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【インタビュー】TGS2017では異色の出展社?!ゲームユーザーのためのPayPalの「覚悟」とは

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【インタビュー】TGS2017では異色の出展社?!ゲームユーザーのためのPayPalの「覚悟」とは
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PayPal ディレクター、CMO藤本恭史氏


2017年9月21日(木)~24日(日)まで、幕張メッセにて「東京ゲームショウ2017」が開催されます。昨年の初出展から引き続き、決済サービスの「PayPal」もブースを構えるとのこと。PayPalの名前は聞いたことがあるけど、実際にはどういったサービスなのか知らないという読者も多いのでは?そこで今回は、ディレクターでありCMOの藤本恭史氏にサービスの説明、PayPalをゲーマーが使うメリット、TGSの出展内容から今後のサービス展開についてお話を伺いました。

──本日はよろしくお願いします。まずは自己紹介をお願いいたします。

藤本氏:国内IT企業からキャリアをスタートしまして、日本マイクロソフトでWindowsやOffice製品のマーケティングを担当していました。PayPalには2015年7月から参加し、現在はマーケティングディレクターとして日本国内のPayPalのコンシューマ向けのユーザーとマーチャント(ショップ)に対するマーケティングを統括しています。

──お好きなゲームはありますか?

藤本氏:ゲームウォッチやMSXからプレイをしており、『ロードランナー』はとても好きでした。長くプレイしているのはRPGで、『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』シリーズは遊んでおります。マイクロソフトにおりましたのでXbox系のタイトルをプレイしたり、『ポケモンGO』もやっていますね。今は『ドラクエXI』がプレイしたいのですがなかなか時間がとれなくて…(笑)

──シリーズをプレイされているのであれば2Dでも楽しめる3DS版がオススメです(笑)。それでは早速、PayPalのサービスについて教えていただけますか?

藤本氏:PayPalは個人のお客さまとお店やパブリッシャーの間に立って、インターネット上で商品を購入される際にご利用いただくサービスです。通常オンラインでショッピングをされる場合、お店にクレジットカードを登録するのが一般的です。しかし、何らかの形で情報漏えいが発生した際、クレジット番号そのものが流出してしまう危険性があります。

そうした「クレジットカード情報を直接入力するのは怖いな」という悩みを解決するため、PayPalでは個人のお客さまのクレジットカードを登録いたしまして、代わりにPayPalのIDをパスワードでお店でお買い物をできるようにしています。この場合、もしお店の方で情報漏洩があっても直接クレジットカードの番号が漏洩することはないので、二重でリスクを防ぐことができます。

──PayPal側のセキュリティについてはいかがですか?安全なのでしょうか?

藤本氏:PayPalは1998年に創業し、そこからペイメントのプラットフォームを提供しながらセキュリティをいかに高めていくか注力してきた会社です。そのため、インターネット上で情報漏えいがないようにひたすら実績を積み重ねてきたので、PayPalに預けていただくことで、初めてショッピングされるときでも安心してお使いいただける環境を提供しております。

──ユーザーのメリットとしてはセキュリティの面で安心できる、というわけですね。

藤本氏:はい。それに加えて、単純にセキュリティ上で情報を保護するだけでなく、もし代金を払ってしまったのにゲームのダウンロードがうまくいかないといった状況のときでもお客さまとゲームのパブリッシャーの間に立って、代金の返金など問題解決のお手伝いもしています。そのため、セキュリティだけでなくサポートと合わせて、世界中どこでも安心して使っていただけるような決済環境を目標としています。

──問い合わせのサポートは海外のゲームをダウンロードする際にもとても便利ですね。

藤本氏:海外のタイトルは、公式サイトが日本語でもサポートセンターは英語という場合もあります。メールを英語でしなければならなかったり、ゲームの容量が多いことによるダウンロードの問題も発生する可能性もあります。このようなゲームを始めるまでの難しさに直面する方もいらっしゃるかと思うので、なるべくサポートできればと考えております。

──日本ではどれぐらいのユーザーがPayPalを利用しているのでしょうか?

藤本氏:ゲームユーザーのセグメントに対しては注力してプロモーションをしており、PS StoreやDMM.com、ニンテンドーeショップやSteamなどでも採用いただいています。そのため、ゲームに関する決済の金額や購入されているボリュームを見てみると年々上がっているという状況です。キャンペーンのリツイートの数も拡散しており、少しずつではありますが「ゲームで決済するのにPayPalはいいんじゃないか」という反応をいただいているのかなと感じています。

──実際の利用者の声では、どのようなものがありますか?

