一度倒れた仲間は、特別な条件を除いて復活できない骨太さや、戦闘中に勧誘して仲間を増やすといったユニークな特徴に溢れている本シリーズは、これまでゲームのみならずコミカライズやドラマCDなど、多彩な発展を見せています。
そんな新たな展開の一つとして注目されているのが、『ファイアーエムブレム』シリーズをモチーフとしたトレーディングカードゲーム『TCGファイアーエムブレム0(サイファ)』です。多くのシリーズファンが注目しているこのカードゲームの披露会が実施され、ルールの概要や新たな情報が明かされました。
まず、任天堂の営業部部長を務める松田俊彦氏が登壇し、同社が発売を手がける『TCGファイアーエムブレム0』に対して「新たな可能性を感じた」との感慨を述べ、その想いを熱弁しました。続いて、『TCGファイアーエムブレム0』のプロデューサー・川出亮太氏が場を引き継ぎ、新たなチャレンジとなる本商品の魅力を多彩な方向から語ります。
続編やゲストなどの例外を除き、これまで『ファイアーエムブレム』シリーズに登場してきたキャラクターたちは、作品の枠を超えて出会うことはありませんでした。しかしこのTCGでは、第一弾だけでも「暗黒戦争編」と「覚醒編」のスターターデッキと、それぞれのキャラが混在するブースターパック「英雄たちの戦刃」がリリースを予定。早くも、2作品のキャラクターたちが同じ戦場に立つこととなります。
加えて、カードの特徴もいくつか明らかとなりました。本商品は全てがキャラクターカードとなっており、そのイラストもプロモーションカードを除き全てが描き下ろし。そしてレアリティの高いカードは、ホログラム、フラッシュビジョン、箔押しの豪華加工仕様となります。また、キャラクター声優の箔押しサイン入りカードも予定されているとのこと。
さらに、本商品でイラストを手がけたクリエイター陣も判明。『覚醒』や『if』のキャラクターデザインでも知られているコザキユースケ氏をはじめ、Daisuke Izuka氏やワダサチコ氏、四季童子氏、廣岡政樹氏、大熊ゆうご氏、竹安佐和記氏、王欣太氏など、錚々たるメンバーが明かされました。
そして、Wiiだからこそ生まれた名作アクション『斬撃のレギンレイヴ』のキャラクターデザインを手がけたHACCAN氏が手がけたペガサスナイト三姉妹「パオラ」「カチュア」「エスト」のカードも公開。こちらは3枚が繋がる連作イラストとなっており、ファン心をくすぐる演出も盛り込まれています。
また本商品には、『0(サイファ)』オリジナル設定のカードもあります。例えば、ゲーム中では上級職の「ドラゴンナイト」として活躍しているミネルバですが、下級職の「ペガサスナイト」なミネルバのカードも用意。また、「もしこのキャラがあの職業だったら」という遊び心に満ちたカードもあるとのこと。その一例として、この披露会では「勇者」になったリフが公開されました。
続いては、ゲームルールの大まかな解説へと移ります。このTCGは、好きなカードを50枚集めてデッキを作り、主人公にするキャラクターを任意で選択。互いが戦場にキャラクターを出して相手を攻撃し、相手の主人公を倒したプレイヤーが勝つ、というのが全体の流れです。
そこに、武器の射程や前衛・後衛の概念、上級職への暮らすチェンジや仲間を助ける支援といった要素が加わり、『ファイアーエムブレム』らしい特徴が数多く落とし込まれています。また各キャラクターも、原作の設定を活かしたテクニカルなスキルを持っているとのことです。
ルールの解説も終わり、続いてはゲストが登場。先ほどカードイラストでも紹介されたコザキ氏と、最新作『if』に登場するヒロイン「アクア」役を演じるLynnさんが登場し、本邦初公開となるパッケージ開封の義が執り行われました。しかもそのパッケージは等身大かと思うほど大きく、取り出されたカードもなかなかのサイズです。
巨大なカードに描かれていたのは、ルキナやナバール、マルスにリフ、そしてオリヴィエの5キャラクター。いずれも目を引き寄せる出来映えの数々で、Lynnさんも感嘆の声をあげますが、自身が演じたアクアのカードがなくて残念とも漏らします。するとそこに白紙の巨大カードが登場し、なんとコザキ氏がその場でアクアを描く展開に。
まさにライブで、しかも約9分という短さで描かれたアクアは、しかしそんな状況を感じさせないほどの凛々しさに溢れており、その美しさにLynnさんのみならず、生放送を視聴していた多くの方々も賞賛のコメントを記しました。さらに、この仕上がりに感動した川出氏は、このアクアを元にしたカードを制作すると決意。コザキ氏も「このまま出すのは忍びないので」と述べ、今回描いたものをベースに仕上げますと快諾しました。
ここまででも濃密な披露会となりましたが、最後には更なる情報が飛び出します。スターターデッキやブースターパックのボックスに『if』で使えるダウンロードコードが同梱されることは既にお伝えした通りですが、『0(サイファ)』の第2弾として『if』の『白夜王国』と『暗夜王国』が早くも登場決定。第2弾のイラストも先行で公開され、プレイ意欲を更にかき立ててくれます。また第3弾では『if』に加え、『蒼炎の軌跡』がリリースラインナップに加わります。
TCGという新たな扉も開いた『ファイアーエムブレム』シリーズ。最新作『if』と共に、『0(サイファ)』の活躍からも目が離せそうにありません。今後寄せられる続報が、今から待ち遠しいばかりです。
(C) Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS
関連リンク
編集部おすすめの記事
特集
その他 アクセスランキング
-
公式Xが投稿の『ポケモン』を信楽焼で表現した作品がすごすぎる!リザードンやロコンなど、ほのおタイプのポケモンが温かみと迫力のある造形に
-
神秘的な海のロマンあふれるおすすめゲーム5選―美しくも厳しい海中世界を大冒険しよう!
-
『モンハンライズ』マルチプレイで押さえておきたい6つのポイントーみんなで集まって遊んだ日々が帰ってくる!
-
『SEKIRO』読者が一番愛用する義手忍具はこれ! 仕込み傘・手裏剣・爆竹が三つ巴─“有用”から“かっこいい”までコメントも多彩【アンケート】
-
PS4版『FF7 リメイク』からPS5版へのアップグレードってどうするの? その手順を分かりやすく紹介! 無料DLCやセーブデータ移行時の注意点もチェック
-
最も人気の高い『ペルソナ』ナンバリングはこれだ! 上位3作が約3%差の熾烈な争い─派生作もジャンル別で激突【アンケ結果発表】
-
『Ghost of Tsushima』“真のヒロイン”は誰だったのか? 境井仁のモテぶりを振り返る─命の恩人から幼なじみまで
-
【特集】ゲームを遊びながら食べるのにピッタリなお菓子11選、最強の“ゲームおやつ”は…!
-
『FE 風花雪月』最推しコンビorカップリング投票結果発表─第3位の“ヒルマリ”を制した第2位、第1位は…!
-
『天穂のサクナヒメ』の攻略に、農林水産省の公式サイトは本当に役立つのか? 参考にしながら実際に稲作してみた