「Unity」は、ユニティー・テクノロジーズが開発した複数のプラットフォームに対応するゲームエンジンです。多くのゲーム開発者が利用しており、現在のゲーム開発に欠かせないゲームエンジンのひとつになっています。
昨年開催された「Unite 2015 Tokyo」において発表されたNewニンテンドー3DS用の「Unity」。以来、リリースに向けた準備が進められ、本日2016年1月29日(金)より正式なサポートがスタートしました。
これまでにいくつかのデベロッパーとのやりとりで、既存のゲームをNewニンテンドー3DSに移植。プロファイリングの最適化を行うことで、ゲームの動きがスムーズになるよう、実際のプロジェクトに参加しながらエンジンをチューンナップしてきており、2015年12月22日からリリースされているNewニンテンドー3DS専用ダウンロードソフト『ねじ巻きナイト2』には、Newニンテンドー3DS用「Unity」が使用されているとのことです。
「Unity」はバージョン5.1から5.2にかけて、重要な変更が行われており、コンソールプラットフォームで発生していたさまざまの問題を解消するなどの恩恵をもたらしています。しかし、これらの修正を5.1以前のバージョンに適用することが困難なため、今後、特にシェーダーに関する開発とサポートは5.2以降に対してのみ行われる予定です。
Newニンテンドー3DS用「Unity」はバージョン5.2対応を数ヶ月にわたって実施。具体的なタイトルをもって任天堂でのマスターアップが可能なことが確認でき次第公開するとしています。近いタイミングで発表できるように最善の尽くしていますが、現時点では具体的な日付は提示できないとのこと。今後のアップデートに注目です。
現在、Newニンテンドー3DS用「Unity」は専用のUnityエディターを提供する形で開発されていますが、最新版のバージョンにアップグレードしていくことにフォーカスし、他のプラットフォームと同様に通常のエディターのプラグインとして提供できる形を採用したいとしています。また、すでに内部的には5.3が動いており、メインのコードベースにマージしていく作業を進めているとしています。
Unity Multiplayerやシャドウマップのサポートなど、いくつかの機能について、今回リリースではまだ提供されていないとのこと。ほかのモバイルプラットフォーム同様、シェーダーなどに制限もあるそうですが、そういった場合により複雑度の低いシェーダーにフォールバックされ、もっとも良い結果を出すようになっているそうです。新しい機能については、ゲーム開発者からの意見をもとに優先度を決めていくとしていますが、まずは通常のエディターとプラグインで提供する形を目指したいとしています。
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