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日本一ソフトウェアがPS3へ送る、新刺激ADV『ハーレム天国だと思ったらヤンデレ地獄だった。』 ─ シナリオは『久遠の絆』を担当した小林且典

日本一ソフトウェアは、PS3ソフト『ハーレム天国だと思ったらヤンデレ地獄だった。』を2014年4月24日に発売すると発表しました。

ソニー PS3
文字通り、驚きのタイトルが発表
  • 文字通り、驚きのタイトルが発表
  • 可愛いヒロインたちが、どんなヤンデレを見せるのか…
  • ロリで巨乳でボクっ娘の有末 陽佳
  • 残念系黒髪ロング天才少女、尊海 神無
  • 料理裁縫万能お嬢様ヒロイン、宮主 佐優理
  • 力を合わせて制作された、いざえもん
  • 可愛らしい女の子にしか見えません
  • ハルカは着ぐるみの中に入る担当
日本一ソフトウェアは、PS3ソフト『ハーレム天国だと思ったらヤンデレ地獄だった。』を2014年4月24日に発売すると発表しました。

『ディスガイア』シリーズなどで注目を浴びている日本一ソフトウェアは、多彩なジャンルを手がけていることでも知られており、『流行り神』シリーズや『雨格子の館』などの硬派なアドベンチャーゲームも数多くリリースしています。

そんな日本一ソフトウェアが、アドベンチャーに波紋を投げかける新たなタイトルを発表しました。ですがそれは、『特殊報道部』のような超常現象を題材としたものや、伝奇をテーマとする『夢想灯籠』みたいな方向性ではなく、その新たな挑戦は明かされたタイトル名だけでも一目瞭然と言えるでしょう。

『ハーレム天国だと思ったらヤンデレ地獄だった。』 ─ これが、このたび明かされた、PS3にリリースされる新作アドベンチャーのタイトルとなります。まるでライトノベルのような響きや印象を感じますが、その内容はどのようなものなるのか。気になりすぎるタイトルと同時に、あらすじも公開されているので、まずはそちらをご覧ください。

◆あらすじ


 「・・・ゆるキャラを作ろう」
部長の神無が提案した。

如月優也は地元の学校に通う高校生。優也が副部長を務める郷土歴史研究会は文化祭で何か成果を出さないと部室を取り上げると、生徒会から宣告されてしまった。
そこで、ゆるキャラを作り、文化祭が始まる前に宣伝すれば、他の出し物より目立つことができ、人気もでるはずと意気込む部員たち。
運動神経が抜群でいつも明るい陽佳。
残念な性格ではあるが、頭が良く、常に学年1位の神無。
由緒ある名主のお嬢様で家事全般が得意な佐優理。
優也の幼馴染である3人は、協力して自分たちの部活を守ろうとする。順調に見えたゆるキャラ計画だったが、これをきっかけに誰も予想していない斜め上の展開をむかえることに・・・。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆


一部気になる下りこそありますが、タイトルから漂う恐ろしげな気配は、まだ感じられません。なお本作のシステムは、ヒロインたちの魅力と物語を堪能するため極限までシンプルに構築されており、選択肢の選び方によって女の子たちの好感度が変化。その選び方次第で異なったエンディングを迎えられるという、「本当に誰でも簡単にできる」の言葉に一点の曇りもないものとなっています。

それだけ物語の重要性がウェイトを占める作品となりますが、本作のシナリオは、『久遠の絆』や『風雨来記』などで辣腕を振るった小林且典氏が担当しているので、どのようなストーリーが展開されるのか期待が募る一方と言えるでしょう。

またキャラクターデザインは、漫画版「おとぎ銃士赤ずきん」などを手がけた緋色雪氏によるもの。美少女アドベンチャーである本作に登場するヒロンたちを魅力的に彩ってくれます。しかし、ジャンル「ヤンデレアドベンチャー」とある本作だけに、どんな手強い面々が登場するのか。怖いもの見たさを兼ねて、キャラクター紹介を覗いてみましょう。

◆キャラクター紹介


【メインヒロイン】
■有末 陽佳(アリスエ ハルカ) CV:後藤 麻衣さん
元気で明るい性格で考えるよりも先に体が動くタイプ。基本的に主人公基準でものを考え、猛烈に主人公にアタックするが軽くあしらわれる。
勉強、料理、美的センスはどれもダメダメだが、スポーツは超万能で、他の部活から誘いが後を絶たず、よく助っ人に呼ばれる。その超人的な運動神経をいかし、ゆるキャラの「中の人」をやることに。

