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【レポート】岩田聡と共に追いかけた『ポケモンGO』への想いを石原恒和や宮本茂が語る

株式会社ポケモンは、9月10日に新事業戦略に関する発表会を行いました。本稿ではそのレポートをお届けします。

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株式会社ポケモンは、9月10日に新事業戦略に関する発表会を行いました。本稿ではそのレポートをお届けします。

まずは、同社代表取締役社長の石原恒和氏が登壇し、「本日は、ポケモンの新たなプロジェクトに関する発表を行います」と主旨を説明。この発表会はニコニコ生放送でも中継されており、“ポケモンの新たなプロジェクト”というワードだけでも早速コメントが沸き立ちます。

◆2年に渡り任天堂の岩田聡氏と取り組んできたプロジェクト



ポケモンに関する展開でこれだけ大きな発表会を行うことはこれまでなかったと石原氏は語り、「今回だけはしっかりみなさんに直接伝えていきたいと考え、このような場を設けさせていただきました」とその胸の内を明かします。石原氏曰く、このプロジェクトは2年に渡り任天堂の岩田聡氏と取り組んできたとのこと。岩田氏と共に発表することが叶わなかった想いも背負い、臨んだ発表会となりました。


そして、想いと期待が高まるプロジェクトの発表へと移り、今回のために用意された映像が登場。「故 岩田聡氏とともに 今、」との一文から始まる映像は、まず日常の街並みや野外などにいる人々映し出します。彼らの手にはスマートフォン。それはごく普通の風景でした。



しかし、そんな彼らの視線の先には、ピカチュウやリザードンの姿が。そしてモンスターボールを投げると、ゲームと同じようにゲット。まるでポケモンたちが実在しているかのような光景が、次々と描かれていきます。さらに捕まえたポケモンを交換したり、街中を舞台に激しいバトルを繰り広げたりと、刺激的な場面が続きました。

これが本日発表され、早くも大きな話題を呼んでいる『Pokemon Go』の初公開映像でした。『Pokemon Go』は、位置情報を活用して現実世界そのものを舞台とし、ポケモンを捕まえ、交換し、そしてバトルを楽しむといった、リアルとバーチャルの狭間の新たな体験が味わえる刺激的なゲーム。本作はモニターの中だけで完結せず、プレイヤーは実際に家の外に出てポケモンを探すといった、ポケモントレーナーの活躍を自らの身で味わえるのです。

iOSおよびAndroidへの提供が予定されている本作は、株式会社ポケモンと任天堂、そして先日グーグルから独立したNIANTICが手を組む、3社共同のプロジェクトとなります。なお『Pokemon Go』のリリースは、2016年を予定しています。

◆『Ingress』との出会い


続いて石原氏は、このプロジェクトが生まれた経緯を明かしました。石原氏が新たなポケモンタイトルの構想を練っていた時に、βテストを終えたばかりの『Ingress』との出会いを果たします。「私はそのゲームに衝撃を覚え、夢中になり、同時に「ポケモン」と共通する哲学があると感じました」と述べ、NIANTICとならポケモンの新たなゲーム世界が構築できると確信した見解を露わとしました。


そんな、石原氏と『Ingress』を結びつけたのは、NIANTICのCEOであるジョン・ハンケ氏でした。続いてハンケ氏が場を引き継ぎ、「このようなエキサイティングな発表ができて嬉しく思っています」「石原さんと私は共通のビジョンを持っており、新しいポケモンを作れることに興奮を覚えました」と、胸の内を赤裸々に語ります。



『Ingress』は世界中で何百万人ものユーザーが楽しんでおり、普段の生活がサイエンスフィクションの中で人類の存亡を左右する戦いへと変貌させるという刺激的な一作です。この『Ingress』を生み出した実績・経験が、『Pokemon Go』を実現させる大きな支えとなったものと思われます。



石原氏や岩田氏が共有していた、「家族全員で楽しめる」というビジョンが盛り込まれている『Pokemon Go』。その詳細に関しては明かされませんでしたが、「サンフランシスコの水辺にいるゼニガメ、エッフェルタワーの下にいるピカチュウを想像してみてください」と、世界中にポケモンがいるという夢溢れる状況を想像させ、『Pokemon Go』がもたらす新たな刺激への好奇心をかき立てます。

◆増田順一氏が「世界観の構築」「ゲームデザイン」「音楽」に関わる



『Pokemon Go』がもたらす楽しさを語ったハンケ氏は、このプロジェクトに関わる重要なパートナーがいると明かし、ゲームフリークの増田順一氏を紹介。もちろん増田氏もこの場に訪れ、自身が「世界観の構築」「ゲームデザイン」「音楽」に関わっていると発表します。

そして、「ついに、この地球上にポケモンが現れることになりました」「ポケモンが持っている新しい可能性を導き出せるよう、今までのポケモンの常識を取り払って、NIANTICと共に全力で取り組んでいます」と力強くコメントし、「もちろん、次のポケモン完全新作とどのような関係を持つのかも考えています」と連動性などを想像させる一言も。

◆深く楽しむためのデバイスとなる「Pokemon Go Plus」



更に、『Pokemon Go』をより深く楽しむためのデバイスとなる「Pokemon Go Plus」も発表。スマホの“ながら歩き”が社会的な問題になりつつある背景を踏まえ、「スマホを見続けなくても遊べる仕組み」として「Pokemon Go Plus」を披露しました。

この「Pokemon Go Plus」はブルートゥースでスマホとペアリングし、光と振動でポケモンの出現などを教えてくれるデバイス。ごくシンプルな作りを目指して作られており、腕時計のようなベルトタイプやクリップタイプなどが予定されています。


「Pokemon Go Plus」の説明に際し、任天堂の宮本茂氏も登壇。「本来は岩田さんと一緒に話したかったんですが」とその胸中を垣間見せながら、かつてバーチャルの中のみだった『ポケモンスナップ』を振り返り、同じ空間で向き合うことができる『Pokemon Go』の魅力を改めて認識させてくれます。

宮本茂氏は、「これまで任天堂は色んなゲーム機を作ってきており、いかにゲーム人口を拡大させるかをミッションと考えてきました」と語り、『Pokemon Go』と「Pokemon Go Plus」は、「まさにそのミッションをさらに現実のものにしていくものだ」との実感を明かしました。

◆質疑応答


また、ニコニコ生放送では中継されなかった質疑応答の部分では、『Pokemon Go』はフリー・トゥ・スタートで提供し、ゲーム内での課金があると説明。ですが、「多くの人が薄く広い課金によって皆がフェアに遊べるような課金方法を考えていきたい」とも述べており、射幸心を煽り課金させるような方向とは間逆の仕組みにしたいとのことです。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆



全容こそ明かされていませんが、ポケモンが持つ新たな、そして多くのユーザーが夢見てきたゲームとなる予感の先触れとなった「株式会社ポケモン新事業戦略 発表会」。詳細の発表がいつになるのかは不明ですが、この刺激溢れる提案に胸を躍らせながら、続報を心待ちにしておきましょう。

『Pokemon GO』は2016年サービス開始予定。価格は、基本無料のアイテム課金制です。

(C)2015 Pokemon. (C)1995-2015 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.
(C)2015 Niantic, Inc.
《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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