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【インタビュー】箕星太朗が語る『めがみめぐり』の魅力 ― ツクモちゃんとのやりとりで癒されて貰いたいです

カプコンが今年の夏に電撃発表を行った『めがみめぐり』は、東芝との共同開発で生み出された音声合成技術「めがみスピークエンジン」を搭載するなど、ユニークな特長を持つ一作として発表。そして先日、待望の配信および発売を迎えました。

任天堂 3DS
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カプコンが今年の夏に電撃発表を行った『めがみめぐり』は、東芝との共同開発で生み出された音声合成技術「めがみスピークエンジン」を搭載するなど、ユニークな特長を持つ一作として登場。そして先日、待望の配信および発売を迎えました。

本作が持つ新たな技術やゲーム性が目を引いたのは確かですが、より魅力的に惹きつけた一因として、箕星太朗氏が描いた愛らしいキャラクター陣も欠かせません。一人前の「めがみ」を目指す“ツクモ”をはじめとする面々が本作への興味をより鮮やかにかき立て、見る者の視線を奪います。


これまで『めがみめぐり』に関しては、それぞれの特長に注目したプレイレポートなどでその魅力をお伝えしてきましたが、今回は本作の視覚的な魅力に大きく寄与している箕星氏へのインタビューを通し、ビジュアル面からその本質へと迫ってみました。すでにプレイしている方は、意外な秘話などもお楽しみください。また本作をプレイしているか悩んでいる人は、まずはこのインタビューでその雰囲気に触れてみてはいかがでしょうか。


箕星太朗氏

文・構成:臥待弦
企画・編集:栗本浩大(@koudai5511

◆箕星太朗氏が見た『めがみめぐり』の魅力とその歩み


──本日はよろしくお願いします。退社以来、箕星さんはフリーランスとしても今日まで多彩な活躍を続けてこられましたが、フリーになった直後の心境はどのようなものでしたか?

箕星氏:フリーになったと同時に漫画連載が決まったり、たくさんのゲームのデザインを担当させて頂いたりと、コンビニもビックリの2年間無休でやってきました。ただただチャンスを与えて頂いた皆様には感謝しています。

──一個人という立場から、様々な作品に関わられましたよね。そういった環境の中で、自身の創作活動に変化などはありましたか?

箕星氏:まずは自宅オフィスなので、満員電車に乗らずに済むのが嬉しいです(笑)。ただ、動かないので運動不足で体調はボロボロになりました……。

制作については、現場に入っていないので、「細かいゲーム仕様がどうなっている?」とか、「このキャラ造形はどうなっている?」とか、自分の想像で膨らましてやる部分もあって、「大丈夫かな?」と心配なことも多いのですが、クライアントさんは、逆に仕様として膨らましてくれるのでありがたかったです。作るデザイナーさんは大変だったと思うので申し訳ないですが……。

──なるほど。では、実際の仕事の進め方や関わり方などで、今一番意識しているポイントはどこでしょうか?

箕星氏:一番は体力含め自己管理でしょうか? 代わりに描いてくれる人もお金もないので(笑)。あとは、なかなか外部だと制作においてチームワークの一員になりづらく、現場のノリが共有しにくいので、もっと自分からコミュニケーション取れるようにしたいです。
──フリーだからこそ、より連携を意識されるようになったんですね。ではここからは、『めがみめぐり』についてお聞かせください。まず本作とは、どのような形で出会ったのでしょうか?

箕星氏:カプコンの野中Pから連絡を頂き、「新規タイトルを担当してみないか?」ということでお会いしました。その時は、3DSを使って交通系ICカード連動と女の子が音声合成で話すコミュニケーションとしか決まっていなくて。「交通会社とのやりとりもあるので実現は難しいのかな?」と思っていたのですが、みなさんのご苦労で、お流れになることなく配信を迎えることができました。一年半の成果を発表できて嬉しい限りです。

──箕星さん含め、多くの方の苦労が実を結びましたね。ちなみに、『めがみめぐり』がどのようなゲームなのかを初めて知った時の、率直な感想を教えてください。

箕星氏:「このご時世に新規IPでチャレンジャーだな!」と、ヒロイン物ゲームですが制作者の男気に心撃たれました。どんなゲームになるのか?とワクワクしてしまうような企画でした。
──髪型や瞳の色などを任意で変えられる「ツクモ」を描く上で、心がけた点はありますか?

箕星氏:どんな髪型になってもツクモの個性は残したいと思って、頭のてっぺんの葉っぱは常に残してデザインしました。初心者マーク的な意味もあります。仕様上、どうしてもおバカさんな女の子になってしまうので、守ってあげたくなるような可愛さと、コミカルな会話での魅力の部分がデザインでうまく表現できていたら嬉しいです。

──「めがみ」を目指す、初心者「ツクモ」なんですね(笑)。そんなツクモのデザインは、どのような形で生み出されたのでしょうか。また、特に苦労した点などはありますか?

「ツクモ」設定画

箕星氏:仕様と同時進行でやっていたので、仕様が決まったらリデザインしていく感じで進めていました。ヒロインが一人なので責任重大でした! 決定稿まで時間がかかりましたが、魅力的なヒロインになったと思っています。

──ツクモが持つ魅力の中には、様々な髪型や多彩な衣装(神衣)もあると思いますが、これらのデザインも全て箕星さんが手がけられたのでしょうか?


