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【プレイレポ】『サイコブレイク』…よみがえるサバイバルホラーの原点とは

ソニー PS4

【プレイレポ】『サイコブレイク』…よみがえるサバイバルホラーの原点とは
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先日、海外で先行リリースされたTango Gameworks開発の新規サバイバルホラー『サイコブレイク(The Evil Within)』。10月23日の国内発売を前に、販売元ベセスダ・ソフトワークスから提供されたPS4版をプレイしました。よみがえるサバイバルホラーの原点をレポートします。

* * * * *

日本に再び台風が上陸した先だっての3連休。サバイバルホラーにくびったけなゾンビゲーム愛好家の筆者は、明かりを消した闇夜の部屋にてヘッドホン装備の大音量でプレイに臨みました。ゲームシステムやプレイフィールについてはこれまで何度もハンズオン記事にてお伝えしてきたので、このレポートでは主にゲーム性の変化と原点回帰を目指した演出面にフォーカスしています。なお、今回プレイしたのはゴアモードDLCを適用した国内版です。



ゲームスタート時の難易度選択は初期状態で「Casual」と「Survival」から選択できますが、ドMゲーマーは無論後者。ベセスダのPR担当が「ゲーム本来の難易度」と語る設定でこそ、開発者が意図した恐怖を体験できることでしょう。その意味では、ゴアモードDLCを適用しても海外版との間に演出の差異が残るという国内規制事情には筆者自身誠に遺憾です 。

ある精神病院で起こった大量死亡事件の現場に急行するシーンから始まるオープニング。到着してものの数分、そろいも揃った武装警官があっけなく捕縛される急展開に、ベテラン刑事セバスチャン(35歳、既婚)にセガールよろしく百戦錬磨の筋肉オヤジを見出していた筆者の期待は崩れ落ちました。身包みはがされての丸腰スタートはサバイバルホラーにおける伝統のようです。

前半から後半にかけて変化していくゲーム性



ゲーム序盤はかくれんぼと鬼ごっこの連続。冒頭からいきなりチェーンソー男との追いかけっこです。ロッカーに隠れてやり過ごしたり、空き瓶を明後日の方向へ投げて気をそらしたり、恐怖を撒き散らすノコギリの回転音から死に物狂いで逃げなければいけません。隠れているところを見つかるとロッカーごとぶった斬られます。逃走イベントが苦手な筆者は倒してやろうとステルスキルを狙いましたが、頭を刺しても効果なし。捕まって食肉にされました。

次のチャプターから本作における“ゾンビ”、通称ホーンテッドの登場ですが、序盤の武器は威力が貧弱なことに加えて圧倒的な弾薬不足。全てを相手にする余裕はありません。所持弾薬数や武器性能の底上げスキルがある程度成長するまでは可能な限り逃げに徹するべきです。排除が必須な場合、クローゼットやベッド下にコソコソ隠れながらのステルスキル狙いが常套手段。見つかったら一発殴ってダッシュで逃げる。この繰り返しでナイフ大活躍です。

しかし、セバスチャンはこれまでデスクワークばかりこなしてきたのか、初期状態では呆れるほどのスタミナ不足。ものの数秒全力疾走するだけですぐにバテてしまいます。スタミナ切れを起こすと一定時間動けないので恰好の餌食です。所持弾薬数アップのほかに、鬼ごっこが多い序盤はスプリント時間増加スキルを優先的に上げるのが得策に思えます。



ハンドガンを使う際は必ず敵の足を狙うこと。ホーンテッドはかなりタフなので、ヘッドショットでもなかなか死んでくれません。転ばせてマッチで焼き殺すのが最もスマートな駆除方法です。また、敵が落とす松明や手斧は弾薬節約の心強い味方。1回きりの消耗品ですが、一撃必殺の凶器として活躍します。そのほか、トラップ解除で入手できる部品でクロスボウ用のアガニボルトを作成できますが、来るボス戦や強敵が増える後半に向けひたすらセーブしておきました。

