人生にゲームをプラスするメディア

【ガチレポ!】第18回 須田氏のセンス冴え渡る、B級ホラー風TPS『シャドウ オブ ザ ダムド』

こんにちは、Amiです。インサイドとGame*Sparkで特集中の記事「RETRO51」にちなんで、ガチレポ!第18回は須田氏が手がけるタイトル、B級ホラー映画テイストの世界観が魅力のTPS『シャドウ オブ ザ ダムド』を紹介したいと思います。

ソニー PS3
悪魔王にさらわれた恋人ポーラを救うため魔界へ
  • 悪魔王にさらわれた恋人ポーラを救うため魔界へ
  • 右が主人公ガルシア。そして、ギンギンでビッグな銃が、相棒のジョンソン
  • 敵の弱点は赤く光っている場合が多い。じっくり狙おう
  • ピストル型の銃「ホットボナー」の爆弾は岩を吹き飛ばすにも活躍
  • ヘッドショットがキマればカットインが
  • ブラックホールのようにも見える「暗闇」
  • 闇の中で輝くゴートランプ。メェメェという鳴き声もヒントに。ライトショットで光を灯そう
  • 赤く光るのが弱点「コア」。闇の中でしかダメージを与えられない
こんにちは、Amiです。インサイドとGame*Sparkで特集中の記事「RETRO51」にちなんで、ガチレポ!第18回は須田氏が手がけるタイトル、B級ホラー映画テイストの世界観が魅力のTPS『シャドウ オブ ザ ダムド』を紹介したいと思います。

■Z指定も納得の、ハードな世界観
本作の主人公はラテン系デーモンハンターのガルシア。ドクロの姿をした相棒・ジョンソンと共に、悪魔王にさらわれた恋人ポーラを救い出すために地獄へ向かいます。

何度も殺されるヒロイン、部位欠損は当たり前というスプラッター的なゴア表現が激しく、Z指定作だからこそできるちょっと卑猥な下ネタも満載。そういうのは苦手、という方にオススメするには二の足を踏んでしまいますが、個人的には「おバカ」な印象を強く受けましたので、そうした表現をユーモアと捉えるならば、男女問わず大いに楽しめる内容と思います。


■慎重さと大胆さを併せ持つ多彩な攻撃を使い分けよう
武器はピストル、マシンガン、ショットガンと、近接攻撃用のトーチ(ジョンソンの松明)の4種類。最初は通常攻撃とライトショットのみで、トーチは近くの敵を殴って少しの間動きを止められる「ジョンソンアタック」と、バットのように振り回す「ジョンソンボッコ」が使用可能。ジョンソンボッコは弱い敵を一撃で倒す事が出来るので弾の節約にもってこいです。

武器はボスを倒すごとに性能がバージョンアップされ、爆弾や誘導弾を発射出来るようになるなどバリエーションが増えていきます。装甲の厚い敵には爆弾を使う、狙い辛い相手には誘導弾を使うなど、状況に応じて武器を使い分けながら進めていきましょう。

銃器の照準はレーザーポインターで、かなり集弾性が良いのが特徴。分かりやすい反面遊びが少なく、緻密なエイミングが必要です。特にショットガンに関しては要注意。威力は凄まじいものの、照準を中心に弾が拡散する散弾銃ではなくなってしまっているので、他の銃と同じくしっかりポインターを合わせておかなければいけません。

ですが、慣れればヘッドショットによる一撃必殺も十分狙っていけるようになります。一発でヘッドショットが決まればカットインも挿入されるので爽快感はバツグン!どうしてもエイミングがやり辛い場合は、オプションから照準スピードを遅めに変更してみるのがオススメです。カメラスピードとは別に設定できるので、探索時のレスポンスが悪くなる事もありません。


■スリリングな危険地帯「暗闇」を味方に!
悪魔はびこる地獄では通常の空間のほかに「暗闇」の空間があるのですが、この暗闇が実にやっかい。というのも、敵である悪魔たちは、闇の中に入ると全身に闇を纏った「ダークネス悪魔」となって無敵状態になってしまううえ、ガルシアにとって闇は毒となり、長く留まっていると死ぬまで体力を奪われていってしまうのです。

こうした闇は、山羊の首をした燭台「ゴートランプ」に銃で「ライトショット」を撃ちこんで光を灯せば払う事ができます。先に述べたダークネス悪魔の無敵状態を解除するためには、周辺の闇を払った上で個別にライトショットかジョンソンアタック当てていく必要があるので注意。ゴートランプを発見した場合は早めに光を灯してリスクを減らしておくと戦いやすくなります。

しかし、「とりあえず光を灯していればOK!」というわけにはいきません。地獄には闇の中でしかカギを開けられない扉、闇の中でしかダメージを与えられない厄介な敵がいるのです。光と闇、残り体力とタイミングなどを見据えたペース配分が面白く、スリリングなゲームプレイを生み出しています。


■オネエ口調?でも英語では…。音声チェンジでイメージチェンジ
本作は音声を日本語と英語で選べるようになっています。ゲーム中には「クリストファーショップ」というアイテム屋があるのですが、面白いことに、そこの店主クリストファーは日本語音声時と英語音声時で個性が完全にかわります。

