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『ヴァルハラナイツ3』開発者インタビュー(2)夜の蝶「キャスト」実装の裏側を公開

マーベラスAQLが5月23日に発売したPS Vitaソフト『ヴァルハラナイツ3』のプロデューサーである、はしもとよしふみ氏にインタビューしてきました。今回はそれを3本の記事にわたりお届けします。

ソニー PSV
歓楽街で施設を利用するには別料金が必要
  • 歓楽街で施設を利用するには別料金が必要
  • ギルド「スターキス」のキャストであるエマ
  • 歓楽街
  • 最下層
  • プロデューサー一押しの「スーザン」
  • 『ヴァルハラナイツ3』開発者インタビュー(2)夜の蝶「キャスト」実装の裏側を公開
マーベラスAQLが5月23日に発売したPS Vitaソフト『ヴァルハラナイツ3』のプロデューサーである、はしもとよしふみ氏にインタビューしてきました。今回はそれを3本の記事にわたりお届けします。

2本目のこの記事では、夜の蝶「キャスト」実装の裏側と機械人の謎についてお聞きしました。

■それぞれの裏設定をもった歓楽街 夜の蝶「キャスト」
―――本作のもう1つの魅力でもある歓楽街についてですが最下層との使い分けが面白いと感じました。
はしもと氏:ありがとうございます。実はですね、歓楽街と最下層では売っている商品は同じでも中身は違う場合があります。


はしもと氏:ありがとうございます。実はですね、歓楽街と最下層では売っている商品は同じでも中身は違う場合があります。

―――それはパチモンとか回復薬が水で薄められているとかそういう意味でしょうか。

はしもと氏:そうですそうです!最下層は確かに安いのですけど、お金があるならば歓楽街ですね。

―――歓楽街でショップ機能を使うにはキャストに話かけて、別料金を払う必要がありますが、なぜショップ機能とキャストを一緒にしたのでしょうか。

はしもと氏:開発側としては、キャストにそれぞれの裏設定があるので、スルーするのではなく確しっかりと話を聞いてほしいという思いはあります。世界観をより知っていただくためにも今回のシステムとなりました。

後は、世界観的には「ぼったくり感」を出したくて。別料金を払うということは「どこかでマージンが流れてキャストのポケットに入っているのだろうと」というのを出せるようにしました。

まぁあまり興味ない人には、ただのお店の店員で「なんでこの人にお金払っているのだろう」と思うかもしれませんがね(笑)。最下層にはいない訳ですし。

―――そんなキャストとの触れ合いシステムは、非常に刺激的で面白く感じたのですが、どういった経緯で導入されたのでしょうか。

はしもと氏:何も、色気を出すためとか受けが良いから作ったわけじゃないんですよ(笑)。本作には、世界観的に無法者がたくさん居て、こんな危険な世界ではきっと腕力だけが全てではないだろうと。じゃ何をするかというと「女性を雇って経済を裏から動かすのでは?」と思ったのが始まりです。

これは『ヴァルハラナイツ』の世界を構築する上で必要なことであり、それをゲームに落とし込んだのが今回のシステムです。(今の形を)やりたかったかと聞かれれば、正直なところ「やりたかった」のですが、先に立ったのは世界観で、この世界には金で買える嘘の癒しがあるだろうと。そして、過去に『ヴァルハラナイツ』をプレイした人は、きっと「嘘の癒し」が分かる歳になっているのではないかと。

―――キャストと言えば、自分が狙っていたキャストに「ふん、別のキャストと話したら?」と言われ、「他店のキャストとの関係がばれたのか……」と思ったのですが、何やら違うようで、彼女らも色々と大変そうですね。

はしもと氏:彼女らは、それぞれが違う事情や思いを抱えているので、ただいやらしい気持ちではなく、ぜひとも彼女らの抱えている思いや裏設定を感じてもらうことで、さらに本作の世界観を楽しんでいただきたいですね。仲良くなると仲間としてクラン(パーティー)に加えることもできるので。

―――キャストを仲間に出来るとのことですが主人公以外、すなわち7人パーティー中、6人全員がキャストということも可能なのでしょうか。

はしもと氏:可能ですが、裏で何が行われているかと想像するとゾッっとしますね(笑)。ただ、戦闘員としては弱いのでオススメはできません。

―――となるとキャストは、あの服装で戦いに参加することに……。

はしもと氏:そうですね、私服とかはないです。ただ、装備は変更できますので、危ないものを持たせるなど自由にできます。

―――でもあの服ってぶっちゃけ弱そうですよね。

はしもと氏:一応キャストという職業で多少は強くしていますが、イチコロでしょうね(様々な意味で)。

―――キャスト以外にも小さくて、凄く可愛いNPCが居ますよね。

はしもと氏:私自身キャラクターには拘っていて、それ以上にデザイナーにもこだわって貰いました(笑)。そういえば、初回封入特典のキャストもかわいらしくて胸ちょっと見えているのですが、そういったデザインも良い感じで上げてくれる素敵なスタッフです。

―――因みに橋本さん一押しの女の子はどの子でしょうか。

はしもと氏:スーザンという女の子で、バカっ子が好きなわけじゃないですが、仲間に入れてもらえないというか、はみ出し者を見ているとちょっとキュンと来ます。

■機械人の謎がついに明らかに、ヤツは作れるらしい
―――女の子の他にも、機械人という人種が登場することを知り「ぜったいに俺は機械人をやるぞ!」と意気込んでいたのですが、キャラクターメイキングにはいなくて……。

はしもと氏:機械人は特殊で、ゲームを進めると機械人のパーツが手に入り、それをすべて手に入れると仲間に機械人を迎えることができます。

―――え、機械人って作るのですか!?では改造とは。

はしもと氏:それはちょっと……プレイしてからのお楽しみということで(笑)

―――機械人は改造ですが、ヒューマンタイプの仲間だと装備や職業を変更できるなど、いろいろとできますよね。

はしもと氏:装備や職業以外にも顔を後から変更できて、その時にはゲーム開始時のキャラクタークリエイトよりも新しいパーツが追加されています。なので、より一層自分好みのキャラクターを作れますよ。

―――つまり、全員露出度の高いキャラも可能と。

はしもと氏:強いとは限りませんが、可能ですよ(笑)。

『ヴァルハラナイツ3』開発者インタビュー(3)今後の展開とPS Vita市場の今と未来に続きます。

(C)2013 MarvelousAQL Inc.
《栗本 浩大》
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