70年代に石ノ森が発表した『変身忍者 嵐』を、新解釈のオリジナルストーリーとして にわのまこと が描く。原作の世界観を継承し、同時に舞台を戦国乱世とする。歴史と絡み合った展開となるとのことで、どんな作品になるのか気になるところだ。
原作の『変身忍者 嵐』は、1972年に「週刊少年マガジン」(講談社)などで連載された。忍者が存在していた時代、人の姿を変えることで別の生物の力を使えるようにする「化身忍法」が編み出され、それを悪用する血車党とそれを食い止めようとする嵐ハヤテの戦いがテーマとなっている。
異形の孤独なヒーロー、悪の組織との戦いなど、他の石ノ森のヒーロー作品と共通する要素を持ちながら、本作の特徴は時代劇となっていることである。変身忍者の独特の造形に加えて、歴史がかった設定、背景が物語への没入を深めている。
1972年にから73年にかけては、連載に並行して特撮時代劇としてテレビドラマ版『変身忍者 嵐』も放送されている。テレビを通じて本作に馴染みのファンも多いだろう。
今回、『変身忍者 嵐 X』を連載する時代劇マンガの専門誌。マンガを描く にわのまこと は、『ザ・モモタロウ』や『陣内流柔術 流浪伝 真島、爆ぜる!!』などで人気の作家だ。圧倒的なアクションとキャラクター描写を得意としている。
作品はオリジナルストーリーとなる一方で、嵐ハヤテや彼を支えるタツマキ、カスミなどのメインキャラクター、血車党の化身忍者は引き継がれる。2016年のリブート版ともいえる本作が、話題を呼びそうだ。
『変身忍者 嵐 X』
漫画:にわのまこと
(C)にわのまこと (C)石森プロ
[ストーリー]
“時は1600年・・・・・・天下の趨勢をうらなう天下分け目の「関ヶ原の戦い」。戦国乱世を締めくくる大一番を前に、徳川家康の息・秀忠は38,000の軍勢を率い、真田昌幸の本拠地・信州は上田城を目指して進軍を始める。しかし秀忠の身辺には、秘密結社・血車党の魔手が迫っていた・・・・・・”
「変身忍者 嵐 ×」6月連載開始 石ノ森章太郎の傑作が2016年にオリジナルストーリーで
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