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ときのそら×銀河アリスのARライブイベント「TUBEOUT!」vol.1―それはVTuberライブのロールモデルだった

バーチャルタレント"ときのそら"と"銀河アリス"が出演するARライブイベント「TUBEOUT!(チューバウト!)」vol.1。あらゆる最新映像・音響技術が詰まった同ライブは、ステージに立つ機会の多い筆者から見ても、未来のライブイベントの象徴となる可能性に溢れていました。

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2018年12月17日19時30分頃、タワーレコード渋谷店地下1階のCUTUP STUDIOは、片手にスマホを、もう片方の手にペンライトを握りしめたオーディエンスで満たされていました。

この日行われたのは、人気VTuberの"ときのそら"と"銀河アリス"が出演するARライブイベント「TUBEOUT!(チューバウト!)」。

「TUBEOUT!」とはバルス株式会社が実施するARライブイベントの総称で、そのvol.1となる本ライブもARならではの演出に加え、スマホを用いてリアルタイムに観客がライブにアプローチできるシステムが施された画期的なライブでした。バーチャルタレントとファンが全く新しいコミュニケーションで繋がったその様子を、本稿でご紹介しましょう。



開場時刻18時30分前のタワーレコード渋谷店は、既にファンが列をなしており、会場受付前にはファンや関係者からのフラワースタンドがズラリ。物販ブースで販売されていたときのそらと銀河アリスのコラボグッズは、Tシャツとロングタオルといった半分以上のグッズが開場直後に売り切れ、その注目度の高さを物語ります。


開演前の会場では、ゆかりのあるVTuberたちから寄せられた応援ビデオメッセージがリピート上映されており、来場者の高揚感をますます煽っていきます。その顔ぶれも虹乃まほろかしこまり&パンディインサイドちゃん姉妹Alt!!ロボ子さん天神子兎音ウェザーロイドAiri響木アオMonsterZ MATE奏天まひろ東雲めぐAZKiYuNi富士葵と非常に豪華な内容。会場からは「推しが(推しを)推してる…」や「てぇてぇ…(尊い)」など、俗に言う“沼にハマった者たち”の声が静かに響いていました。

開演時間が目前になると 、演者二人と共演経験のある天神子兎音からの天の声が。“ポンコツ噛み様”と親しまれる彼女らしい語り口で、ライブの撮影についての注意と、ライブ用に配布されたQRコードについての説明がされます。


ちなみにそのQRコードは入場時に来場者一人ひとりに手渡しされたもので、コードを読み込むと、開演準備中の段階ではミニゲームが遊べました。思いのほか操作が難しく、会場には高得点を叩き出して喜ぶ方の姿も。そしてこのQRコードは、後にオーディエンスと演者をつなぐ大切なキーになります。

会場が暗転し、沈黙に包まれたと思われたや否や……。



一曲目「スイートマジック」のイントロと共に、画面中央が一気にライトアップされ、ときのそらが登場すると場内のボルテージは瞬く間にUP。オーディエンスは即座に青のサイリウムを照らしてリズムに乗ります。

歌いながら踊り、ステージを縦横無尽に隅々まで動き回るときのそら。曲間では観客を盛り上げながら「今日はアリスちゃんと2人でこんな素敵な場所でライブができるなんて、もう最高です!」とコメントをしていました。眼前で活き活きとパフォーマンスを見せる彼女は、確かにスクリーンに投影されたものなのですが、そこに作り込まれた映像作品を見せられている感覚はありません。ステージ上の演者と観客が双方向にコミュニケーションを図る。それはまさしく生ライブでした。

そして、歌い終わると足早にステージの下手に捌ける彼女。一般的なライブであれば、特筆することもない普通のことなのですが、歌とダンス、曲間MC煽り、捌けまで違和感なくスムーズにシンクロしていることに、筆者は映像技術の発展を感じました。幾度となくCUTUP STUDIOでのリリースイベントなどを拝見してきたのですが、(生身のアーティストと比較すると、ステージの前方にスクリーンが設置されているため奥行は違えど)ほぼ等身大で実際にそこにいるかのような臨場感


続いては銀河アリスがステージ上手から登場!センターポジションにスタンバイし、アリスの「ごきげんようです、地球人類さん!」の一声でステージがライトアップすると、イラストレーター・p19氏デザインの新衣装に身を包んだアリスの姿に観客は歓喜しました。歌はTVアニメ『侵略!イカ娘』のオープニング曲「侵略ノススメ☆」と、『這いよれ!ニャル子さん』のオープニング曲「太陽曰く燃えよカオス」を続けてカバー。事前にライブの盛り上がり方の練習動画で挙がっていた2曲なだけあり、観客も予習バッチリに合いの手を入れます。


