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『バイオショック』と『トゥームレイダー』が健闘。2013年3月のNPDセールスデータ

新作の仁義なき上位争いを鑑賞させてくれる調査会社NPD Groupより、2013年3月度の米国小売ゲーム市場セールスデータがリリースされました。

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『バイオショック』と『トゥームレイダー』が健闘。2013年3月のNPDセールスデータ
  • 『バイオショック』と『トゥームレイダー』が健闘。2013年3月のNPDセールスデータ
新作の仁義なき上位争いを鑑賞させてくれる調査会社NPD Groupより、2013年3月度の米国小売ゲーム市場セールスデータがリリースされました。

『BioShock Infinite』と『Tomb Raider』が全体を牽引し、売上高ベースで9億9,250万ドル。前年度同月比10%減少となったものの、昨月の25%減よりはいくらかブレーキがかかっています。両作の奮闘について、NPDのLiam Callahan氏は「それぞれがシリーズ作品中、初月では最大の売上」としています。

3月の結果について、同氏はパブリッシャーが数少ないビッグタイトルに依存しており、新規タイトルが昨年にくらべ20%少なかったこと、3月発売のタイトルが売上に大きく貢献したことなどが指摘されています。また、トップ10がすべてシリーズ作品だったことも特筆すべき点です。

ソフトの売上ランキングは以下のとおり。上述の2作がワンツーを決めたほか、『Call of Duty: Black Ops II』『NBA 2K13』もランキングにしぶとく残っています。国内でも人気の高い『Luigi's Mansion: Dark Moon』(『ルイージマンション2』)はパッケージ販売のみをカウントしたポジションで36万5,000本。ダウンロード販売も含めるといくらか変動したかもしれません。

圏外では『Fire Emblem Awakening』(『ファイアーエムブレム覚醒』)が6万4,000本、『Pokemon Mystery Dungeon: Gates to Infinity』(『ポケモン不思議のダンジョン~マグナゲートと∞迷宮~』)が14万5,000本など。任天堂によると米国でのパッケージ販売総数は累計2,000万本を超えているとのことで、堅調に推移していることがうかがえます。

1. BioShock Infinite (360, PS3, PC)
2. Tomb Raider (360, PS3)
3. Gears of War: Judgment (360)
4. God of War: Ascension (PS3)
5. Call of Duty: Black Ops II (360, PS3, PC, Wii U)
6. Luigi's Mansion: Dark Moon (3DS)
7. MLB13: The Show (PS3, PS Vita)
8. NBA 2K13 (360, PS3, Wii, Wii U, PSP, PC)
9. The Walking Dead: Survival Instinct (360, PS3, Wii U)
10. Naruto Shippuden: Ultimate Ninja Storm 3 (360, PS3)

ゲームハードの売上は、携帯機・据え置き機ともに不振で32%減の2億2,160万ドル。ただし、ニンテンドー3DSは前年比9%増と健闘したほか、後継機のうわさも絶えないXbo360も26万1,000台と27ヶ月連続の首位を守りました。

マルチプラットフォーム対応タイトルが増えているため参考値にしかなりませんが、トップ10に入った作品の対応ハードは、PS3: 8本/ Xbox360: 7本/PC: 3本/Wii U: 3本/Wii: 1本/Vita : 1本/3DS: 1本。

周辺機器の売上はフラットだったものの、『Skylanders』やプリペイドカード、ヘッドセットやヘッドフォンといった好材料がそろった結果、前年度同月比で15%成長しています。

・ハードウェア: 2億2,160万ドル(32%減) ・
・ソフトウェア(コンソール機・携帯機のみ): 5億5,480万ドル (1%減)
・ソフトウェア(上記にPCゲームを加算): 6億0,240万ドル(2%増)
・周辺機器: 2億1,610万ドル(増減なし)
・ビデオゲーム全体の売上: 9億9,250万ドル(10%減)
・中古やレンタル等のゲーム販売概算: 1億9,000万ドル
・デジタル販売: 6億7,000万ドル
・米国でのゲーム販売全体の概算: 19億ドル
《Gokubuto.S》
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