中盤以降からは、ある程度予想通りにゲーム性が様変わり。スナイパーライフルや各種アガニボルトが出揃う頃には、所持弾薬数や最大ライフも十分に強化されて完全に攻勢モード。篭城のイベント戦が多くなることもあり、コソコソとステルスプレイに徹することがほとんどなくなります。銃を使うホーンテッドも登場するので銃撃戦になることもしばしば。必然と弾薬を入手する頻度も高くなり、トリガーハッピーな筆者は水を得た魚のように暴れまわりました。

原点回帰を目指したサバイバルホラーの恐怖と緊張感



無防備な状態から限られたリソースや環境をフル活用して死の恐怖を乗り切ること。本作はそんなサバイバルホラーの本領を終始たっぷりと味わわせてくれます。クローゼットやベッド下に隠れて敵をやり過ごす際の高鳴る心拍の音響効果。捕まれば一撃死のラウラやルヴィクに対する無力感と恐怖。絶望的な弾薬不足によって余儀なくされる隠密行動。ホラーとステルスの融合がゲームプレイに筆舌尽くし難い緊張感を生み出しています。

また、ホーンテッドに初めて遭遇するシーンは、初代『バイオハザード』で“食事中”のゾンビがゆっくり振り向くカットをオマージュしています。ベセスダのPR担当によると、本作の開発にはディレクターの三上真司氏をはじめ、バイオシリーズを手掛けた精鋭スタッフが多数参加しているとのこと。元祖サバイバルホラーの遺伝子がいたるところに継承されています。

さらに、本作からにじみ出る恐怖の元凶は、難解なシナリオと予測不能な空間移動にあります。瞬間移動するルヴィクや死体から突如湧き出るラウラも現実離れしていますが、作中でたびたび眩い光や床の血溜りに引きずりこまれる現象も説明がつきません。序盤で突如崩壊を始める街そのもの。時代設定にそぐわない古い武器や建造物。そして鏡の向こう側でセーブ部屋を管理するあやしいナース、タティアナ。夢か現実か区別がつかない支離滅裂な内容の連続です。



理屈で説明できない現象や得体の知れない脅威に人は恐怖を覚えるもの。わけの分からない悪夢や原因不明の体調不良に言い表せない恐れを抱いたことはないでしょうか。本作にはスキルを強化する脳みそ改造をはじめ、脳をモチーフにしたオブジェクトや脳科学にまつわる実験内容がたびたび登場します。脳と精神病棟がテーマのホラー作品に秘められた真実とは。続きは自身の目で確認してください。

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本作を端的に表現すると、サバイバル要素の緊張感とホラー要素の恐怖感を斬新な切り口で融合したサイコスリラーといえるでしょう。少ないリソースで敵と対峙しなければいけない現実的なサバイバルの一面と、渾沌たる怪奇現象の連続が織り成す夢のようなホラーの一面。これら両者の境界線を曖昧にすることこそが、三上氏が目指したサバイバルホラーの原点なのかもしれません。



余談ですが、PS3/Xbox 360版とPS4/Xbox One版の違いを担当者に聞いたところ、主にライティング効果に違いがあるとのこと。前者では暗闇の中で可視化されていないオブジェクトが、後者ではより洗練されたシェイディング効果によって確認できるそうです。また、東京ゲームショウで披露された体験版と比べてロード時間が若干短縮されているとのことですが、それでもチャプター間やリトライ時の待ち時間に多少のストレスを感じることは否めませんでした。

バイオシリーズの遺伝子を受け継ぐ『サイコブレイク』は、PS4/PS3/Xbox One/Xbox 360を対象に、本日10月23日から国内でも発売開始。価格はPS4/Xbox One版が7,300円、PS3/Xbox 360版が5,800円です。また、PC版も海外版『The Evil Within』として、Steamにて購入可能。こちらは日本語に対応していませんが、ゴア規制なしのノーカット版です。この秋、得体の知れない恐怖があなたの脳みそをブレイクするでしょう。

記事提供元: Game*Spark
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