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ゲームと人を繋げるゲーム『Eden Obscura』とは?―制作者・Baiyon氏「美しいと思ったモノを全て詰め込みました」【BitSummit Vol.6】

ゲームビジネス インディ

ゲームと人を繋げるゲーム『Eden Obscura』とは?―制作者・Baiyon氏「美しいと思ったモノを全て詰め込みました」【BitSummit Vol.6】
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Baiyon氏が手掛けたPS3/PC向けオーガニックプラットフォームアクション『PixelJunk Eden』の後継作として制作されていた『Eden Obscura』iOS版が2018年5月18日に配信されます。

本作は、Baiyon氏が15年のフリーランスアーティストを経てキュー・ゲームスに入社し、様々な実験を行いながら作り上げたものです。プレイヤーは、キャラクターを操作し、「コレン」というアイテムを集めて、植物になるシードを成長させて探索エリアを広げ、ゴール地点のスペクトラを目指す事になります。


基本的なゲームルールは前作と同じなのですが、本作では、スマートデバイスのカメラ機能を活用しており、カメラが取り込んだ映像がゲームの背景やエフェクト等に反映されます。

Baiyon氏は、幼少の頃から光っているものや透明なものを集めるのが好きで、モノを光に当てたら向こう側が透けるというアイデアを持っていたそうです。そのアイデアを使って作られたのが本作なのだとか。


Game*Spark/インサイドでは、そんな本作を手掛けたBaiyon氏にインタビューを敢行しました。


――前作から進化した部分と共通している部分を教えてください。

Baiyon氏:進化した部分は、スマートデバイスのカメラ機能を活用している事です。『Eden Obscura』というタイトルは、箱に小さい穴をあけて覗くと像がうつるラテン語の「Camera Obscura」が由来です。これは、カメラの語源になった言葉でもあります。

また前作では、プレイヤーキャラクターは3人しかいませんでしたが、今回大幅に増やしました。キャラクター名は楽器をモチーフにしていて、プロフィールにマニアックな音楽ネタを仕込んでいます。音楽が好きな方はニヤッとしてくれるのではないでしょうか。

基本的なルールは、『PixelJunk Eden』と変わりませんが、ゲームプレイに4分という時間制限があったり、マルチジャンプができるようになったりと、短時間で気軽に楽しめるモバイル向けに最適化しています。

世界観は『PixelJunk Eden』のままなので、前作ファンは楽しめると思いますよ。

――モバイルにしたきっかけは何ですか?

Baiyon氏:キュー・ゲームスに入社して色々な実験をしていく中で何を作ろうかと悩んでいたら、社長のディランが「モバイルの『PixelJunk Eden』やる?」と言ってくれて、試しにスマートデバイスのカメラ機能を導入したらうまくいったので、そのまま制作が進んでいきました。

――本作で一番こだわった部分はどこですか?

Baiyon氏:カメラ機能やサウンドなど、こだわった部分はいっぱいあるのですが、強いて言うなら「どうやって生活と結びつけるか」を意識して作りました。カメラアプリ「Snow」のように「今日は天気が良いし、ここでやってみようかな」というのをやりたかった。固定されたビジュアルではゲームと人を繋げる事はできませんが、これなら繋げる事が出来ると思ったんです。

――Baiyonさんはどういったシチュエーションで本作をプレイするのが好きですか?

Baiyon氏:暗い場所でろうそくに火を灯して、カメラを火に向けながらプレイするのが好きですね。色だけではなく、光を意識するのも楽しいですよ。

カラーキャッチャーの画面

ついでに「カラーキャッチャー」の事を紹介したいです。インテリアのサンキャッチャーというのがあって、サンキャッチャーのクリスタルに太陽の光が差し込むと、部屋の壁に虹色の光が照らされるんです。「カラーキャッチャー」はその色版です。カメラ機能でいろんな色を吸収し、一定量集めるとフリーでプレイできるステージがアンロックできます。

――料金体系を教えてください

Baiyon氏:今回はFree To Playです。『PixelJunk Eden』をそのままモバイル向けに移植するなら買い切りタイプでもよかったのですが、カメラ機能などの要素を広い層にアプローチしたいと思ったので。課金に関してはDLCを配信するかたちになります。

――なぜ『PixelJunk Eden』と『Eden Obscura』は、植物をモチーフにしたものが登場するのでしょうか。

Baiyon氏:『PixelJunk Eden』を作る時、僕はゲーム開発の経験は全くなかったんです。そこで今まで書いてきた絵をポートフォリオで持ってきて、それを弊社のクリエイティブプロデューサーの富永に見せたら、森の中にキャラクターがいる絵を気に入ってくれたんです。

そして富永に「Baiyonさんの音楽で植物が生きたり死んだりしたらどう?」というアイデアをもらったので、「じゃあコンセプトアート作ってみますね」って感じで出来たのが今の『PixelJunk Eden』のビジュアルです。植物が生きたり死んだりする表現を物理で再現するのは3か月くらいかかって。そこから「じゃあゲームプレイどうすっか」という贅沢な作り方をしました。ゲームプレイありきというよりビジュアルありきで作ったものですね。ちなみに、植物のグラフィックも墨汁とかで描いた絵をスキャニングしてるんです。

あと植物をモチーフにしたというよりアール・ヌーヴォーとかアール・デコで描かれるラインとかグラフィティに影響を受けています。インクが垂れていく描写を逆にしてみたら植物が成長しているように見えるじゃないですか。それを見て「これはイケる」と思ったんです。だから植物の何かを模倣した事は一度もないんです。でも、みんなは植物だと言ってくれる。良い題材を見つけたなと思います。

Baiyon氏のスタジオにあるファミコンカセット。色彩が綺麗だ。

――個人的な感想ですが、色使いがとても綺麗な印象を受けました。

Baiyon氏:カラーは本作の重要なテーマですね。ただ、カラーに関しては僕は勉強していないんですよ。自分の中にあるカラーパレットを使っているだけなので。ちなみに本作には、わかる人にはわかるDICカラーの小ネタを仕込んでいるので見つけていただければ。

――最後に読者に向けてコメントをお願いします。

Baiyon氏:『Eden Obscura』には、自分が美しいと思ったモノを全部詰め込みました。これは僕がみたビジョンそのものです。まずは何も考えずにプレイして「いい気持ちだな」「気持ちいい色だな」と感じて欲しいですね。

初めてプレイする人は、普通のゲームと全然違いすぎてビックリすると思うんですけど、手触りはしっかりとしたゲームなので楽しめると思います。

本作は、散らばっている要素を自分なりにバランス良く吸収して遊べるゲームなので、是非色んな人達に遊んでもらえたら。もちろん、『PixelJunk Eden』をクリアくれた人は絶対に気に入ると思いますよ。

――ありがとうございました。




iOS版『Eden Obscura』は2018年5月18日に配信予定。Android版も近いうちにリリースされる予定です。料金体系は基本プレイ無料です。
《真ゲマ》

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