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【Nintendo Direct】続編に関する話も!?『ピクミン3』の手応えを語るプレイヤー松本人志と制作者宮本茂

任天堂は、6月26日の20時より行った「ピクミン3 Direct 2013.6.26」にて、Wii Uソフト『ピクミン3』のプレイを交えた、松本人志氏と宮本茂氏の対談を放送しました。

任天堂 Wii U
2年ぶりの再会、2年ぶりの対談です
  • 2年ぶりの再会、2年ぶりの対談です
  • 松本人志氏
  • 宮本茂氏
  • 丁寧に解説されるオープニング
  • まずはチャーリーの探索から
  • 探索には欠かせない「GPAD」
  • 黄ピクミンとの出会い
  • アルフは赤ピクミンと出会います
任天堂は、6月26日の20時より行った「ピクミン3 Direct 2013.6.26」にて、Wii Uソフト『ピクミン3』のプレイを交えた、松本人志氏と宮本茂氏の対談を放送しました。

「ピクミン3 Direct 2013.6.26」に、生みの親である宮本茂氏が出演するのはごく自然なことですか、松本人志氏がゲストとして呼ばれたことに、驚いた方も多いのではないでしょうか。一流の芸人であり、お笑いに厳しく職人のような一面を持つ松本氏と『ピクミン』が結びつきにくいのも無理はありませんが、充分な理由があってのことです。

意外だと感じるかもしれませんが、松本人志氏は『ピクミン』好きを公言しており、好きなものを語る番組上でも『ピクミン』をあげ、ゲームに疎い共演者達に向かって熱弁を振るい、その魅力を語るほどです。

かたや生みの親、かたやファンとして、『ピクミン』を介して接点を持つ2人は以前も対談したことがあり、今回の「ピクミン3 Direct 2013.6.26」では2年ぶりの再会となります。

再び顔を合わせた2人の話題は、当然『ピクミン3』となります。オープニングトークで「2年前に会った段階では、何割くらい出来ていたんですか?」という松本氏の質問に、「ざっくり言うと1/3くらい」と宮本氏が答えるなど、製作の裏話が少しずつ垣間見えます。

また今回の対談にあたって松本氏は、事前に調べた「ちゃぶ台返しの宮本」という記述に驚いたと明かしながら、収録現場に置かれているちゃぶ台を見て「ひっくり返されるのかな」とつぶやいて空気を和ます場面もありました。もちろん、宮本氏の「ちゃぶ台返し」は物理的な暴力ではなく、妥協を許さない彼のゲーム製作を指した言葉です。

対談は続きながらも、松本氏による『ピクミン3』初プレイとなるストーリーモードが始まります。本作の主人公となる3人が離ればなれで惑星に不時着し、まずは隊長であるチャーリーを松本氏が操作します。

チャーリーが歩き始めると、いきなり黄ピクミンが画面に現れます。少し高いところにいるものの、意外なほどあっさりとした出会いです。その一連の流れなどを宮本氏が丁寧に解説してくれますが、『ピクミン3』に没頭しつつある松本氏の口からは、「これひとりでやりたいなぁ」「宮本さんもいなくていいかな」と、ゲームにハマりだした兆候を軽妙なトークで表現します。

苦戦しつつもプレイを続け、チャーリーの探索1日目が終わりますが、日付は変わらず、2人目の主人公であるアルフの初日に切り替わります。アルフは赤ピクミンと出会い、彼らのオニヨンを助けたことで関係を築いていき、共に探索へ出かけ仲間との合流を目指すという流れが展開されました。

プレイした手応えのよさを実感した松本氏は、「4はいつ出るんですか?」と、おそらく誰よりも早く尋ね、予想していなかった質問に驚いたのか、宮本氏は笑いを漏らしつつ「5年くらい後」と答えてしまいました。あくまで冗談交じりのやりとりでしたが、ファンとしては実に気になる一言です。

また、本作からの新要素「ミッションモード」も松本氏はプレイし、本作の多様な遊び方を紹介してくれました。7分から10分ほどのミッションを遊べるモードで、上達するに従ってより高いスコアが目指せるようになる上級者向けの遊びから、このモードで段取りなどに慣れた後にストーリーモードに戻ればよりスムーズに遊べるという初級者向けのチュートリアルとしても活用できます。

なおチャレンジモードの途中で、敵に串刺しにされてしまった赤ピクミンを目撃した松本氏は「すんません」の連呼モードに。犠牲になった赤ピクミンに謝っているのか、敵に謝罪し許してもらいたいのか、真意までは分かりませんが、『ピクミン』を楽しんだ人ならば誰もが通る道を端的に表した一瞬でした。

こうして濃密なプレイは終わり、今度は『ピクミン3』に触れながらの対談が続きます。松本氏は「宮本さんが作るゲームは、遊んでる時だけじゃなく、一端終わった後にちょっと考える」と切り出し、直接遊んでいない時でも思いだし、ふとした瞬間にいい手段を思いつき、すぐ遊びたくなると告げました。対して宮本氏は、「ふと思いついた時に、すぐ家に帰ってやりたくなる。そういうものを何とか作り続けたい」と述べました。

それから宮本氏は、5年後の話を引き合いに出し「1作に5年かかると、70歳になるまであと2本なので、こういうものを引き継いでいく人を育てながらやらないと」と語ると、松本氏は「ピクミンをいっぱい作って仕事をさせるんですね」と絶妙に例えます。

そして最後に、「宮本さんが亡くなった後は、ピクミン達がどこかに持っていって、そしたらぽんぽんぽんぽーんと、宮本さんからピクミンがいっぱい生まれるんですよ。で、そのピクミンがまた仕事をするんです」と、松本氏らしい切り口で宮本氏の功績を称え、その血脈が途絶えることはないとエールを送りました。

いつものNintendo Directと比べると、少々異色となった今回の「ピクミン3 Direct 2013.6.26」。驚きの新情報などはありませんでしたが、ジャンルこそ異なるものの、それぞれの最前線を切り開く両名が揃った今回の放送は、視聴者に大きな充実感を与える21分間となりました。松本氏と宮本氏の更なる活躍ぶりを、願わずにはいられません。

『ピクミン3』は、7月13日発売予定で価格は5985円(税込)です。

(C)2013 Nintendo
《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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