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承太郎vsDIO、決着の前夜祭!『ジョジョの奇妙な冒険 ASB』 ─ 有料アイテムは「むしろ買わないで」との発言も

バンダイナムコゲームスは、PlayStation3ソフト『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』の前夜祭を開催し、オールスターバトルリーグの決勝戦を行いました。

ソニー PS3
『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』前夜祭、開催
  • 『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』前夜祭、開催
  • エキシビジョンマッチも行われました
  • 東方定助役の真殿氏とケンドーコバヤシ氏による対戦も
  • まさかのSITUATION FINISH
  • 発売を祝う、原作者荒木氏の色紙も
  • キャンペーンモードの詳細が公開
  • 追加データは無料で配信(DLCキャラは無料に含まれません)
  • メダルを求めて探索
バンダイナムコゲームスは、PlayStation3ソフト『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』の前夜祭を開催し、オールスターバトルリーグの決勝戦を行いました。

いよいよ発売日を迎えた『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』ですが、その発売を記念した前夜祭が昨日28日に開催され、オールスターバトルリーグの決勝戦が実施されました。

多くのファンを集めて行われた前夜祭では、お馴染みのレギュラー陣となるバンダイナムコゲームス 新野範聰氏、サイバーコネクトツー 松山洋氏、「ジョジョの奇妙な冒険」大好き芸人であるケンドーコバヤシ氏の3名に加え、「ジョナサン・ジョースター役」の興津和幸氏、「東方仗助役」の羽多野渉氏、「東方定助役」の真殿光昭氏をゲストとして迎え、盛大に執り行われました。

まず新野氏が挨拶を兼ねて、去年の7月に第1弾のPVをリリースして小さな産声を上げた本作が、多くのファンから声援を受け大きく育った感慨を、感謝の言葉と共に語りました。また松山氏は、原作に当たる人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の連載がスタートした1987年を振り返り、そのゲームを制作しファンへと届ける今の姿を、少年だった当時の自分に見せてやりたいと、その心境を率直に述べます。

挨拶が終わった後は、まず『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』の内容に関してての紹介が始まります。物語を追体験できる「ストーリーモード」は、1~7部を自由に選ぶことができ、全てをクリアすることで、原作の漫画も現在連載中の第8部が楽しめると明かしました。

そして、ゲームを遊ぶことでゲーム内通貨が手に入り、戦いを有利に進められる商品を購入できるとのこと。このシステムを用いることで、格闘やゲーム全般が苦手な方も、クリアしやすくなっています。ゲームには苦手だけどもジョジョは好きというファンには、嬉しい配慮と言えます。

そして、コンテンツのひとつとして用意されている「キャンペーンモード」に関しても、詳細が明らかとなりました。本モードはオンライン専用となり、戦いを通してカスタマイズメダルが手に入ります。定期的に無料で配信される追加データのパックをDLすることでプレイが可能。第1弾となる「杜王町に巣食う闇」は、発売と同日の29日から配信を開始とのことです。

欲しいメダルを持っているボスを選ぶと、エネルギーを1つ消費して探索開始。またバトル前にもエネルギーを使用することで、敵の「全体HP」(バトル中のHPとは別のもの)を減らすことができます。エネルギーをかけた分だけ獲得メダル数はアップするので、決して損ではありません。

エネルギーの回復に関しては、一定時間を待つか、アイテム(有料)で回復します。有料と聞いて不安になるユーザーもいるかもしれませんが、エネルギー回復アイテムは買わなくても充分に遊べると新野氏は明言しており、「むしろ買わないでください」と松山氏は力強く告げました。

また前述したゲーム内通貨が手に入る商品に関しても、有料で購入することはできますが、あくまでそれはひとつの手段に過ぎません。時間はあまりないが遊び尽くしたいというニーズに応えるものであり、普通に遊んでいるだけでも商品は充分入手できるため、選択の幅が与えられているだけという認識で問題ないようです。

松山氏の「無料で遊べることを前提として制作してきました」という発言もあるので、この点に関していたずらに不安を覚える必要はありません。

システムの魅力や、不安点の払拭を充分に説明した後は、ゲスト声優陣やケンドーコバヤシ氏によるエキシビジョンマッチや、会場には来られなかった「ジョジョ」声優たちの応援の声などが届けられ、会場の盛り上がりは徐々に高まっていきます。

そして満を持して、オールスターバトルリーグの決勝戦が開始されました。勝ち上がったのは、第三部主人公となる「空条承太郎」。対するは、こちらも第三部より参戦となる「DIO」。原作でも最終対決を行ったこの両者が、決勝戦で相まみえることになります。

「スタンド使い同士は、お互い引かれ合う」との言葉を実践したかのような好カードが組まれたこの決勝戦では、これまでの1本勝負ではなく、2本先取により勝利が確定します。1度勝っただけで油断をしていては、この勝負は乗り切れません。

専用台詞を交わし、厳かに幕が上がった決勝戦。初手は承太郎が有利に進めますが、議員の運転する車に轢かれるというアクシデントに見舞われ、体力は五分に。その後、DIOが時を止めつつも「ひとつチャンスをやろう」と、高すぎるプライドを誇示するかのように手を出さず、といった場面を挟みつつ、その余裕が裏目に出ることはないまま、紙一重とはいえ初戦の勝利をDIOが掴みます。

後がなくなった承太郎。しかし爆発力に関しては誰もが認めており、その実力が2戦目で遺憾なく発揮されます。DIOも苛烈な攻撃を加えますが、1戦目の余裕を引きずりすぎたか、「ひとつチャンスをやろう」を幾度か繰り返し、ひとつどころの騒ぎではありませんでした。承太郎の本気度合いとDIOの悪いクセが噛み合い、2戦目は承太郎が獲得。初戦のDIOよりも体力に余裕を残した勝利でした。

もつれ合ったあって迎えた三戦目。泣いても笑っても、決勝戦もオールスターバトルリーグもこれで最後。火蓋を切って落とされた激戦は、一進一退を繰り返しつつも、徐々にDIO優勢へと傾きます。しかし追い込まれてからのしぶとさは、さすがの主人公。1撃食らうごとに、数倍のパンチを叩き込み、肉を切らせて骨を断っていきます。倍返しどころではありません。

しかしその猛攻もわずかだけ及ばず、DIOの直接打撃により三戦目の勝敗が決定。悪のカリスマとも言うべきDIOが、本大会を見事に「支配」しました。原作ファンからすると少々残念な結末かもしれませんが、ifを目の当たりにできるのがゲームの魅力のひとつ。原作にはなかった展開が見られたのは、『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』だからこそと言えるでしょう。

長きに渡って行われたオールスターバトルリーグも劇的な結末を迎え、前夜祭を華々しく彩りました。その後、新たな参戦キャラの公開などが行われましたが、新情報に関しては既に動画の公開と併せてお伝えしているので、そちらをご覧ください。

最後は、会場の参加者と共に、本作のキャッチコピーで幕を締めくくった前夜祭。生配信の閲覧者は10万を超え、多くの「ジョジョ」ファンが一体となりました。

ですが、閲覧の立場はここまでです。本日からは、あなたも激戦に参加するひとり。CPUを相手に、また友だちと切磋琢磨し、そしてネットを通じて全国の「引かれ合う者同士」と、黄金のゲーム体験を味わってください。

『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』は好評発売中。価格は通常版が7,980円(税込)、「黄金体験BOX」が16,980円(税込)です。

(C)荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社
(C)2013 NBGI
《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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