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【特集】『ペルソナ』シリーズの魅力を継承した『幻影異聞録 #FE』のポイントに迫る! 『ペルソナ5』が待てない方にもお勧め

海外では『ウルティマ』『ウィザードリィ』が、国内では『ドラゴンクエスト』『ファイナルファンタジー』がきっかけとなり、コンピュータゲームにおけるRPGというジャンルに火が点きました。

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◆舞台は「東京」



『幻影異聞録 #FE』の物語は、東京が舞台。本作での力の源「パフォーマ」は、表現力の高さに比例するもの。そのため、歌唱や作曲、演技など、自己表現能力に優れている人間ほど「パフォーマ」が高い傾向にあります。

異世界から訪れるミラージュたちは、「パフォーマ」を狙ってこの世界に訪れます。そんなミラージュたちに対抗する面々は、必然的に「パフォーマ」の高さが求められるため、芸能界で活躍する歌手や俳優などが立ち向かうという展開に。もちろんこの攻防は一部の人間にしか知られておらず、人知れず戦う姿も『ペルソナ』との共通点と言えるかもしれません。

芸能界に属するキャラが中心となるため、舞台が東京になるのも当然の話でしょう。店舗などはオリジナルのものですが、渋谷や原宿などの街並みを模したフィールドも用意されており、渋谷駅前の交差点なども再現。都会が舞台のRPGもいくつかありますが、その中でも有数の出来映えだと感じました。

至近の『ペルソナ』シリーズとなる『3』と『4』の舞台は、東京の中心部ではなく、特に前作の舞台となった稲羽市は、地方色の色濃い町でした。ですが『ペルソナ5』の舞台は、奇しくも東京。公式サイトにも「大都会・東京で始まる最高に楽しい学生ライフ」とあり、公開中のPVにも高層ビルが立ち並ぶ様子などが描かれています。そのため、『ペルソナ』シリーズが描く今時の「東京」の片鱗を、『幻影異聞録 #FE』で感じ取れるかもしれませんね。

◆少年少女の成長に迫る物語



「パフォーマ」を求めて侵略してくるミラージュと戦う樹たち。そんな樹達に、クロムを始めとする異世界の英雄達が力を貸し、この世界の崩壊を阻むために立ち向かうといった物語が、『幻影異聞録 #FE』で描かれます。

この主軸の物語は、世界を守る主人公たちvs異世界の侵攻、という構図になっており、凄く単純に語るならば、善と悪の対決とも言えます。これは、複雑な人間関係こそあるものの、強大な敵国と対峙することが多い『FE』シリーズの構造を踏まえたのかもしれません。特に終盤に関しては、ガーネフが登場し悪辣な罠を仕掛けたり、試練としてジェイガンらが立ちはだかったりと、『FE』ファンの胸を打つ展開の数々が。物語面でも見事に、『FE』とのコラボレーションを成功させています。

一方『ペルソナ』シリーズは、こちらも多くの人々を救う物語とはなりますが、敵対する存在が純粋な「悪」とは言い切れません。無論、悪と断じても問題のないキャラクターもいますが、「悪」よりも「人の弱さ」が発端となるものも少なくなく、また主人公たちも迷いや悩み、過去のトラウマなどを引きずっており、心の暗部をさらけ出します。

『幻影異聞録 #FE』の主軸は、王道的な物語が綴られます。その点を踏まえると、ストーリー面で『ペルソナ』シリーズの面影を見ることは難しそうに思えますが、しかし『幻影異聞録 #FE』では同時に、少年少女たちの成長物語も紡がれています。


ヒロインの織部つばさは、本作の序盤で新人アイドルとしてのデビューを果たします。そんな彼女をサポートするため、またミラージュとの戦いのため、樹もつばさと共に、芸能界に関わる形に。そして、歌手の黒乃霧亜やハリウッド女優を目指す弓弦エレオノーラなどの仲間と出会い、ミラージュに立ち向かいながら芸能界で活躍しています。

その活躍の裏には苦悩や不安も交差しており、トップミュージシャンの座に君臨する霧亜であっても葛藤に襲われます。芸能人であると共に、大半はまだ学生。霧亜ですらまだ21歳にしか過ぎません。年相応の少年少女でありながら芸能人でもある、そんな自分と向き合う姿は、“もうひとりの自分”と直面する『ペルソナ』シリーズと共通している部分かもしれません。


『ペルソナ5』で描かれる物語の詳細はまだ不明ですが、昼は学生として、夜は悪いオトナと戦う「怪盗」として暗躍する世直し劇を行うとのこと。謎のスマホアプリ「イセカイナビ」で相手の心に潜り込み、ペルソナの力を駆使して腐った心を盗み出す。これまでのシリーズにはなかったスタイリッシュな展開が、どんな物語を生むのか。『幻影異聞録 #FE』では芸能界、『ペルソナ5』では怪盗と、RPGとしては希有なモチーフを選ぶ両作を比較してみるのも、面白いかもしれませんね。

《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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