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「A 5th of BitSummit」総来場者数は過去最高、前年比45%増―インディー人気を反映か

一般社団法人日本インディペンデント・ゲーム協会(略称:JIGA)は、2017年5月20日から21日にかけて、京都市勧業館“みやこめっせ”にて行われたインディーゲームの祭典「A 5th of BitSummit」の総来場者数とノミネート作品、アワード受賞作品を発表しています。

ゲームビジネス インディ
「A 5th of BitSummit」総来場者数は過去最高、前年比45%増―インディー人気を反映か
  • 「A 5th of BitSummit」総来場者数は過去最高、前年比45%増―インディー人気を反映か
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  • 「A 5th of BitSummit」総来場者数は過去最高、前年比45%増―インディー人気を反映か

一般社団法人日本インディペンデント・ゲーム協会(略称:JIGA)は、2017年5月20日から21日にかけて、京都市勧業館“みやこめっせ”にて行われたインディーゲームの祭典「A 5th of BitSummit」の総来場者数とノミネート作品、アワード受賞作品を発表しています。

来場者数は、1日目が4,102人、2日目が5,244人、合わせて9,346人を記録しました。この数字はBitSummit過去最高の入場者数というだけでなく、前年比で45%の増加。国内外でのインディーゲームシーンの更なる高まりを感じさせるものとなっています。

また、「A 5th of BitSummit」の閉会式で各出展ゲームに送られた、アワードの結果とノミネート作品の一覧は下記。いずれも魅力に溢れたタイトルで、今後の展開にも期待です。
    ■ VERMILION GATE AWARD(バーミリオンゲート)
    A 5th of BitSummitの中でもっとも優秀な作品に贈られる賞
    審査員:ジェームズ・ミルキー / BitSummit Creative Director

    タイトル:EARTH ATLANTIS(アースアトランティス)
    デベロッパー:Pixel Perfex
    http://bitsummit.org/2017/projects/648/


    コメント:
    日本的ゲームの古典といえる横スクロールシューティングゲームの要素をうまく踏襲し、それをさらに昇華している。レトロの調の色彩やユニークなキャラクターデザイン、またグラフィックだけでなく技術的にも優れている。かつて日本にインディーゲームが無いと言われていた中で、インディーコミュ二ティーが育まれ、世界に知られる様になったのと同様に、タイにも素晴らしいインディーゲームありという事を世に示すという意味でも、今回のBitSummit大賞受賞にふさわしい作品であると思う。

    ● ノミネート作品
    ・HEADS RUN / kass_stwa
    ・ピーポーパニック! / 株式会社ココノエ


    ■ POPULAR SELECTION AWARD(ポピュラーセレクション)
    イベント参加者からの投票でもっとも得票が多かった作品に贈られる賞
    審査員:大石まさこ / 京都府 商工労働観光部ものづくり振興課 担当課長

    タイトル:RESEARCH AND DESTORY(リサーチアンドデストロイ)
    デベロッパー:Implausible Industries
    http://bitsummit.org/2017/projects/269/


    インサイドでは、「A 5th of BitSummit」の前に東京で行われた「TOKYO INDIE FEST 2017」にて本作を取材しています。記事はこちら

    ● ノミネート作品
    ・ピーポーパニック! / 株式会社ココノエ
    ・VA-11 HALL-A / Sukeban Games
    ・OWLBoy / D-Pad Studio


    ■ INTERNATIONAL AWARD(インターナショナル)
    海外からの作品の中で優秀な作品に贈られる賞
    審査員:ケリー・ウォーリック / IMB代表・IGFチェアウーマン

    タイトル:Asura(アズラ)
    デベロッパー:Orge Head Studio
    http://bitsummit.org/2017/projects/566/


    コメント:
    欧米の古典的なハックアンドスラッシュがたのRPGメカニズムをそのままに、インドの文化的世界観を見事に融合させる事で、オリジナルかつコアゲーマーも納得のゲームを作り上げた。カジュアルゲーム主流のインドにあって、ここまで作り込めたのは評価に値する。ある意味インディーの理想の姿と言える、ゲームのクオリティは当然の事ながら、インディークリエータとしてしっかりと活動をしている。2人と小規模でありながら、クオリティの高いゲームを作りつつ、積極的にコミュ二ティーにも関わりしっかりと自分たちの居場所と仲間を確立し、自らチャンスを広げていった。彼らの様な、チームがこれから増えてくれると嬉しい。

    ● ノミネート作品
    ・Iconoclasts / Joakim Sandberg
    ・OWLBoy / D-Pad Studio
    ・CERULEAN MOON / NACHOBEARD
    ・ラインウォブラー / Robin Baumgarten


    ■ EXELLENCE IN GAME DESIGN AWARD(エクセレンスインゲームデザイン)
    優秀なゲームデザインの作品に贈られる賞
    審査員:井上明人 / 関西大学 総合情報学部准教授

    タイトル:Sweep It!(スイープイット)
    デベロッパー:Omoplata Games
    http://bitsummit.org/2017/projects/521/


