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【特集】あの安室奈美恵だって出てたんだぜ…青春を捧げたセガハードが集結ー忘れられない“伝説”を、もう一度!

先日の任天堂ハード特集以来、ゲーム機を持ち寄ることにすっかりハマってしまったインサイド編集部。次はセガハードを持ち寄ろうじゃないかということで、それぞれが夢中になった機種やソフトを持ち込んでみました。

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Daisuke Sato:サターンには思い出深いソフトが色々ありますよね。『学校の怪談』っていうソフトもあったんですけど、これには元になった映画がほぼ丸々入ってるんです。しかも映画公開と同時に発売されたという。

山﨑:えっ、じゃあゲームを買えば、映画を見に行かなくても良かったってことですか?

Daisuke Sato:そうです。本当に、映画がそのまんま入ってる。

山﨑:やばいっすね、それ。そういう画期的なこともやってたんだなぁ。ほかにそういうものってありますか?

末永:ドリームキャストは驚きの連続でしたね。

Daisuke Sato:ドリキャスといえば、Windows CEがOSとして採用されていたというのが、凄いことかな、と。あと起動音を作曲したのが、坂本龍一さんというのも凄い。

ねんね太郎:へー。

山﨑:個人的にドリームキャストで画期的といえば、やっぱこの人だなあ。

一躍、時の人となった“湯川専務”。当時、セガにて専務を務めた本物の偉い人がCMに出演しちゃうという、ユニークな戦略が大きな話題を呼びました。

Daisuke Sato:秋元康さんがプロデュースしてたんですよね。ジャニーズの滝沢秀明さんと一緒になって、ドリキャスを売り歩くという(笑)

ねんね太郎:あー、あったあった。

山﨑:このおじさん、知ってます?(同席したインターンの女性社員2人に写真を見せる)

女性社員:いえ、知らないです…。

山﨑:そうかー。ものすごく自虐的なCMをしていたんですよね。

ねんね太郎:「セガなんてダッセーよなー!」「プレステのほうが面白いよなー!」

Daisuke Sato:思いっきり「プレステ」って言ってましたもんね。あと、ドリキャス本体の生産が追いつかなくて、常務に降格したっていうCMも…。

山﨑:あー、あったあった!今なら絶対できない(笑)。

Daisuke Sato:サターン時代にも、セガールとアンソニーっていうCMをやってましたし、そういう文化があったのかも。

女性社員:というか、普通のおじさんの写真をパッケージに使うって、凄いですね。

山﨑:湯川専務のCMを真似して、みんなで担任の先生にイタズラしたなあ。「●●(担任の先生の名前)先生ってダッセーよな!」「▲▲先生のほうに行こうぜー!」って。

ねんね太郎:ドリキャスといえば、僕はやっぱりテレホーダイを思い出すかな。

女性社員:なんですか、それ?

ねんね太郎:当時のインターネットは、繋いだ時間分だけ料金が発生する従量制だったんです。ただテレホーダイっていうサービスに加入すると、夜23時から朝の8時までに限り、ネットが定額になると。当時、オンラインゲームを本格的に遊ぶならテレホが必須だったんです。

Daisuke Sato:ソフトは何を遊んでいたんですか?

ねんね太郎:色々遊びましたけど、1番長く遊んだのはやっぱ『ファンタシースターオンライン』かなあ。初めて1,000時間以上プレイしたタイトルだと思います。チャットにもハマったなあ。キーボードの入力が早くなったのは、間違いなくこれのお陰です。

山﨑:その技術が、今のお仕事で役立っていると(笑)

ねんね太郎:ありがとう、『PSO』


Daisuke Sato:そういえばドリキャスって、周辺機器を使わずともコントローラーが4つ接続できるんですね。4人対戦できるタイトルって、何があったかな…。

ねんね太郎:『チューチューロケット』『パワーストーン2』あたりが、僕の周囲で人気でした。

末永:『チューチューロケット』、ネット対戦にも対応してたんですね。説明書に書かれてるネットワークマナーが、今の時代と変わってないなあ。


山﨑:1999年からネットのマナーが変わってないっていうのは凄い。この『MARVEL VS. CAPCOM2』もネット対戦できたんですか?


ねんね太郎:できましたよ。ただそれは、テレホーダイとは別に料金が発生してましたけど。

Daisuke Sato:KDDの「マッチングサービス」ですね。まだ“KDDI”じゃない頃(※4)だ。


※4…当時最先端だったオンライン対戦に夢中になり、その後送られてくる請求書を見て真っ青になった方も多いはず。筆者(ねんね太郎)はお年玉が軽く吹き飛びました。

ねんね太郎:あと今日はせっかく持ってきたので、『サクラ大戦3』のオープニングアニメをぜひ、皆さんに見て頂きたいなと。

Daisuke Sato:クオリティが非常に高いと、有名ですよね。今見ても凄いです。作画がヤバい。

山﨑:とまあ、セガハードへの愛は尽きないんですけど、そんなセガハードとどうして別れてしまったのかについても触れてみましょうか。僕は正直に言ってしまうと、すみません、プレステに行っちゃいました。

ねんね太郎:ドリキャスをもってセガはハード事業から撤退しちゃいましたからね。セガハードへの愛を貫く選択肢が存在しなかった…。9,900円で在庫処理されるドリームキャストを見て、「嗚呼…」という思いしか無かったです。

Daisuke Sato:僕はアメリカからやってきた黒船(※5)に移りました。黒船にセガのゲームがいっぱい出てたんですよね。「これが新しいセガの形だ!」って思いました。あと僕はゲーム機としての役割が薄れたあとも、サターンはメディアプレイヤーとして活用してたかな。

※5…Xboxのこと。

サターンのタイトルには、この状態でソフトを入れると、サウンドトラックが聞けるゲームもありました。

Daisuke Sato:あ、今思い出した。日立製のHiサターン(※6)にはカーナビが付いてましたね。

※6…日立製作所から発売されたセガサターンのこと。基本的なスペックは変わらないものの、起動画面や外観が異なっている。ほかに日本ビクターから発売されたVサターンという機種も存在しました。

山﨑:カーナビ!?それは凄い。

Daisuke Sato:今、試してみたいなあ。あのカーナビ機能を使うとどうなるのか。

末永:まずは現物を手に入れないとですね。どこか貸してくれないかなあ…。


…と、このような調子でセガハードについて語り合うこと約2時間。あっという間に時は過ぎ、ひとまず座談会はお開きとなりました。今振り返っても革新的かつ前衛的なセガハードの数々、その魅力が少しでも皆様にお届けできたのであれば幸いです。

参加者は皆、「まだまだ話足りなーい!」と口を尖らせていましたし、今回の企画も好評であれば、同様の座談会をこれからも続けていきたいと考えています。リクエスト等あれば、ぜひお気軽にお寄せください。
《ねんね太郎》

また、お会いしましたね ねんね太郎

ゲームセンターとテレホーダイが生み出す濁流に、満面の笑みで身投げした雑食系ゲーマー。油断すると余裕で半日は寝てしまうため、スヌーズ機能が欠かせない。ゲーム以外の趣味は、モノを捨てること。

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