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【BitSummit】Unity大前広樹氏基調講演、「"当方ボーカル他募集"も応援したい」

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【BitSummit】Unity大前広樹氏基調講演、「
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何の前触れもなく謎の、いえスターウォーズオープニング風の動画が流れました。モロな作風でまず笑いをとったあと、続いてやや危険な文字列で再び笑いをもぎ取りました。あまりに唐突だったので撮影できず、全文掲載できないのが悔やまれますがその一部が下の文と写真。

……
出撃し、邪悪なAAA帝国に
対して、初めての勝利を
ものにした。

戦闘のさなか、
インディー軍のスパイは、
ごくひの設計図を
ぬすみ出した。
それは、帝国の究極兵器
デス・フロストバイトの
……


「みなさん!インディー開発者になりたいかい!?[拍手] インディー開発者でいるのは難しいです。寝込みを忍者に襲われたりとか、デバッグ中に宇宙人に拐われたりとか、家族の冷たい視線に耐えたりとか、いろいろあってゲームが出せなくなったりとか!ぼくのことです!これが出せなかったゲームです![スクリーンに映し出されるゲーム紹介、会場爆笑&拍手]」

この時点で記者は大前氏が壇上にいる理由が少し分からなくなりましたが、とりあえず大笑いしていました。ただしジョークは(基本)これまで。ここからは真剣です。自虐ネタをいきなり飛ばしつつも、今はチャンスいっぱいの時期であると思うと力強い発言。

大前氏はUnity入社前もインディー開発者であり、現在も同様。ソフトウェア開発が高じてミドルウェア開発へ往くという趣きのあるプロフィールです。

「Unityとインディーは切っても切り離せない関係にあると思います。超使いやすいゲーム開発環境、必要なエディターは大抵ある、自分で作らなくてもいい!ゲームを動かしながら作れる、しかもほとんどの環境で動くゲームが創れる。最高ですね。」

自社製品と自身の力強さを加速させたのち技術デモとして、最初の物騒なムービーがじつは朝起きてから頑張って作り始めたものであると明かしました。そして、その場でテキストの移動速度調整などを実演。多様性を強調しました。

「しかも無料です!ただし一部には有料コンテンツもあります。なんだか昔問題になったCMみたいですね、本当に無料だと思ったか?と。でも安いです。それに無料版でもガンガン創れますし、今お見せしたデモは無料版で創っています。たとえば、今日は私は7時ぐらいに朝食をとったのですが、それからでも間に合うくらいガンガン創れます。」

記者は個人的にミドルウェアの展示会などに足を運んだ経験がありますが、これほどまでに勢いよくアピールする方は初めてお目にかかったかもしれません。思わず「Unity 無料版」で検索してしまいました。しかしそれでもゲームとは総合芸術、そうそう手の届く領域にないであろうと考えた矢先、

「それでもゲームを自分で作るのは難しい。なぜか、それは仲間がいないからです。「俺創るぜ!」と言っても、なかなかアーティストとか作曲家やプログラマーは集まらないです。”当方ボーカルほか全部募集”みたいな、ゲーム作りたい人の書き込みはよく見ます。Unityはそういう人も応援したい。そこで、Unityは超使いやすいツールに加えてアセットストアというものもやっています。」

これは、ユーザーが製作途上のものを販売したり、3Dモデルを購入したりできるサービス。ゲームを創るに必要な様々な才能を集めるとなると、どうしてもカネの話になったりパッションが続かなくなったりといった問題が発生しがち。それに対する解決策として提案しています。

実際にアセットストアのラインナップが例示されていました。エディターの拡張ツール、2Dゲーム向けの機能拡張、Cave Creatorなる洞窟のグラフィックスをまとめたセットなどなど。これらが50ドル~100ドル、ほとんどのものが10ドルで購入できる上、5000以上登録されているとアピールしました。実績として、昨年iOSアワードを受賞したゲームのうち17がUnityを使用していたそうです。

Unity創設者のNicholas Francis氏がゲームを創るために会社を辞めてしまったという小咄をはさみつつ、

「任天堂と一緒に提供するUnity for Wii Uも非常に開発者にやさしいライセンスです。ぶっちゃけた話、Wii U開発者になったらタダであげることになっています。開発者の敷居を下げるためにこの取組を実現しました。」

これが戦略です。

「昨今、インディーゲーム開発者になるのに別に会社を辞めなくてもいいという風潮になっており、日本でも週末に開発してAppStoreに登録する、なんてことをする人が増えてきました。

それでもまだ迷うならゲームジャムをやろう、という提案もあります。一定期間1カ所に集まってテーマにそって即席でゲームを開発するイベントです。仲間がいないとか、何を作ればいいのかわからないとか、そういった問題をゲームジャムに参加すれば解決できるかもしれません。なかなかゲームが形にならないときにパワーを得るとことができるかもしれません。

Unityとゲームジャムは非常に相性がよく、とくにUnity Japanはゲームジャムを強く応援しています。10人足らずのその辺でやっている誰かが手を挙げたようなゲームジャムでも応援しています。期間限定ライセンスもたびたび提供しています。1万人以上が参加したGlobal Game Jamでは四分の三以上でUnityが使われたそうです。日本のゲームジャムのシーンも盛り上がっています。

いわゆるフリーゲームの類でもゲームジャムから高クオリティのものが生まれてきているので、これを一段階ブラッシュアップすることでAppStoreやSteamに出すこともできるのではないでしょうか。」

言葉の端々から、ゲーム製作の敷居を下げ間口を広げることによって、更に面白い作品が登場することを熱望していると感じ取れました。

記者が見た限り、全基調講演中最も高アジリティなアピールしていた大前氏。最後は、「週末ゲームジャムでもどこでもいいのでゲームを作って世に出してみましょう。そうすれば仲間との確執とかパブリッシャーとのしがらみとか、そういったもののしがらみから解放されます。」と味わい深い締めくくりでした。
《Game*Spark》

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