今や6000人を超すというVTuberの中でも、“踊りが上手いVTuber“として知られている銀河アリス。ライブでも惜しみない踊りっぷりを披露しますが、リアルタイムのライブでもレイテンシーやカク付きなく、ステージ上で腕がツインテールに埋まることもなく動いていました

筆者が感じた違和感を強いて挙げるなら、現実ならあのスタイルあの衣装であれだけ踊るとバストが超痛くなりそう……といったところでしょうか。いい塩梅の“あるあるねーよ感”もVTuberライブの良さだと感じましたね。



銀河アリスが歌い終えると、ときのそらがステージに再登場。この時アリスがそらを迎え入れるのですが、なんと2人が手を繋ぐのです。てぇてぇ……!ただでさえ普通のライブでもメンバー同士のイチャイチャはテンションが上がるのに、バーチャルな存在の2人にこうも自然にキャッキャされると……!!

MCで来場者への感謝の言葉を伝えて、会場から弾けんばかりの声援が上がると、「うわー!すごい!」と驚きとよろこびが混ざった様子を見せる2人。しゃべりながら息が切れているのがリアル。ライブでの動きもすごかったのですが、このMCでの生のやり取りは、彼女たちの実在感がさらに顕著に現れ、会場まで会いに行きたくなると感じる何かがあると確信させます。「みんなで楽しく盛り上がりたい!」と笑顔で答えるそらと、「会場の皆さんのお顔を1人ずつ覚えて行きたい」と答えるアリス。そして「丸見えだよ!一番後ろの子も結構見えてるから、油断しちゃダメだぞー!」というありがちなMC。確かに演者としてステージに立つと、実際収容人数2,000人くらいの会場でも一番後ろの観客までしっかり見えることは多いのですが、このくだりをVTuberライブで聞けるとは。

Twitterで「#チューバウト」のハッシュタグで参加していた観客からも"どうなっているのか"、"どう見えているのか"と興味が沸いている様子が垣間見え、会場とLINE LIVEの視聴者に向けて「どこから観ていても楽しめるようにしていくよ」と言葉を投げるときのそらを見て、ひたすらに未来を感じます。



そして、ここからARライブの醍醐味でもある、スマホによる観客とのコミュニケーションで行う企画コーナー「そらリス意識調査」が開始。前述したQRコードにリンク先から「YES」「NO」で返答する意識調査に参加できる仕組みになっており、投票への参加を来場者限定にすることで、LINE LIVEの観客との程よい差別化を果たしていました

ただ1つ問題点があったとすれば、地下で300人満員の会場はスマートフォンの電波が非常に繋がりにくくなっており、会場では「圏外」「繋がらない俺の代わりに頼んだ」という切ない声がチラホラあったことでしょうか。実際筆者の携帯キャリアも、入場が進むにつれ電波が4Gから3Gになり、開演でドアが閉められてからは圏外になってしまいました。幸いキャリアWi-Fiが飛んでいたため参加はできましたが、周りでも自前Wi-Fiを取り出すも繋がらず何度もリロードされている方もいたため、特に地下の密閉会場が多いライブハウスでは、電波状況は今後乗り越えるべき課題となりそうです。


「そらリス意識調査」では、そらとアリスが会場に「YES」「NO」で答えられる質問をそれぞれ3回していき、質問が進むごとに「YES」の人数を減らしていくという、そらリスの質問の選択能力が試されるゲームでしたが、質問の内容と結果は下記の通り。

そらとアリスのチャンネルに登録している(90%)今日グッズを買った人(74%)初めてライブに来た(25%)食パン食べてきた人(12%)家族の名前に"そら"が付く(2%)UFO見た(11%)【再挑戦】女の子(6%)

UFOを見たことがある方がたまたま会場に多くいた以外は、減り幅の大小あれど最後まで順調に減り、まさに“みんなで作るLIVE”を体現するかのような、会場一体で大いに盛り上がる企画になりました。筆者はMC回しが上手なアリスと、ほえほえなそらに癒されっぱなし。

《アネモネ・モーニアン(アニモ)》

ボーカリスト アネモネ・モーニアン(アニモ)

"アニモ"の愛称で親しまれるボーカリスト。カナダで培ったグローバルな感性を駆使した歌唱・音楽制作を得意とする。 その多様性を尊重する精神、そして英語力、また、映像作品・ゲームに対する愛から、時にライター・通訳・翻訳家としても活動している。

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