金額ベースでは、売上高394億700万円(前年同期比5%減)、営業利益142億5800万円(同37%減)、経常利益163億3000万円(同27%減)、四半期純利益90億4800万円(同29%減)となっています。
グリー代表取締役社長の田中良和氏は、前年比で現役となっている理由を「先行投資を行った結果と、上期に予定していた主要タイトルのリリース延期があったため予測よりも減益となってしまった」と語りました。
ただし、『探検ドリランド』『AKB48 ステージファイター』などのタイトルが順調に客足を伸ばし、前四半期に比べると増収となっています。また、ソーシャルビューイングアプリや写真共有アプリなど、ゲーム以外のアプリもリリースされており、下期にはさらに新アプリ、新サービスを展開していきたいと展望を語っています。
今後については、延期となっている『アイドルマスター ミリオンライブ』や『大相撲カード決戦』、『ONE PIECE アドベンチャーログ』といったタイトルをリリースし、さらなる増収を図っていくとのことです。成長を続けるネイティブアプリにも注目し、スマートフォン向けのアプリを中心に市場の拡大を見込んでいるようです。
さらに、グリーが積極的に進めている海外展開にも話が及びました。海外ではコイン消費の金額は伸びていますが、当初の予測ほど大きく成長はしていません。今後は、日本で人気を集めているカードバトルやシミュレーションゲームをリリースし、より一層の市場拡大を目指すとのことです。
そして、今年に入って公表された、未成年ユーザーに対する超過課金に対する謝罪も行われました。田中社長は「超過課金という事態が発生してしまったこと、さらに発表まで時間を要したことについて、多くの方にご迷惑、ご心配をおかけしてしまったことを深くお詫び申し上げます」と頭を下げました。
超過課金が発生したユーザーに対しては返金対応を行う手続きを行うほか、再発防止策に取り組んでいくとのことです。総額で4937万170円という金額の大きさ、さらには未成年のユーザーへの課金という問題だけに、早急な対応が望まれます。
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