箕星氏:髪パーツ素材はこちらで用意しました。服は膨大な量なのでカプコンさんで制作していただきましたが、さすがに「制服ロビンソン」コラボ服は自分でデザインしましたね(笑)。

──基本の髪型以外で、箕星さんお勧めの髪型はありますか?

箕星氏:かなり量があって覚えてないのですが(笑)、ストレートのロングが好みです。

──自分が手がけたキャラクターであるツクモに自分の名前に呼んでもらうというのは、かなり珍しい体験だと思いますが、その時の第一印象はどんな感じでしたか。

箕星氏:こっぱずかしい! 凄い時代になったな、と思いました。


──自分の名前を呼んでくれる破壊力は、凄まじいですよね(笑)。ちなみに、そんなツクモにどんなことを教えたいですか?

箕星氏:男性が好きそうなネタはもちろんですが、ゆくゆくは哲学や思想なども語り合える仲になれればなーと。

──おお、ツクモが知的に(笑)! では、「ツクモ」以外でお気に入りのキャラはいますか?


箕星氏:みんな好きなんですけど、描きやすさでいうとコノハナサクヤヒメちゃん。ギターがなければソトオリヒメも好きです。キャラ的にはトヨタマヒメの「はぅわッ!」が可愛くて好きですね。

──出会える時を楽しみにしておきます。箕星さんから見て、『めがみめぐり』はどのようなゲームですか?

箕星氏:今の時代だからできる、色んな新技術が自然にゲームに取り込まれて進化したコミュニケーションゲームだと思います。無料だと思えないボリュームとクオリティです!

──では、「『めがみめぐり』のここは是非見て欲しい!」という箕星さんのお勧めポイントは?


箕星氏:ツクモちゃんとのやりとりで癒されて貰いたいです。みなさんにはツクモちゃんに過保護になって頂いて、ゲームが長く続くように応援いただければ幸いです!!!

──より多くの方に、ツクモとのひとときを楽しんで欲しいですよね。ちなみに『めがみめぐり』という作品は、箕星さん自身にどのような影響を与えましたか?

箕星氏:カプコンさんと仕事を出来て沢山勉強できました。やはりプロだな!と。あとは、自分の手でコミカライズに初挑戦できて楽しかったです。


──もし『めがみめぐり』の続編を作るとしたら、「こういうものにしたい」「あの要素は入れたい」などはありますか? また、次のヒロインはどんなデザインにしてみたいですか?

箕星氏:我が家でプレイする環境がないので、まだチュートリアルを終えたところしかやっていません…。(そのため)詳しくは言えませんが、続編があるなら今度こそ自分が考案したおねだりシステムを導入したいですね。どんな画期的なシステムかは申し上げられません。企業秘密です。ヒロインのデザインは…頭の二葉を三つ葉にするくらいしか今は思いつきません(笑)。

(※後日、ご自身のTwitterアカウントにて、3DSを購入したと発表。また、『めがみめぐり』の「あらかじめダウンロード」も済ませ、万全の体制で本作の配信日を迎えた模様です)

──おねだりシステム! それは気になりますね。実現を期待しています(笑)。それでは、箕星さんの今後について少しお聞かせください。

箕星氏:今の肩書きは漫画家ですので、まずは連載中の「制服ロビンソン」をきちんと完結させるのが目標です。ゲーム業界歴も長くなりましたが、今後も色々挑戦していきたいですね。オッサンの孤独な挑戦を見守っていただければと思います。

──更なる活躍も楽しみにさせていただきます。では最後になりますが、本作を心待ちにしている方々に向けたメッセージをお願いします。

箕星氏:箕星ヒロインに新たな娘、ツクモちゃんが加わりました! 末っ子らしく天真爛漫で愛くるしい子なので、一人でも多くの方に愛される娘に育って欲しいと望んでおります。今の時代だからできる、進化したコミュニケーションゲームを一緒に楽しみましょう!

──本日はありがとうございました。


◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

『めがみめぐり』は配信中で、ダウンロード専用ソフトで、価格は基本無料のアイテム課金制です。また、「コレクターズ・パック」(5,800円 税抜)とイーカプコン限定版「めがみめぐり COMPLETE EDETION」(9,800円 税抜)も発売中です。

■読者プレゼント
「箕星太朗サイン入り扇子」を抽選で1名様にプレゼントします。インサイドの公式ツイッター @INSIDEjp をフォローし、弊社の「個人情報保護方針」に同意いただいた方のみ、ツイッターのお名前、インサイド編集部へのコメント(任意)を記入のうえ、件名に「めがみめぐり読者プレゼント」と明記して、「webmaster@inside-games.jp」宛にお送りください。〆切は2016年12月22日23:59です。

■利用目的
・メールでお送り頂いた個人情報は、プレゼント当選の発送のみ使用します。
・メールをお送り頂いた方のみ、プレゼント当選の対象とさせていただきます。

■個人情報について
・プレゼントの発送の為であり、それ以外の目的では利用いたしません。
・弊社の個人情報保護についての考え方を記載した「個人情報保護方針」をお読みください。
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・個人情報の第三者への提供はありません。
・当選者が決定次第、個人情報は破棄します。

皆様のご応募、お待ちしております。

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《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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