■尊海 神無(トウトウミ カンナ) CV:磯村 知美さん
黙っていればクールビューティー。基本的に何に対してもやる気がなく、人との付き合いも苦手。家に引きこもっていたいと思っている駄目人間。因みに、郷土歴史研究会の部長。
頭は非常に良く成績は常に学年1位。
胸が小さいことがコンプレックスで色々と努力しているが効果はないようだ。
デザイン能力も優れゆるキャラのデザインを担当する。

■宮主 佐優理(ミヤス サユリ) CV:いのくち ゆかさん
古くから町の名主として栄えた由緒ある家のお嬢様。
見た目はおっとり系。ハルカやカンナに振り回される主人公をフォローをしてくれるが、いつのまにか一番いいポジションにいることが多い。
勉強や運動に関してはいたって平均的だが家事裁縫万能でゆるキャラのきぐるみ作成する。

【主人公】
■如月 優也(キサラギ ユウヤ)
優柔不断という言葉がとてもよく似合う高校2年生。郷土歴史研究会の副部長。
幼馴染3人から自分に対する好意はわかっているが、今の関係を壊したくなく、うやむやな対応を取っている。
両親は幼いときに亡くなっており、一人暮らし。

・・・こうして並べてみると主人公の 要件を満たしている! 君こそ主人公だ!

【キャラクター】
■九条 静香(クジョウ シズカ) CV:前田 愛美さん
金髪、ツインテール、ツンデレと最早使い古された組み合わせ。
だが、それがいい。
学園の生徒会長。最初はちゃんと活動をしていない主人公たちの同好会を敵視しているが、次第に応援するようになる。つまり、ツンデレ。
誰に対しても公正で、面倒見も良いので生徒からの信頼が厚い。そして、ツンデレ。

■夕月 香也子(ユウヅキ カヤコ) CV:鈴木 みこさん
役所の職員で主人公が幼い頃憧れていた、年上のお姉さん。
微笑みが似合い包容力のある大人の女性のように見えるがおっちょこちょいなところもある。
廃れていく町を何とかしたという熱い思いがあり、少しずつ人気が出てきた“主人公たちが作ったきぐるみ”に興味を持ちはじめる。

■いざえもん CV:無し(?)
カンナがデザイン、サユリが作成、ハルカが中に入っている郷土歴史研究会によって生み出されたゆるキャラ。
地元の土地神である犬の神様をモチーフにしている。赤い前掛けが印象的。
ハルカが中の人をつとめることにより、着ぐるみとは思えない軽快な動きをする。またパフォーマンスとしてバットを使ったジャグリングやバクテンまでこなし、いっきに話題になる。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

こちらも可愛げのある詳細が続きますが、穿った見方をすれば、「主人公基準でものを考え」、「家に引きこもっていたいと思っている駄目人間」、「いつのまにか一番いいポジションにいる」など、油断のならないキーワードが若干見え隠れしています。

また、同時公開されたイベントイラストでのコメントの中には、「トイレで女子高生の衣類をずらす事案が発生。尚、女子高生は何故かうれしそうな表情をしている模様」という、とんでもない一文もあり、このゲームの本質を見抜くのはなかなか手強そうです。

もちろん、美少女アドベンチャーにはつきものと言える「着替え中にうっかり」や「美少女の膝枕」などの画像も明かされており、恥ずかしくも嬉しいイベントなども予感させてくれます…が、素直に喜ぶには、どうしてもタイトルが引っかかります。ロゴにも、ハサミや包丁らしきデザインが添えられており、迂闊に手放しでは喜べない雰囲気が醸し出されています。

ですが、衝撃的な発表となった今回の情報公開は、ここまでとなっています。刺激的なタイトルの割に、大人しかった内容のような…と思われた方がいるかもしれませんが、ご安心ください。いえ、むしろ安心ではないのかもしれませんが、初報となる今回はあくまで、「ハーレム天国」の様子を紹介するとのことでした。次回は、ヒロインたちが病んでいくという、ヤンデレ地獄が公開されます。

RPGとなりますが、『クリミナルガールズ』のような過激なタイトルを世に送り出した実績もあり、日本一ソフトウェアは油断のならないメーカーです。その公式から直々に「次回、諸君は“どうしてこうなった”と言う」との不穏な予言がなされており、色んな意味で安心できない気持ちになりそうですが、今は次の情報公開を、びくびくしながらお待ち下さい…。

『ハーレム天国だと思ったらヤンデレ地獄だった。』は、2014年4月24日発売予定。価格は、パッケージ版が7,344円(税込)、ダウンロード版が 6,171円(税込)です。

(C)2014 Nippon Ichi Software, Inc.
《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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