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【Nらの伝説・43】クッパ様もディズニー映画デビュー!オールドゲーマーのツボを抑えた「シュガー・ラッシュ」

『スーパーマリオ』シリーズのクッパや『ソニック』シリーズのDr.エッグマンなど、有名な悪役たちがカメオ出演することで話題となった、ディズニー映画の最新作「シュガー・ラッシュ」。3月23日に公開となりました。

その他 全般
監督のゲーム愛を感じさせる作品なのです!
  • 監督のゲーム愛を感じさせる作品なのです!
  • 『マリオカート』のようなレースシーンも楽しめます
  • 主人公ラルフたちと、特別出演のゲームキャラクターたち
  • 少女ヴァネロペたちのレースゲーム「シュガー・ラッシュ」の世界へ
  • ラルフが登場する、アーケードのレトロゲーム。今年で30周年らしい
  • 悪役の集会から、それぞれのゲームへ戻るシーン。切ない
  • 失業した『Q*bert』のゲームキャラたち。そのチェリーは・・・!
  • 女の子に人気のレースゲーム「シュガーラッシュ」のレーサーたち
『スーパーマリオ』シリーズのクッパや『ソニック』シリーズのDr.エッグマンなど、有名な悪役たちがカメオ出演することで話題となった、ディズニー映画の最新作「シュガー・ラッシュ」。3月23日に公開となりました。基本的な情報は別記事を読んでいただくとして、ここではゲーム(任天堂)ファン視点で観た「シュガー・ラッシュ」を紹介していきましょう。

■ドンキーコングのような主人公!?
主人公は、アーケードゲーム「フィックス・イット・フェリックス」(原題は「FIX-IT FELIX JR.」)の悪役、ラルフ。建物を壊す、ゴリラのような大男です(悪役と言っても、かわいそうな設定のキャラクターでした)。対して、不思議なハンマーと脅威のジャンプ力で建物を直すヒーローは、フェリックス。帽子と作業着が特徴。ラルフの風貌があいまって、『ドンキーコング』や『レッキングクルー』を連想しちゃいますよ!・・・いやまあ、『レッキングクルー』では壊す役がマリオですけどね。

ラルフの吹き替えは、“山ちゃん”こと山寺宏一さん。ディズニー映画でも、ドナルドダック、「アラジン」のランプの精ジーニーなど、多彩な役をこなしています。アニメ「ポケットモンスター(劇場版)」でもおなじみですよね。そして、アニメ「ドンキーコング」でドンキーコング役を演じていたことを思い出しました!

■8bit風ドット絵の世界
「フィックス・イット・フェリックス」は、30周年を迎えるレトロゲーム。・・・ファミコン生誕30周年とかぶるのは、時代背景を合わせているのでしょうか。ともかく、古き良き8bit、ゲームらしいゲームのイメージを醸し出すドット絵のグラフィックが随所に登場します。

ディズニーレーベルとして登場するミッキーのアニメーションまでもが、ドット絵になっているのだから驚き!スタッフロールも凝った作りで、さまざまなゲームタイトルを思わせるデザインになっていて飽きません。最初から最後まで、じっくり堪能してください。

■おなじみゲームのキャラクターは悪役以外も登場
悪役といえば外せない、われらがクッパ様。『スーパーマリオ』シリーズ作中でマリオと並ぶとたいそう大きな体ですが、悪役の集会では目立って大きく見えないのが新鮮。紙コップを親指と人さし指でつまむように持っている姿がなんとも愛らしいです。セリフはありませんが、驚き炎を吐く姿が見られます。なお、マリオは出演しませんが、フェリックスの30周年パーティ(パックマンも招待されてます!)のなかで、マリオに関するセリフが聞けるので逃さないでくださいませ!

悪役としてDr.エッグマンが登場する『ソニック』シリーズ。が、ソニックはそれ以上に目立って出演しています。あくまでゲスト出演であり、チョイ役ではあるのですが、ゲームの世界のヒーローというべき役どころ!また、ぶつかって、リングが飛び出るシーンもありますよ。

悪役の集会に目立って登場する、『ストリートファイター』シリーズのザンギエフ(!?)と、ベガ。それ以外にもリュウとケンが「飲みに行こう」「お前のおごりな」とか話していたり、春麗が歩いていたり。でも驚いたのは、あのボーナスステージが・・・!うーん、この映画にピッタリのシーン。ゲームセンターを舞台としているだけあって、欠かせないタイトルですね。

ちなみに悪役の集会の議長(?)は、『パックマン』の敵グズタ。顔の印象に反し、なんだかシブイっ!古株の悪役、重鎮なんですね。なお、「ゾンビです」と名乗るゾンビは、『バイオハザード』シリーズからの出演の様子。

■『マリオカート』のようなレースゲームの世界
「シュガー・ラッシュ」は、スイーツの国を舞台としたレースゲーム。コース上にアイテムボックス(?)が置かれていたり、アクロバティックなコースでカートが大きくジャンプしたりと、『マリオカート』さながら。こんなにスリリングなレースだったのね、と『マリオカート』のゲーム性を実感しました(笑)。

レーサーは小さな女の子たち(デザインは女子高生や原宿系をモデルにしているそう)で、8bitの世界とはうってかわったファンタジックな情景が広がっています。そんななかでも、あの隠しコマンドが入力されたりなど、ゲームネタにニヤリとしちゃうんですけどね。

■現代的なFPSのゲームも舞台のひとつ
ラルフの騒動は、自分のゲームと「シュガー・ラッシュ」以外にも、FPS「ヒーローズ・デューティ」の世界を巻き込みます。高解像度の最先端ゲームをイメージしたガンシューティング。あらゆるものを食い尽くす昆虫のような機械生命体“サイ・バグ”から、人類を守るべく命懸けで戦う、硬派なSFタイトルです。年月が経ってうってかわった“ゲーム”の世界に驚くラルフ。高解像度の金髪美女、カルホーン軍曹の活躍にも注目ですよー!
(って、作中で描かれる3DCGの解像度はみんな変わらないと思うんですけどー)

そんなわけで、ゲームファンなら絶対おさえておきたいこの作品。N子はニンテンドーやメジャータイトル以外はよくわかりませんでしたが、元となったゲームや登場シーンを調べてから2度目を観に行っても面白そうです。
(背景にちょっと登場しているのはともかく、わからないと笑えない部分もあることにはあります)

もちろん、それを置いておいても、誰でも楽しめるストーリーなのは間違いありません。レースシーンはそれほど多くなく、ラルフと少女ヴァネロペの騒動の裏で別のキャラクターの行動もあり、テンポよく楽しむことができました。“壊す悪役”ラルフの設定が終始に渡って生かされているのも秀逸。笑いに、涙に、LOVEもあり!?

とんまなゴリラのようなラルフに対する印象は、見終わるころにはずいぶん変わっておりました。ぜひ映画館で、PRESS START!

★ちなみに、TOHOシネマズでは「ピクミン」が3Dメガネ着用を案内する映像も観られて、W嬉しいですよ。
3D上映館は限られているのでご注意)

シュガー・ラッシュ
http://www.disney.co.jp/sugar-rush/

(C) 2013 Disney. All Rights Reserved.

■Nらの伝説 by N子

Nなハードを(中心に)、絵も交えながらより深く遊ぶ、伝える。さすらいの勇者も求むかも!?な連載。
《N子》
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