『絵心教室 スケッチ』はWii Uゲームパッドを使って自由に絵が描けるお絵かきソフト。本来は絵画の方法を学べる機能も含まれているのですが、今はまだフルバージョン以前の仮の姿ということで、各種画材を使ったスケッチ機能のみが解禁されています。CGは未経験という方でも難なくすぐに使える、非常にシンプルなスケッチツールです。画材の使い方に少々コツは必要ですが、重ね塗りがしやすく、アナログに近い触り心地で楽しいソフトになっていました。
というわけで早速使ってみましょう。スケッチは全てゲームパッド上でおこなっていきます。試しに任天堂の岩田社長とレジー社長を描いてみたので、その過程を追いながら機能などを紹介していきますね。
■紙も色々、画材も色々
まずはタッチペンで「フリーペイント」をタッチすればお絵かきスタート。紙を選びます。上質紙からスケッチ用紙まで3種類が用意されていて、紙の種類によって、質感や選べる有色紙の種類がかわります。有色紙というのは、最初から薄い茶色や黒といった色がついている紙のこと。真っ白な紙にいきなり描くのはドキドキする!という方にもピッタリですし、絵の色合いに簡単に統一性を持たせたい時にも便利な優等生です。
画材用具などは画面下アイコンをタッチすると開くメニュー画面内に全て格納されていて、使う画材、色、グリッド線の表示、絵の保存などができるようになっています。
使える画材は鉛筆と色鉛筆、パステルの3種類。鉛筆は2Hから6B、広範囲を薄く塗れる木炭に淡い色合いの色鉛筆が数本。色鉛筆とパステルはそれぞれ用途に合わせたカラーパレットが付属していて、画材選択画面上部にあるパレット型のアイコンをタッチすれば、自然色のセット、肌色のセットなどパレットを変更できます。他、普通の消しゴムと柔らかく消したい時に便利な練り消しゴム、色を伸ばしたりぼかしたりするのに使うサッピツも揃った、思いのほか本格的な画材セットです。
■ちょっとクレヨン風?色遊びに最適なパステル
まずはレジー社長を描いていくので、3段階から太さを調整できるパステルを選択。紙は有色紙を選びました。実際描いてみた感触としては、CGではなくアナログ、絵筆よりもクレヨン・クレパスに近いということ。やり直しをするリドゥ・アンドゥ機能や筆圧によってタッチが変わるといった機能がないので、失敗を恐れずガツガツ描いていくのに非常に適した印象です。
いくつかの描き方を試してみた中で私が一番やりやすく感じたのは、太めの筆で大まかな形をとったら、あとは色遊びや粘土細工のような感覚で影の色、中間の色、明るい色を直接ボンっと置いてしまうやり方。最初はどうしてもゴチャゴチャしてしまいますが、いくらでも塗り重ねられますし、塗り重ねることで色が混じって、パレット上にはないオリジナルの色も生まれてくるので面白いです。色の境目が気になる時はサッピツを使って周囲の色となじませることもできます。
■複数の描き分けに便利な「定着」機能
目や鼻の周りなどの細かいところを描く時は太さを細めにするとやりやすいです。細かい部分の描きやすさでいうと、パステルより色鉛筆、色鉛筆より鉛筆の順になっていきますが、ここで画材を変更してしまうと今まで描いた絵が紙に「定着」して、消しゴムで消すことができなくなってしまうので要注意。
「定着」はメニュー画面から任意で選択することもできます。そんなのいつ使うんだ!と思ってしまいそうですが、これを使えば完成した背景の上から人物を絵描き足すなんてことが楽にできるので便利なのです。今回は、レジー社長以外に岩田社長も描くので、使用する画材をエンピツに変更。レジー社長を定着させました。これで下書きがレジー社長の顔に重なっても大丈夫です。
■硬くも柔らかくもできる、変幻自在なエンピツツール
さて、エンピツで描くことに決まった岩田社長ですが、エンピツではパステルと違って太さを2段階しか選べません。比較的ラフに描いたり、細かいところを起こすのに適した印象です。色を濃くしたい時は何度も重ねて塗ることで少しずつ濃くなっていきます。マーカーのような描き心地ですが一定以上の濃さにはならず、更に濃くしたい時は色の濃いエンピツに持ち替えたほうがいいようです。
せっかくなのでレジー社長とは逆に、細い線で輪郭をとってからぼかす作戦で描いてみました。明るいところは、同パレット内にある白エンピツから。エンピツはパステルより跡が残るので、サッピツが大活躍。丁寧にぼかしていけば、かなり柔らかい質感が得られるようになっています。
完成したら保存を忘れずに。保存した絵は「作品集」に保存され、あとで続きを描くこともできます。
■ラクガキから絵画まで、懐の広いお絵かきツール
既存のCGソフトには付き物な専門的なツールを極力排した、誰でも気軽に絵が描ける「触って楽しい」スケッチツールになっています。たった400円という格安のお値段では勿体無いほどなので、ぜひ試してみてください。
なお、絵は一言メッセージを添えてMiiverseコミュニティへ直接投稿することもできます。コミュニティへは日本だけでなく、海外からも多数のユーザーたちの絵が投稿されているので、見ているだけでも楽しく刺激になりますよ。
『絵心教室 スケッチ』は現在好評配信中。価格は400円。Wii UのeShopよりダウンロード購入できます。
(c) 2013 Nintendo
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