    コメント:
    よくある時間巻き戻り系の中でも、しっかりとゲーム性を突き詰めて 詰め将棋ならぬ、詰めアクションゲームとなる新しいジャンルを作る可能性を示した。まだ過程の段階だが、新しいゲームデザインを生み出すポテンシャルを感じる。

    ● ノミネート作品
    ・BackSlash / Skeleton Crew Studio
    ・ライジング・アーチ ‐雷火交わせし試練の塔‐ / 萬楽破天孔


    ■ EXELLENCE IN SOUND DESIGN AWARD(エクセレンスインサウンド)
    優秀なサウンドの作品に贈られる賞
    審査員:松前真奈美 / フリーランス・コンポーザー

    タイトル:LIGHT IT てらし鬼(LIGHT IT Terashi Oni)
    デベロッパー:クエストロ
    http://bitsummit.org/2017/projects/646/


    コメント:
    メロディックな音楽の使い方ではないが、効果音的に音楽を使って場面を上手に盛りあげている。
    音楽を上手く使ってゲームの臨場感を高めていてゲームのサウンド大賞にふさわしい作品である。

    ● ノミネート作品
    ・#SOULLOGUE / noitems studio
    ・ツナゴ! ~クルッとツナゲる対戦パズル~ / ロケットリョコウ


    ■ VISUAL EXCELLENCE AWARD(ビジュアルエクセレンス)
    優秀なビジュアルの作品に贈られる賞
    審査員:飯田和敏 / ゲーム作家

    タイトル:あめのふるほし(Amenohuru-Hoshi)
    デベロッパー:ところにょり
    http://bitsummit.org/2017/projects/1476/


    コメント:
    絵が描けない作家が、フリー素材を組み合わせて、文明の遺跡ロボットとして再現した。自らの弱点という制限を、見事に逆転し、素晴らしい世界観を作っている。彼らの作品に向き合う姿勢が、アートとして評価にあたいする。前作の、ひとりぼっち惑星からも、まったくスタイルがブレていない所もアート性として評価にあたいする。

    ● ノミネート作品
    ・FRMED 2 / LOVESHACK
    ・Eden Obscura / Q-Games


    ■ INNOVATIVE OUTLAW AWARD(イノベイティブアウトロー)
    技術、アイデアなど革新的な作品に贈られる賞
    審査員:近藤義仁 / VRクリエイター

    タイトル:ピーポーパニック!(PEOPLE PANIC!)
    デベロッパー:株式会社ココノエ
    http://bitsummit.org/2017/projects/538/


    コメント:
    ピーポーパニックが良かったのは、大人も子供も一緒に楽しんで遊べる作品でありつつ、ブラックな内容である事。一見シンプルなゲームに見えるが、赤外線や単焦点プロジェクターなど色々なテクノロジーをうまく使っていてイノベーティブな作品である。可愛いグラフィックながら、UFOで牛や建物をキャトルミューティレーションして建物をガンガン潰したりアウトロー的な表現も高評価名前も面白い!

    ● ノミネート作品
    ・God of Money / VR Media Research Project
    ・本気の重機VS焼売 / Flashゲーム日本代表


    ■ MEDIA HIGHLIGHT AWARD(メディア賞)
    ● ファミ通賞
    プレゼンター:
    林克彦編集長
    タイトル:ペーパー・ガーデン(Paper Garden)
    デベロッパー:VITEI BACKROOM
    http://bitsummit.org/2017/projects/661/


    ● 電撃プレイステーション賞
    プレゼンター:
    西岡美道編集長
    タイトル:グノーシア(GNOSIA)
    デベロッパー:プチデポット
    http://bitsummit.org/2017/projects/343/


    ● Game*Spark賞
    プレゼンター:
    谷理央
    タイトル:メルカバ・アバランチ(Merkava Avalanche)
    デベロッパー:WINTER CROWN WORKS
    http://bitsummit.org/2017/projects/304/


    ● ガジェット通信賞
    プレゼンター:
    宮原俊介編集長
    タイトル:ドウクツジマ(Doukutsujima)
    デベロッパー:株式会社スマイルブーム
    http://bitsummit.org/2017/projects/1611/


    ● IGN JAPAN賞
    プレゼンター:
    ロブソンダニエル編集長
    タイトル:OWLBoy(アウルボーイ)
    デベロッパー:D-Pad Studio
    http://bitsummit.org/2017/projects/413/

《Arkblade》

関連業界のあちこちにいたりいなかったりしてる人 Arkblade

小さいころからPCゲームを遊び続けて(コンソールもやってるよ!)、あとは運と人の巡りで気がついたら、業界のあちこちにいたりいなかったりという感じの人に。この紹介が書かれた時点では、Game*Sparkに一応の軸足を置きつつも、肩書だけはあちこちで少しづつ増えていったりいかなかったり…。それはそれとしてG*Sが日本一宇宙SFゲームに強いメディアになったりしないかな。

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