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【ガチレポ!】第12回 ダブル主人公、シンプルで奥深い調合…取っ付き易くなった錬金RPG『エスカ&ロジーのアトリエ~黄昏の空の錬金術士~』

みなさんこんにちは、ガチレポ!のAmiです。事前情報を知らない人にも分かり易くをモットーに色々なゲームを紹介しているわけですが、先日友人から「文章長すぎ」と心に響くコメントを頂いてしまいました。ので、そのあたりを留意しながら紹介していきたいと思います。

ソニー PS3
主人公のひとり、エスカ。田舎の錬金術師の少女でかなりの食いしん坊
  • 主人公のひとり、エスカ。田舎の錬金術師の少女でかなりの食いしん坊
  • トレジャーハンターのレイファー。軽い物言いと「おれっち」という一人称が特徴
  • 期間中の課題一覧。達成した課題欄の並びによって報酬もゲットできる
  • どこでイベントが発生しているか一目瞭然。これはありがたい
  • イベントではほのぼのとした日常もうかがい知れる
  • フィールド移動にも所定日数がかかる
  • フィールドで発生するフィールドイベントでは、アイテム入手やボスバトルが楽しめる
  • 採取ポイントはキラキラの光が目印!
みなさんこんにちは、ガチレポ!のAmiです。事前情報を知らない人にも分かり易くをモットーに色々なゲームを紹介しているわけですが、先日友人から「文章長すぎ」と心に響くコメントを頂いてしまいました。ので、そのあたりを留意しながら紹介していきたいと思います。

少しでも皆さんのゲームライフのお役に立てることを願って、今回紹介するのはPS3で発売中の錬金術RPG『エスカ&ロジーのアトリエ~黄昏の空の錬金術士~』です。ではさっそくいきましょう!

■錬金術で開発班を盛り上げよう
主人公はシリーズ初となる、青年ロジーと少女エスカのダブルキャスト。最初にどちらかを選択してプレイを開始します。

ゲームの目的は、役場の開発班に務める錬金術師となって各地を冒険、集めた素材を調合して様々なアイテムを作り、指定された課題を締め切りまでに達成していくこと!
課題は1期間(4ヶ月間)に全て合わせて25もありますが、必ず達成すべき大課題は1つだけ。最低でもそれをクリアできれば、その期間の目標は達成したことになり、次の期間が始まるまでの余った時間は自由時間として好きに冒険をしたり、調合をしたり、イベントを発生させたり、残った課題をクリアするなどして過ごせるので非常に気が楽です。

期間というものが設けられている以上、ある程度のスケジュール管理要素はありますが、気持ちの面でものびのびと楽しめる余裕のある時間設定になっているので、シリーズ初心者の方でも安心です。


■イベントの数々がキャラクターの魅力を引き立てる
登場するキャラクターたちの人となりが描かれるイベントシーンの数々は大きな魅力のひとつです。
小規模なものを含めてイベントが発生する回数は多く、初めての地域に訪れた際はほぼ必ず何かしらキャラクター同士のワンシーンを見ることができます。

街でも多くのキャラクターイベントが発生していきます。これらのイベントは1つのストーリーとなっており、各キャラクターのもつ夢、過去、悩みなどが明らかになるので楽しいですし、最後まですすめるとエンディングにも変化があらわれます。

イベントが発生する場合は、スタートボタンで表示・ワープできるマップ移動先欄に、該当するキャラクターの顔アイコンや「!」マークが表示されるので見逃すこともなく、とても便利です。


■完成品は千差万別!多様なアイテムを作り出そう
本シリーズのコアでもある「調合」システムでは、フィールド探索などで見つけたさまざまな素材を組み合わせて、さまざまな性能をもったアイテムを作り出せます。

たった1つのアイテムをとってみても、元となる素材の性能、それがもっている効能、組み合わせの中から発生する特殊効果などなどが相互に作用しあって、同じ名前のアイテムでも千差万別の一品が出来上がるというのが面白いポイント!

調合では本作独自の専門用語が多く使われるために取っ付きにくさは否めませんが、基本は意外とシンプル。ただ、非常に奥が深いので、ここは習うより慣れろ精神で、分からなくてもどんどん作ってみるのがオススメです。
全体的にみてゲームの難易度は高くないので、試行錯誤をする余裕はしっかりあります。また、応用的な要素はゲームを進めるに従って少しずつ少しずつ解禁されていくので、じっくりと確かめながら覚えていくことができますよ。


■戦闘中でもキラリと光るキャラクター性
バトルは最大6人パーティによるオーソドックスなターン制を採用しています。パーティメンバー全員で協力し合いながら戦えるのが特徴で、攻撃などの行動を行なうたびに増加する「サポートゲージ」を消費して、追撃を行なう「サポート攻撃」、味方をかばう「サポート防御」といったサポート行動をとることができます。