藤本氏:一番大きいのは、昨年のTGSでも配布させていただいた500円クーポンですね。複数のゲームパブリッシャーでお使いいただけるクーポン、ニンテンドーeショップだけで利用できるクーポンなどがあります。ゲームのためのディスカウントをパブリッシャー以外が出すということはあまりありませんが、我々はやらせていただいているということで「クーポンをいろいろな場所で使える」とご支持いただいている印象があります。

──クーポンの配布はポイント付与などと違い赤字だと思うのですが、どういった意図で配られているのでしょうか?

藤本氏:確かに赤字ではあるのですが、クーポンを入口として少しでも多くの方に簡単に安心してインターネットショッピングを楽しんでもらえる機会をご提供できれば、と考えています。最終的には、インターネットショッピング全体のボリュームを広げていければと。

今は各プラットフォームで500円以下でもゲームがダウンロードして遊べますので、インディーズゲームなどのDL型ゲームはあまりプレイしたことがない、といった方々にも「PayPalのクーポンを使えば無料同然で遊べるじゃん!」といったふうに、クーポンを通じてゲームの間口を広げる一つのきっかけになればうれしいですね。


──クーポン配布はゲーマーのため、赤字はPayPalの覚悟だということですね。それでは、TGSに出展される狙いはなんでしょうか?

藤本氏:ゲームセグメントにフォーカスしており、ゲームユーザーの方々を大切にしたいという思いがあるためです。ただ、PayPalはインターネット決済のプラットフォーム会社なのでお客さまとのタッチポイントはデジタルが第一であり、それが決済となるとどうしてもお客さまとの距離感が遠くなってしまいます。こうした状況ゆえ、早い段階で認識していただくことが難しいのでTGSのようなフィジカルのイベントに小規模ながら出展することで、アピールとタッチポイントを直接お客さまにお届けできる大切な機会だと思っています。

──昨年初出展された際の印象はいかがでしたか?

藤本氏:昨年はクーポンを配ってPayPalのサービスを説明していましたが、まだまだあまり知られていないと感じました。しかし、「クーポンが使えるんだ」といった声も多数いただけたり、小さいながらも我々としては反響が大きく手応えを感じました。

──クーポンを受け取った方の反応はどのようなものでしたか?

藤本氏:配布後にお使いいただけた率を見ますとかなり使われており、初めてPayPalをお使いいただく方にリーチできたと思います。今年もがんばって配っていきたいですね(笑)。

──クーポンを使ってお得にゲームを楽しんでほしいと(笑)。今年の出展内容について教えてていただけますか?

藤本氏:今年は少しだけブースの規模感をアップして、昨年から引き続き500円クーポンの配布を行います。また、アンケートにご回答いただいたお客さまへPayPalオリジナルのバッジ、モバイルチャージャー、エコバッグ、Tシャツをご用意しています。皆さまからのご意見をいただきたいと考えておりますので、ぜひお立ち寄りください。


──ゲームのクーポンは利用されやすいのでしょうか?

藤本氏:商品単価に比べて割引率が高く、ゲームはクーポンを利用される方は多いですね。国内のパブリッシャーだけでなく、海外のタイトルのトライアルに使っていただくのにもよいと思います。

──日本と海外で、PayPalの使われ方に違いはありますか?

藤本氏:日本のユーザーは、ゲームやデジタルエンタテインメントコンテンツへの熱が高いですね。海外は物販からスタートしているので、ファッションや日用品、時計や旅行などに使われるケースが多く見られます。日本はデジタルの分野に強いので、「ゲームを買うならPayPalがしっくりくるよね」というようなポジショニングを狙いつつ、ゲーム業界の発展に寄与できればと思っています。

──PayPalの今後の展開について教えてください。

藤本氏:お客さまやゲーム会社さんあってのサービスですので、引き続きキャンペーンをやらせていただきつつ、ゲームだけでなくHuluやNetflix、Google Playといったモバイルアプリやエンタテインメントコンテンツといった親和性の高いコンテンツのご紹介もできればと考えています。こうした新しいデジタルのエンタテインメントやリアルなイベントなど、さまざまなマーケティングを通じて、お客さまに知られていないようなお買い物体験、ご利用体験を提供していきたいです。

──最後に、TGSに来場される方へのメッセージ をお願いします。

藤本氏:コンソールだけでなく、PCゲームの世界はマーケットプレイスやパブリッシャーがたくさんいらっしゃいます。そうした新しい世界でみなさんが安心安全なお買い物を楽しんでいただくために、PayPalが検討材料のひとつになればと考えています。また、決済の会社がTGSにお邪魔するのは珍しいと思いますので、異色の体験を楽しんでもらいつつ、ちょっぴりお得なクーポンをご利用いただければ幸いです。

──本日はありがとうございました!
《カミヤマ》

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