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【特集】スマホを頼りに“迫りくるメリーさん(見えない)”から逃げる恐怖のボドゲ『From: Merry』をプレイ

プロジェクションマッピングとスマートフォンを組み合わせた、全く新しいサバイバルホラーボード・ゲームゲーム『From: Merry』を、7月19日~20日に開催された東京工芸大学芸術学部オープンキャンパスで体験してきました。

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プロジェクションマッピングとスマートフォンを組み合わせた、全く新しいサバイバルホラーボード・ゲームゲーム『From: Merry』を、7月19日~20日に開催された東京工芸大学芸術学部オープンキャンパスで体験してきました。

◆『From: Merry』とは




『From: Merry』は、東京工芸大学の卒業制作として作られたボードゲーム。都市伝説『メリーさんの電話』がモチーフとなっており、プレイヤーはスマートフォンに送られてくる情報を駆使し、自ら操作するキャラクターを姿の見えない「メリーさん」から逃げ切らせるのが目的です。

◆ゲームルール




プレイヤーは各ターンにスマートフォン上にランダムで配られる移動カードから1枚選び、そこに書かれたマス分移動。20ターン、メリーさんに追いつかれなければゲームクリアとなります。



なお、マップ上にはランダムでアイテムが登場。拾って使うことで足が早くなったり、メリーさんの位置を把握することができるものの、メリーさんから狙われやすくなるというデメリットもあります。

◆ゲームプレイと難易度




プレイヤーは、スマートフォンに送られてくるメリーさんの「移動した歩数」「通ったドアの数」「狙われやすさ」という断片的な情報を頼りに、アイテムを上手に獲得&使用してプレイする必要がありますが、難易度は高め。筆者は強力なアイテムを拾って乱用してたら速攻でメリーさんに可愛がられて5ターン程しか生き延びられませんでしたが、中にはしっかり20ターン逃げ切った参加者もいるようです。



ちなみに、他プレイヤーと相談したり協力するかどうかは明確にルールにはなっていなかったものの、協力したからといって生き延びられるわけではなく、むしろ上手にメリーのヘイトを管理しながら他プレイヤーを犠牲にするほうが生き延びやすそうでした。

◆アナログとデジタルの融合




ジオラマのボードの上で駒を実際に動かすという部分はアナログながら、それ以外の部分では、その駒の位置をセンサーが読み取りスマートフォンのアプリがゲーム処理を行うというアナログとデジタルの要素が混在するのが新鮮でした。



他のプレイヤーと同じテーブル(ボード)を囲んで、実物の駒に触れて遊ぶアナログゲームの楽しさと、面倒な計算等の処理を代わりにやってもらえるデジタルゲームの楽さが上手に共存しているのが非常によく、今回のように親(メリーさん)の行動を隠匿する必要があるゲームはこうしたデジタル処理との相性の良さを感じることもできました。



スマホにつないであるヘッドホンからの音声(BGM、効果音、キャラボイス)や、プロジェクショマッピングによってメリーさんの動きやアイテムのエフェクトといったデジタルな演出も楽しかったですね。



しかし、個人的に一番心を奪われたのはこの豪華な駒とボード。駒は3Dプリンターで作られ、ボードは完成品のパーツを用いていない完全な手作り。ミニチュアゲーマーとしては、こういう風に作りこまれた物を見せられると感動してしまいます。





製作期間は約8ヶ月。企画、デザイン、プログラム担当が各2名で合計6人という小さなチームでここまでの作品を短い期間で完成させたのは本当に凄い。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

こうしたデジタルの補助にあるアナログゲームはアナログゲーム用インタラクティブボード『ePawn Arena』、ミニチュアゲーム『Golem Arcana』など革新的なアイディアがポツポツと登場しておりますが、世界的に見てもまだまだ開拓中の分野。

『From: Merry』は20015年度の卒業生の卒業制作で、残念ながら今回の特別展示を最後に今後の展示の予定はないということなので、もう遊ぶことはできなさそうですが、こうしたデジタルとアナログの両方の良さを持つゲームが日本のクリエイターの手でこれからもたくさん誕生することに期待します。
《傭兵ペンギン》
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