第12回のロコレポは、アークシステムワークスが2012年12月26日から配信しているニンテンドー3DSダウンロードソフト『ぶれいぶるー くろーんふぁんたずま』のプレイレポートをお届けします。
『ぶれいぶるー くろーんふぁんたずま』は、2012年11月から稼動中の2D対戦型格闘ゲーム『BLAZBLUE -CHRONOPHANTASMA-』(ブレイブルー クロノファンタズマ)のデフォルメキャラクターが登場するバトルアクションゲームです。『BLAZBLUE』シリーズの派生作品として2010年にDSiウェアで配信された、『ぶれいぶるー -バトル×バトル-』の続編となっています。
■シンプル操作で爽快なアクション! 格ゲー初心者にも優しい作り
『ぶれいぶるー くろーんふぁんたずま』は、襲いかかってくる敵キャラクターを攻撃し、ステージから落として倒すのが目的のゲームになります。アクションはスライドパッドによる「移動」、そして「攻撃」「ジャンプ」「ドライブ技」「ぶっぱなしドライブ」というシンプルな項目のボタン操作によってバトルすることが可能で、あまり説明を読まなくても直感的にプレイすることができました。アクションには爽快感があり、特に「ぶっぱなしドライブ」をくらった敵がステージの彼方まで吹っ飛んで行くのは気持ち良いです。
ゲームモードは各キャラクターの物語を楽しむ「ストーリーモード」と、倒せる敵の数に挑戦する「チャレンジモード」、そして手に入れたイラストや実績を確認する「ギャラリーモード」があります。最大3までの「ボコスカゲージ」や「ドライブ技」など、対戦型格闘ゲームの要素を残したシステムにはなっているものの、プレイ方法自体はとてもシンプル。アーケードの『BLAZBLUE』シリーズはコンボなど修得するべきテクニックが多岐に渡り、対戦プレイで勝利するためにはかなりの修行が必要ですが、これなら対戦型格闘ゲーム初心者でも楽しめると思います。
■キャラクターとグラフィック、サウンドには最新作の要素も
本作のデフォルメキャラクターは稼働中のアーケード版『BLAZBLUE -CHRONOPHANTASMA-』のキャラクターデザインをもとに一新されており、タイムリリースキャラクターの「イザヨイ」など全10キャラクターを使用することができます。BGMも『BLAZBLUE -CHRONOPHANTASMA-』の楽曲が収録されているようで、最新作の雰囲気を味わえます。
ステージは奥行きのある3D画面になっていて、キャラクターを速く動かしてもカメラワークが乱れたりすることなくプレイできました。たくさんの敵に囲まれてしまうシーンもありますが、3DSの立体視のおかげなのか状況把握に困ることも少なかったです。2Dと3Dの違いはあるものの、ゲーム性としては任天堂の『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズと近いように思います。
■手抜きのないストーリーモードは、シリーズファンなら見逃せない出来
『BLAZBLUE』はシリーズを通して家庭用のストーリーモードが非常に充実していることで知られていますが、本作のシナリオも本編シリーズに負けないくらい練り込まれた内容になっています。ボリューム的にも、この価格帯のダウンロードソフトとしては多い方じゃないでしょうか。原作のパロディー的なノリのストーリー展開やキャラクター同士の掛け合いなど、シリーズのファンなら見逃せない出来だと思います。
■通信対戦機能が搭載されていないのは、少し残念
本作は1人プレイ専用のソフトで、通信対戦やダウンロードプレイには対応していません。みんなでワイワイ遊ぶのに向いているゲーム性だけに、前作の『ぶれいぶるー -バトル×バトル-』が最大4人までの通信対戦に対応していたことを考えると、少し残念な気がします。
■『BLAZBLUE』シリーズ入門に最適なバトルアクション
本作の「ドライブ技」で敵を吹っ飛ばすアクションは爽快で、ゲームプレイの最初の1分間から楽しいです。『BLAZBLUE』シリーズはキャラクターやストーリー、世界観などに興味を持つユーザーは多いものの、対戦型格闘ゲームというジャンルから敷居が高い印象もありますが、本作はシンプルな操作で楽しむことができるので誰でもプレイしやすいと思います。
ストイックなプレイが求められる原作と異なり、アクセサリーを装備することによって効果が得られたり見た目が変わったりする要素もあるので、シリーズのファンだけでなく『BLAZBLUE』未プレイの方や対戦型格闘ゲーム初心者でも楽しめるのではないでしょうか。
『ぶれいぶるー くろーんふぁんたずま 』は、好評配信中で価格は800円(税込)です。
(C) ARC SYSTEM WORKS
【ロコレポ】 by ロココ試作型
INSIDEのゲームライターが3DSとiOSを中心に色々なソフトをプレイして、その魅力を伝える連載。RPGの魅力に目覚めたのは、ファミコン版『ウィザードリィ』。好みのゲームな場合にテンション上がり過ぎるのは許して…。
Twitter:@Rococo_TestType
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