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ゲームはどうして面白いの? それは現実で味わえないの?─感覚的な“当たり前”を改めて振り返ってみた【コラム】

コンピュータゲーム業界は、様々な進化を遂げ、現在の発展へと至りました。これまでの歩みを振り返ると、ファミリーコンピュータやゲームウォッチを思い出す方も多いでしょうが、これらはいずれも1980年代に登場。その発端は、更に遡る形となります。

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◆世界や物語に干渉することも! 感情移入のしやすさも魅力


まるで現実のように美しいゲームも数多く登場しました

「主人公を操作できる」というのも、ゲームが持つ特徴のひとつです(主人公が存在しないゲームもあるので、全てに当てはまるわけではありませんが)。主人公自体は、映画や小説、アニメなどにも欠かせない存在ですが、それらの主人公はあくまで「その物語世界の中心人物、もしくは視点となる存在」ですが、ゲームでは主人公を通してその世界に干渉することができます。

登場人物を自由に動かす。これもゲームの醍醐味です

干渉と言うと少々大げさかもしれませんが、画面の中のキャラクターを自分の任意で動かせる自由度は、映画や漫画にはない楽しさです。また、自分でキャラクターを動かしていると愛着も湧きやすく、人によっては感情移入もしやすくなる効果もあります。気持ちが入ると感動や刺激も増幅されるので、プレイヤーにとってはいいことづくめです。

『オクトパストラベラー』は、シナリオ進行の自由度が高く、またサブイベントの中には複数の解決策があるものも

また、映画などにはない楽しさのひとつとして、「物語に干渉できる」という要素もあります。ゲームによっては、異なる過程を選ぶことができたり、エンディングがひとつだけではないというケースも少なくありません。無論、ゲーム内であらかじめ用意されている範囲に限られますが、物語の道筋や結末を自分なりに選び取ることも可能です。

「世界に干渉する」という点については、現実世界で生きている私たちは、否応なく干渉し続けています。その際に様々な選択を選び、その結果を味わってもいます。その意味では、この醍醐味は現実世界でも味わえると言えますが、ゲームならば何度でも繰り返すことができます。繰り返せる前提ならば思い切った選択も可能ですが、現実世界ではなかなか難しいため、この点もゲーム側に軍配が上がりそうです。

自分の直感に従い、物語の流れを変化させられるゲームもあります。ただし、バッドエンドに行き着くことも・・・

コンピュータゲーム以外の媒体でも、物語に干渉できる遊びはありますが(ゲームブックやTRPG等)、手軽さや普及度を考えると、コンピュータゲームが持つ強みのひとつと言えるでしょう。そして物語を自ら勝ち取ることで、感情移入も更に深まる相乗効果が、その体験をより豊かなものにしてくれます。

ただし感情移入については、時に少なくないダメージを与えることもあります。展開や結末が悲劇的だった場合は、その衝撃が更に増してしまうため、立ち直るのに時間がかかることも少なくありません。名前を入力できるヒロインが“まさかの行動”(ネタバレのため自粛)に出てしまう『バハムート ラグーン』の衝撃を、未だに忘れられない方もいることでしょう・・・。

◆ひとつ覚えれば、多彩なジャンルが楽しめる!


オーソドックスなRPGならば、反射神経は必要ないので、コントローラに慣れていない初心者でも落ち着いて楽しめます

娯楽や体験を楽しむためには、まずそのための手段を覚える必要があります。スポーツならばルールの習得も必須ですが、その前に使用する道具の使い方を学ばなくてはなりません。そして、道具の使い方を学ぶことで、楽しみ方が広がりを見せます。

例えばゴルフなら、クラブの扱い方を学ぶことでコースを回れるだけでなく、飛距離を競う「ドライビングコンテスト」や、パターだけで楽しむ「パターゴルフ」など、それぞれ異なる楽しさを味わうことが可能です。野球だって、試合をするのが好きな人もいれば、バッティングセンター専門という方もいますし、キャッチボールも楽しいものです。

同じジャンルのゲームは、操作が共通しているものもあります

道具、言い換えるならばデバイスの使い方を知ると、楽しさの幅が広がります。これをゲームに当てはめてみると、コントローラへの慣れと言えるでしょう。ゲーム未体験の方だと、コントローラでの操作がうまく行えない場合が多々あります。それは、スケート初心者が立つのもままならない状態に近いかもしれません。

ゲームの中には、パズル性を備えたRPGなど、ジャンルが融合しているものも

そして慣れてしまえば、氷上を苦もなく滑るように、スティックやキーを同時に使いこなせるようになります。そしてゲームの強みは、コントローラにさえ慣れてしまえば、遊びの幅が非常に広い点です。ジャンルだけでも、アクションやシューティング、さらにRPG、パズル、シミュレーション、ADVなど、枚挙に暇がないほど。そのどれもが異なる楽しさを持っていることは、ゲームファンならば誰でも知っています。

ひとつのデバイスに慣れるだけで、これだけ多彩な遊びを楽しめる娯楽は、かなり稀な存在と言えるでしょう。特殊なコントローラもありますが、基本のデバイスに慣れていれば、その応用ですぐに馴染むことができます。

ゲームは数多くの作品があるので、描かれる物語も実に多彩。王道の英雄譚や恋愛モノ、心が震える感動作などもあります

上記のように、ひとつのデバイスで複数の楽しみ方ができる娯楽は、現実世界にも多数あります。ですがゲームは、追従を許さないほどの幅広さを持っており、そこも大きな魅力のひとつと言えます。難点を上げるならば、幅がありすぎるため、自分に合うジャンルやタイトルを探すのが一苦労ですし、そこで諦めてしまう場合もあり得ることでしょうか。選択肢が多いが故の弊害です。

次ページ:技術の進歩が新たな体験を可能に─広がる共有体験
《臥待 弦》
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