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【日々気まぐレポ】第50回 デフォルメカッコ可愛いアクションフィギュアが始動!「D-SPEC エクスバイン」で遊んでみた

インサイドを御覧の皆様、こんにちは。ライターひびきによる「ほぼ」隔週連載「日々気まぐレポ」、第50回目でございます。

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D-SPEC エクスバイン
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インサイドを御覧の皆様、こんにちは。ライターひびきによる「ほぼ」隔週連載「日々気まぐレポ」、第50回目でございます。

いやぁ紆余曲折はあったものの、無事に連載50回目を迎えられました。これもほんと、毎週(隔週の体なのはこの際置いておいて)読んでくださる読者様のおかげです。本当にありがとうございます。これからも100回、200回と続けていければと思っていますので、どうぞお付き合いよろしくお願い致します。

さて、今週はメガハウスより先月末発売されました「ヴァリアブルアクション D-SPEC スーパーロボット大戦OG エクスバイン」をご紹介。「ヴァリアブルアクション」は「カッコイイ」をキーワードにプロポーションと可動を両立を実現したロボットアクションフィギュアシリーズ。美麗な塗装と想像を超える可動領域が特徴となっています。今回、その「ヴァリアブルアクション」シリーズに新カテゴリー「D-SPEC」が誕生。さっそくその第1弾「エクスバイン」をレビューしてみたいかと思います。

◆誕生、D-SPECシリーズ


「ヴァリアブルアクション」の新たなラインの一つとして誕生した「D-SPEC」シリーズ。ヴァリアブルアクションで培われたその可動技術を「デフォルメ」体型のロボットに落とし込むことで生まれた、この新感覚シリーズは、体の様々な部分がデフォルメされコンパクトになっているにもかかわらずアクションポーズがよく映えます。

それもそのはず、「デフォルメなのによく動く」がコンセプトで開発されており、その見た目からは想像できない程のアクションポーズが可能となっています。

◆どう違う同コンセプト


デフォルメ体型といえば、過去にもメガハウスからは「デフォルムーバー」というアクションフィギュアシリーズが展開されていました。パイロットフィギュアを乗せることが可能など独自のプレイバリューを誇っていたアクションフィギュアで、これを御覧の読者様にも「よく遊んだ」という方は多いのではないでしょうか?こちらも「D-SPEC」と同じく『スーパーロボット大戦OG』シリーズからATX計画機やDGG系列機が発売されていました。しかし、同コンセプトで同作品のロボットが立体化されているにもかかわらず、今回の「D-SPEC」はずいぶんと印象が違うことに気付きません?

というのもそのはず、比べてみれば一目瞭然なのですが頭身が大きく違うのです。本家『スーパーロボット大戦』でおなじみのSD頭身は、サイズの様々なロボット達を同じ舞台に立たせるためには正にうってつけの表現方法なのですが、そのデフォルメ具合は実は作品によって傾向が違います。

デフォルムーバーは、当時の出典元であるGBA『OG2』やPS2『OGS』寄りの頭身が低めでずんぐりとしたSDらしい体型で立体化されていました。ところが、近年の『スパロボ』はどちらかと言うと、頭身が高めでスタイリッシュな傾向があります。これに合わせてか、「D-SPEC」も頭身の高いスタイルで立体化されており、今回のエクスバインも直接は参戦していないものの系列機が登場している最新作『第2次OG』のイメージにピッタリ合致するものとなっています。

◆エクスバインとは?


さて、おなじみ機体解説のコーナー。今回ご紹介しています「PTX-EX エクスバイン」はスーパーロボット大戦OGシリーズに登場するパーソナルトルーパー(PT)。TVアニメ「スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター」で初登場した機体ですが、その存在はゲーム版でも「ヒュッケバインEX」として語られていました。

元になった機体はDC戦争やL5戦役で活躍した「ヒュッケバイン009」。ファンからは「カッパバイン」等の名で親しまれる緑色のヒュッケバインですね。この機体をデータ取得用に改装したものが「ヒュッケバインEX」でした。量産型ヒュッケバインMk-II以降パッとしないマオ社が繰り出す次期主力量産機の開発プランも含まれていた本機。しかし、L5戦役後(『OG1』)に一時凍結されたSRX計画の煽りを受けヒュッケバインシリーズの開発は一時中断。ヒュッケバインEXはこれを逃れるために型式番号や名前、一部見た目が変更されました。この時に新たに付けられた名前が「エクストラ・ヒュッケバイン」、略して「エクスバイン」だったのですね。

装いも新たになったエクスバインは「ヒュッケバインMk-III」用のAMガンナーとAMボクサーの調整機として働いていました。しかし「OGIN」ではインスペクターの襲来により出撃を余儀なくされ、リョウト君をパイロットとして実戦配備。ヒュッケバインMk-IIIの代わりにインスペクター事件(『OG2』)の集結まで戦い抜きました。

しかし、その後のエクスバインは波乱の生涯を辿ります。修羅の乱(『OG外伝』)では特に表舞台での活躍はなく、Mk-IIIの活躍もあってお役御免となったエクスバインはパーツ毎にバラされて保管されていました。そして戦後、再び組み上げられ、マオ社オルレアン工場でオーバーホールを受けていた所に悲劇が起こります。そう、ヒュッケバイン壊すウーマンことアーマラ・バートンが駆る「ガリルナガン」による襲撃事件です。この時Mk-IからIIIとともに本機も破壊されてしまいます。しかし倉庫に存在したことが幸いし全壊は免れたエクスバインは、その後応急修理を受け「エクスバイン・アッシュ」として復活を果たします。その後も「エグゼクスバイン」へと姿を変え封印戦争(『第2次OG』)の中核戦力を成した銘機として名前を連ねました。

このように怒涛の人生を送ったヒュッケバイン009ことエクスバインですが、『OGDP』では改めて新しいエクスバインの建造が決定。改修機ではなく新たに造られるこのエクスバインはタイプLとRの2機が予定されているらしく、特にLは元の真紅のカラーに塗装されているとのことです。こちらの2機の活躍は『OGIB』で一足先に確認することができます。

◆可動も造形も一級品!


