客さんにアピールするアクションができているので、目線も合えばなお嬉しいはず。ライブでVTuberからの目線を巡って「あれ絶対こっち見たって!」とファン同士の談義が起きる未来がきたら最高だな――と筆者は思いました。


歌い終わるといつもの銀河アリスに戻り絶叫。ときのそらも舞台に戻りハグ。そらは「未練レコード」も今回がライブで歌うのは初めてだったこと、そしてロックテイストで今までにない格好いい部分を出しつつ、前向きな歌詞が注目ポイントの「海より深い空の下」は近日中に動画もアップロードされると告知します。


※「海より深い空の下」動画は12月18日に公開された。

対して、アリスは新曲を秘密にしておくことが大変だったことと、「Someday Someday」では気持ちを込めるために地球人類さん(アリスファンの総称)の今までのコメントを振り返り、一人ひとりの名前を想い収録に挑んだことや、「Brand New Days」ではバレエの振り付けと、歌詞で見せる弱い一面や、みんなのそばにいることを身近に感じでほしいと語りました。


MCが明けると再びときのそらがライブオンステージ。歌う前に、見えない魔法の水で喉を潤わせ「お水助かる~」コールを観客から受けてから、ボカロならではの最高音hihiCの楽曲「太陽系デスコ」を披露。そらともの合いの手も最高潮に達します。最後の曲は銀河アリスもステージに飛び込んで、初音ミクの「ダンスロボットダンス」。“UP SIDE UP SIDE DOWN UP SIDE DOWN SIDE UP AND DOWN”の部分は、もはや大合唱の様相を呈していました。


LINE LIVEの放送はここまで(ライブ開始時点での視聴数は開場収容数の300名を大幅に超え7,000人を突破。最終的には25,000人を超えていました。)終わりを惜しみつつも、ときのそらが「Vol.1っていってるから!ワンってことは……」とアリスに振ると「スリーもある!」とボケ倒し。そのボケに来場者・LINE LIVE共に観客が全力でツッコみつつ、そらともと地球人類さん(銀河アリスのファンの総称)への感謝の言葉で締め、リアルタイムARライブ「TUBEOUT!」 Vol.1のライブ本編は終了しました。
《アネモネ・モーニアン(アニモ)》

ボーカリスト アネモネ・モーニアン(アニモ)

"アニモ"の愛称で親しまれるボーカリスト。カナダで培ったグローバルな感性を駆使した歌唱・音楽制作を得意とする。 その多様性を尊重する精神、そして英語力、また、映像作品・ゲームに対する愛から、時にライター・通訳・翻訳家としても活動している。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

その他 アクセスランキング

  1. 公式Xが投稿の『ポケモン』を信楽焼で表現した作品がすごすぎる!リザードンやロコンなど、ほのおタイプのポケモンが温かみと迫力のある造形に

    公式Xが投稿の『ポケモン』を信楽焼で表現した作品がすごすぎる!リザードンやロコンなど、ほのおタイプのポケモンが温かみと迫力のある造形に

  2. 『遊戯王』“封印の黄金櫃”がティッシュケースに!?瞳のデザインや輝く金色まで再現、ゲームセンター用プライズで登場

アクセスランキングをもっと見る