クリストファーに限らず他のキャラクターに関しても、セリフの内容が自体変化していたり、同じ英語でも南部まじりだったりイギリス英語だったりとニュアンスに違いがあったり。ちょっとしたイメージチェンジになっていて、これが意外と楽しめます。


■反復プレイしづらい仕様が残念
最後に気になった点ですが、やはりゲームクリア後の引き継ぎと、ステージセレクトモードが無いところに尽きるかと思います。武器を強化しても、それを引き継いで最初から遊ぶ事は出来ませんし、お気に入りのステージだけを遊ぶ事も出来ないのは物悲しく、せっかく個性的なステージが揃っているのに勿体ない限りです。

あと、ちょっとクセのある操作性も人によっては遊びにくく感じてしまうかもしれません。銃の当たり判定はなかなかシビアで、銃を構えている間は移動スピードもかなり低下。アバウトに狙いを付けながらアクティブに走り回るような戦いを求めていると、アレ?と思ってしまう可能性も。
ただ、出現する敵の動きは総じて遅めになっていますし、ガルシアの緊急回避も非常に高性能。凄まじく長い無敵時間と発生の早さで、相手の攻撃をしっかり目視してからボタンを押しても大丈夫。じっくり狙いをつける時間はあるので、全体の難易度自体は程よくまとまっているように感じます。


■人は選ぶがパンチの効いたゲームプレイが大きな魅力
セクシーなお色気シーンがあったり、即死の恐怖が降りかかる危険極まりないハプニングがナイスなタイミングで挿入されていたりと、パンチの効いた数々の仕掛けが用意されたTPSとなっています。

程よい長さのステージ構成で止め時を見失いますし、ホラーゲームによくある不意打ち的な恐怖感が薄く、ホラー要素が苦手な人でも楽しめます。ビジュアルに惹かれた方はもちろん、照準を合わせるのが好きな方はぜひ遊んでみてください。


★こんな人にプッシュ★
・B級テイストホラー映画が好きな人
・サバイバルホラーが好きな人
・アクション性のあるTPSが好きな人

★その他備考★
・日本語音声のジョンソンが、イイ。



『シャドウ オブ ザ ダムド』はPS3とXbox360を対象に発売中。価格は7,665円(税込)。なお、本作はZ指定作となっていますので、ご購入の際は年齢制限にご注意ください。

(C) 2011 GRASSHOPPER MANUFACTURE INC. Shadows of the Damned is a trademark of GRASSHOPPER MANUFACTURE INC. EA and the EA logo are trademarks of Electronic Arts Inc. All other trademarks are the property of their respective owners.

■筆者プロフィール
Ami
元・ゲームグラフィッカーのボス戦好きなアマゾネス。現在ライブアーケードの某ベルトスクロールACT(洋ゲー)にハマってます。
国産から海外、RPGからFPSまでなんでもござれの雑食系。とりあえず、ゲームができてればそれで幸せ。
ブログ:http://blog.livedoor.jp/xxxplus/
《Ami》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

ソニー アクセスランキング

  1. 『モンハンワールド:アイスボーン』ミラボレアスを倒すために考えた7つのこと

    『モンハンワールド:アイスボーン』ミラボレアスを倒すために考えた7つのこと

  2. 【インタビュー】“おっぱい”と口にすると胸が膨らんじゃうプロデューサーに『オメガラビリンス』の魅力をたっぷり訊いた

    【インタビュー】“おっぱい”と口にすると胸が膨らんじゃうプロデューサーに『オメガラビリンス』の魅力をたっぷり訊いた

  3. 『モンハン:ワールド』俺たちの相棒「受付嬢」のかわいい姿を見よう! “全DLC衣装”でじっくり楽しむ受付嬢フォトコレクション【ワールド編】

    『モンハン:ワールド』俺たちの相棒「受付嬢」のかわいい姿を見よう! “全DLC衣装”でじっくり楽しむ受付嬢フォトコレクション【ワールド編】

  4. 『原神』稲妻の各探索ギミックを解説!雷の種から結界まで、新天地の冒険を“13項目”でサポート

  5. 『原神』稲妻には“自力で”行けるのか?ガイアやボートを駆使し、大海原を進んでみた

  6. 『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』発売記念、公式サイトで壁紙プレゼント

  7. 『リトルナイトメア』新ステージをプレイできる全3弾のDLC配信決定

  8. 『モンハンワールド:アイスボーン』下手くそでも「ソロ用ムフェト・ジーヴァ」に勝てるのか? 新規救済に見えた“(ある意味)辛い狩猟”をレポート

  9. 「全FF大投票」で異例の躍進を遂げたエメトセルクって誰?『FF14』の“新参者”が歴代キャラを超えて「キャラクター部門」6位になった背景を探る

  10. 「『モンハンワールド:アイスボーン』で1番好きになった武器種はどれ?」結果発表―ハンターたちが命を預けた“相棒”はこいつだ!【アンケート】

アクセスランキングをもっと見る