エクスバインのデザインはヒュッケバインシリーズでお馴染みのカトキハジメ氏。ヒュッケバインシリーズから近からず遠からずといったデザインがされており、独特のディテールが特徴となっています。中でも一番目立つのが顔にかけられたゴーグル。「SRX」のBPSSヘッドギアのようなデザインで目を引きます。また、ヒュッケバインシリーズではおなじみの額部V型ブレードアンテナはオミットされており元のヒュッケバイン009の面影はあまり感じられません。

D-SPECでは元のデザインの細部にまで忠実に且つ、程よくデフォルメされて再現されており、「ゲームに登場したらこんなんだろうな」というイメージそのままを立体化したかのようです。アンテナやテスラ・ドライブバインダーも非常にシャープな作りで、各部造形も見事の一言。塗装精度も非常に細やかです。成型色はややメタリックがかった濃紺で、一部ウェルドが目立つもののカッコ良く仕上がっています。

可動も、コンセプトにある通りかなり力が入っています。まず頭部は顎側に接点がある引き出し式で、見た目以上に顎を引く事が可能。胴体にも引き出し式の関節が仕込まれており前後に大きくスイングすることができます。デフォルメが効いている手足もぬかりはなく、肩には昨今のガンプラに見られるような前後の引き出し式関節、二の腕にロール軸があり肘は120°程曲げることができます。股関節にも同様に引き出し式の関節が存在し柔軟な動作が可能、膝もよく曲がりおなじみ、立膝ポーズもデフォルメ体型ながら軽くやってのけます。これには驚きましたね……。当然、接地性も抜群で限界まで開脚してもしっかりと足首は地面を捉えてくれます。背部テスラ・ドライブバインダーも羽の一枚一枚がフレキシブルに動くようになっており、バックパックの三層構造それぞれが可動します。個体差か若干ウィングのポロリが気になりましたが普通に動かして遊ぶ分には許容範囲でしょう。

◆プレイバリュー溢れる付属品


付属品としてまず表情付きの手首パーツが4つ、それぞれ平手や武器保持用のものとなっています。

武器として付属しているのはまずフォトン・ライフルSが一挺、さらにロシュセイバーが2本、セイバーのラックがひとつとなっています。「COMPOSITE Ver.Ka」版のエクスバインに比べればいささかボリューム不足感は否めませんが、あちらは劇中で使用されなかったものもあるので、必要最低限は揃っている形になります。

フォトン・ライフルSはとくに稼働する部分などはありませんが、こちらも本体同様に程よくデフォルされています。また、グリップ形状がきちんと設計されているので、握り手もしっかりと保持してくれます。

ロシュセイバーは2本付属、それぞれビーム刃も付属しており二刀流も可能です。また、ロシュセイバー専用のラックも付属しており、こちらは腕のハードポイントに取り付けることが可能になっています。説明書や解説等がないので、ハードポイントの場所が一見わかりづらいのですが、カバー部分が別パーツになっているのでこれを取り外せば設定通りの位置にラックを取り付けることができます。

また、腕のラックにロシュセイバーを収納した状態でビームを発振すれば「ビームトンファー」形態も再現することが可能。アクションポーズの幅を広げるのに一役買ってくれます。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

このD-SPECはデフォルメ体型のユニークなフィギュアであると同時に、紛うことなき「アクションフィギュア」であると断言できます。ガシガシとブンドドと、動かして遊んでなんぼのフィギュアです。しかし、もう一度いいますがこれは「デフォルメ体型」のフィギュアです。デフォルメされたSD体型のロボットがケレン味溢れるポーズでガッシガシと動くのは『スパロボ』の戦闘シーンだけ……そんな風に考えていた時期が筆者にもありました。そんな夢を実現させたものが今手のひらにあり、実際に触れるという感動。

「デフォルメ」と「アクションフィギュア」という一見相反するように見える2つの要素を高次元で実現させたD-SPEC。是非、実際に手にとって見てその完成度の高さを体験してみてください。

「ヴァリアブルアクション D-SPEC スーパーロボット大戦OG エクスバイン」は好評発売中。価格は6,000円(税抜)です。

(C)SRWOG PROJECT


■筆者紹介:ひびき
ゲームやアニメが大好きな駆け出しライター。
ヒュッケシリーズで好きな機体は量産型Mk-II。
プファイルIIIちゃんの登場には本当に
驚かされたと同時に歓喜させられました。
形を変え、名前を変えども、血脈は細々と、
されど、しっかり受け継がれていきます。

Twitter:@hibiki_magurepo
《ひびき》

バーチャル関西の何でも屋さんです ひびき

2012年からインサイドにてゲームライターとして活動して、はや十数年。ちょっと古参気取りの何でも屋。Game*Sparkやアニメ!アニメ!にもたまに顔が出ます。ゲーム・アニメ以外では、ホビーやガジェット、バーチャルYouTuber業界が専門。お仕事お待ちしております。

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