サポート攻撃は連続で発動させることによって連携率が上昇。高連携率の場合のみ強力な固有技を発動できたり、さらにエスカとロジー2人による協力アイテム攻撃「ダブルドロー」が、特殊な演出を伴う超強力な攻撃「ダブルドローII」に変化したりと、大きな恩恵を受けることができます。

また、エスカとロジー以外のキャラクターはダブルドローが使えない代わりに、1つだけ「必殺技」が使えます。こちらはサポートゲージとは別の、個別に割り当てられたゲージをMAXにすることで発動させるのですが、発動しづらい分強力で、必殺技でトドメがさせる場合は、攻撃時の演出もガラリと変化するのです。BGMまでもがキャラクター毎に全く別のものに変わってしまうので、感覚的には1人2種類の技をもっているかのようで、強敵とのバトルをより一層華やかに楽しむことができました。

なお、戦闘などで使用したアイテムは街にもどると自動的に補充されるので、私のように貧乏性の方でも大丈夫!さらにゲームを進めれば、わざわざエンカウントしなくても、フィールドで攻撃アクションを当てるだけで敵を倒せるようになります。弱い敵との戦闘を簡単に回避できるので非常に快適です。


■ヤリコミ、キャラクターチェンジで2周目も新鮮
クリア後は2周目の引継ぎが可能で、会話シーンをスキップする機能が追加されるほか、真のエンディングも解放されます。ロジーとエスカでストーリーの細かい部分や戦闘BGMが違うなどといった変化も見られるので、1度クリアした後も新しい気持ちで2周目をはじめることができるのは嬉しいところです。

ヤリコミ要素としては、本編ボスよりも遥かに強力な討伐モンスターと、これまた強力な「真」のラスボス戦が用意されているので、調合によるコダワリの一品作成にも力が入ります。もちろん、特定のキャラクターイベントで見られるスチル(1枚絵)収集、全課題達成といった戦闘以外でのヤリコミもあります。

気になったところは、戦闘を「逃げる」で離脱した際も、フィールドに残る敵アイコンをすり抜けられない点でしょうか。せっかく逃走に成功しても、エンカウントした場所が袋小路であった場合は結局再度エンカウントしてしまい、あまり意味を感じない場面がありました。

あとは「通常状態の」本編ラスボスが意外と弱く、倒してしまった後に長い長い自由時間が残ってしまうこと。とはいえ、これはある意味で私の戦略ミス(強いアイテムを使いすぎた)もあったのですが…。


■シリーズ初挑戦にもってこい!幅広く楽しめる新『アトリエ』
ダブル主人公、緩めな期間設定、順を追って解禁される各種システムといった配慮と、従来ファンも楽しめる奥深い調合システム、隠し要素など、間口の広さを感じさせる1作です。

明るくどこか民族調のBGMは楽しいですし、特定のバトル時に流れるボーカル曲は洗脳されてしまうくらい妙に耳に残るものが揃っています。結局、ボーカルアルバムを買うことになってしまいました。

あと、本作ではシリーズ初の男主人公が選択出来るためか、今までよりも比較的落ち着いた印象を受けるのもポイントではないでしょうか。特にプレイヤーが女性である場合、あまりに美少女キャラクター同士が仲良くしたりすると妙な気持ちになることも少なくないのですが、本作ではそういったウケ狙いの要素は抑え気味です。ほのぼのRPGとして素直な気持ちで楽しめたのも、個人的には嬉しい点でした。

『アトリエ』シリーズには興味があったけどなかなかきっかけが掴めずにいた、という方には特にオススメしたい良作ですので、惹かれた方はぜひお手にとってみてください。


★こんな人にプッシュ★
・ほのぼのとしたイベントが好きな人
・ちょっと工夫するのが好きな人
・アトリエシリーズに興味があった人

★その他備考★
・ロジーの動きがいちいちカッコよくて笑いをさそう



『エスカ&ロジーのアトリエ ~黄昏の空の錬金術士~』は、好評発売中で価格は限定版「プレミアムボックス」が10,290円(税込)、通常版が7,140円(税込)です。

(C)GUST CO.,LTD.

■筆者プロフィール
Ami
元・ゲームグラフィッカーのボス戦好きなアマゾネス。『エスカ&ロジーのアトリエ』では何かと頼れるアウィンがお気に入り。
ゲームは雑食で、国産から海外、RPGからFPSまでなんでも遊ぶ、食い散らかし系です。とりあえず、ゲームができればそれで幸せ。
ブログ:http://blog.livedoor.jp/xxxplus/
《Ami》
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