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【GDC Next 2013】日本びいきのクリエイターが作る心温まるユーモアストーリー、SCEのPS4向け『Doki Doki Universe』

ソニー PS4

Doki Doki Universe
  • Doki Doki Universe
  • Greg Johnson氏
  • カリフォルニアにあるスタジオの様子
  • 動きの豊かなキャラクターたち
  • 診断
  • メッセンジャー
  • 動くメッセンジャー
  • 心を動かされる物語を
GDC Nextでは目玉セッションとして未発売の革新性の高いゲームをフィーチャーした「GDC Next 10」が行われていて、ソニー・コンピューターエンタテイメントから発売予定の『Doki Doki Universe』もその一つとして取り上げられました。講演では開発元のHumaNature Studios代表のGreg Johnson氏が自身の半生と本作の試みについて紹介しました。

Johnson氏はセガからジェネシスでデビューした『ToeJam & Earl』のクリエイターとして知られる人物です。1982年というゲームの初期からゲーム開発に携わっているゲームクリエイターでもあります。デビューは1986年の『Starflight』(EA)だったのですが、当時から"よくある主流のゲーム"には興味が薄かったそうです。「疲れたサーモンみたいにはなりたくなかったんだ」

近年では、ディズニーの音楽ゲーム『Choo-Choo Soul Disney』(2006年)を手掛けた後、マクシスに加わりウィル・ライト氏の下で『ザ・シムズ2』や『Spore』に携わったようです。こうした広いユーザー層を対象としたり、クリエイティブを発揮するようなゲームを開発したことが最新作にも繋がったようです。

さて本題の『Doki Doki Universe』はインディー支援の流れとしてソニーが支援するファーストパーティタイトルで、PS4のロンチタイトルであるほか、PS3、PS Vitaでも同時にリリースされます。日本でも2月22日に発売予定となっています。現在のところE3で公開されたトレイラーがウェブ上で確認できる最新のもののようです。「QT3」というロボットが主人公で、宇宙を巡る旅に出ます。スクラップから逃れるため、「ココロ」を集めようと。



Johnson氏が何度も繰り返したのは「Humanity」(人間性)という言葉。元来無機質なロボットが旅を通じて、ココロを獲得していく物語です。ゲームに出てくるのは、人間との関係に悩むロボットたち。QT3自身も一緒に住んでいた人間に見捨てられ、一人にされたところで冒険に出ることになったという境遇です。色々な住人との対話や行動を通じてQT3は"人間性"というものを描き出していきます。

「星の王子さま」(LE PETITE PRINCE)に影響を受けたというビジュアルスタイルで、QT3や住民たちは常に動くのを辞めないというくらい、動きが豊かです。陳腐な表現ですが、動くマンガのようです。住民たちは全てAIで人格を持っていて、QT3の行動や会話に反応します。「彼らはQT3のしたことを知っていて、後からそれについて喋ってきたりもするんだ」全てのキャラクターが、QT3のあらゆるアクションに対して反応していくとのこと。

本作には日本の影響も強く見受けられます。ユーモアのセンスは鳥山明氏の「Dr.スランプ アラレちゃん」、人間性の追求は宮崎駿の影響を受けているということです。ちなみにJohnson氏の奥さんは日本人でよく日本にも訪れるそうです。ゲームとしては『Spore』『ザ・シムズ』『リトルビッグプラネット』『どうぶつの森』など自由度の高い設計のゲームがバックグラウンドになっています。

『Doki Doki Universe』では本編のほか、プレイヤーのパーソナリティテストの機能もあります。これは、最近よく見受けられる診断アプリのようなもので、質問に答えていくことでプレイヤーの性格を見抜きます。また、「Doki Doki Mail」というアニメーションを使ったメッセンジャー機能も有します。「LINEを更にダイナミックにしたもの」ということで、機種を跨いで可愛らしいアニメーションを使いながらコミュニケーションが可能です。

日本でも2月22日より基本無料プレイで提供される『Doki Doki Universe』。日本では余り注目を集めていませんが、広い世界を旅しながら、「人間性」を巡る心温まる、そしてユーモアに溢れたストーリーを楽しめそうで、ダークホース的な存在になるのではないかと感じました。日本びいきのJohnson氏は「そろそろ日本でヒットするゲームを作りたい。本作がそうなったら最高だね」と語っていました。リリースされたら一度試してみる価値はあるゲームです。
《土本学》

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