まるで血を思わせるかのような赤を基調とした店内の配色はまるで異世界、まさにヴァンパイアの館といった印象でした。さらに、不気味なオブジェや、怪しいシャンデリアなど、「非日常」という言葉がふさわしい店舗は、ゲームの世界観にもぴったりでした。
そんなヴァンパイアカフェで開催された体験会は、コナミの担当者もドラキュラのコスプレで登場する凝りようで、期待は高まるばかり。まずは、前作『Castlevania –Lords of Shadow–』に引き続き本作の開発を務めたデイブ・コックス氏のビデオレターが放送されました。
本作は既報の通り、前作から25年後を描いた作品で、前作主人公のガブリエル・ベルモンドの息子であるトレバー・ベルモンドを操作し、親子二代の物語を体験していきます。3人称視点でのアクションゲームだった前作ですが、本作はシリーズの原点ともいえる「横視点スクロール」で描かれています。前作で初めて海外メーカーが開発を務めたことが話題を集めましたが、本作では「横スクロール」も初めて海外スタジオが手掛けることになりました。
このことについてコックス氏は「古き良き時代のファミコンやスーパーファミコン作品を意識して開発した」とコメントし、「日本のファンに受け入れられるか、非常に楽しみ」と語りました。海外・欧州のクリエイターが制作する横スクロール作品が、果たしてどのような仕上がりになっているのか、ぜひ注目していきたいところです。
ビデオレターの放送後は、ヴァンパイアカフェの主である「ローズ伯爵」も登場し、3月18日から4月30日までの期間限定コラボメニューが発表されました。こちらのメニューや店内の雰囲気は別記事で詳しくお伝えしますのでお楽しみに。
美味しいメニューに舌鼓をうった後は、3時間ほどプレイすることができました。ここからはゲームのプレイインプレッションをお伝えします。
まず、横スクロール作品ということだけあって、非常に懐かしい印象を受けました。お馴染みのロープアクションは健在で、その動きにも懐かしさを感じざるをえませんでしたし、MercurySteamの本作に対するこだわりを垣間見たようにも思います。
ゲームオープニングでは、前作のストーリーが独特のアニメーションで描かれていますが、どこか雰囲気も暗く、筆者が子どもの頃に遊んだスーパーファミコン時代の作品を彷彿とさせます。ゲーム画面も、良い意味で暗く、ゴシックホラーな世界観をしっかりと演出していました。
戦闘については、一言で表すなら「骨太なアクションゲーム」です。システム自体は、近年や前作など3Dアクションシリーズ作の影響も感じますが、やはり横視点ということもあり、古き良き時代の作品を意識させられます。また、経験値とレベルの概念があるので、レベルをあげることで新たなスキルを覚えることができました。序盤は単調な攻撃しかできませんが、徐々にバリエーションが増えていくので非常にやりがいがあります。
ダンジョンは探索型になっており、初回は行けない場所も多く、ロープアクション習得後や謎解き後に戻ってくる必要がある場所もありました。ところが、マップ画面にメモを残せるので、非常に快適です。
どうしても久しぶりの横スクロール作品ということで「懐かしい」という表現をしましたが、戦闘や、細かなUIなどは今の時代にあわせた新しさも感じ、ちょうど良いバランスで両者が釣り合っているという印象です。難易度は常時選択可能でしたが、通常の難易度でも、かなり歯ごたえのあるゲームを楽しめるのではないかと思います。
ユーザーの皆さんも期待されていることと思いますが、体験版も3月上旬に配信される予定とのことですので、是非ダウンロードして遊んでみてください。
『Castlevania –Lords of Shadow– 宿命の魔鏡』は3月20日発売予定で、価格はパッケージ・ダウンロード版ともに4,980円(税込)です。
(C)Konami Digital Entertainment Developed by Mercury Steam
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