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【プレイレビュー】3Dアクション、都市育成SLG、カードバトル・・・楽しさてんこ盛り『Kingdom Conquest II』

2011年に日本版がリリースされて以降、App StoreやGoogle Playといったアプリランキングの常連となったスマートフォン用RPG『Kingdom Conquest』。その続編となる『Kingdom Conquest II』(以下『KC2』)が2012年12月12日にリリースされました。

ゲームビジネス 開発
【プレイレビュー】3Dアクション、都市育成SLG、カードバトル・・・楽しさてんこ盛り『Kingdom Conquest II』
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2011年に日本版がリリースされて以降、App StoreやGoogle Playといったアプリランキングの常連となったスマートフォン用RPG『Kingdom Conquest』。その続編となる『Kingdom Conquest II』(以下『KC2』)が2012年12月12日にリリースされました。

『KC2』は3Dアクションとシミュレーションを融合させた前作の正統的な続編と言うべきもので、基本システムはほぼ変わらず。同社の『三国志コンクエスト』や『サムライ&ドラゴンズ』といった派生作品も含めて、プレイ済みのユーザーは違和感なくプレイできるでしょう。

だからと言って初めてのユーザーには難しいというわけではなく、むしろ「プレイしないともったいない!」と断言できるほど高い完成度となっています。そこで今回はゲームを構成する3パートについて見ていきましょう。



■3Dアクションのチュートリアルを終え、まずはゲームを始めるための下準備
『KC2』の舞台は魔獣がはびこる大陸マグナ。プレイヤーはこの大陸に多数存在する領主のひとりとなり、ゲーム期間の終了までに世界に点在するデブリズタワーを占拠してマグナの王になるべく、さまざまな活動をしていくことになります。

ゲームを始めるとまず行なうのが、3Dアクションパートのチュートリアル。前作もそうでしたが、『KC2』がほかの都市育成シミュレーションゲームと一線を画すのはこのパートのおかげ。バーチャルコントローラでプレイヤーキャラクターを操作することになりますが、ここではまだ敵は弱いため、アクションゲームの経験者であれば難なくクリアできるでしょう。

続いて自分のプレイヤー名や本拠地の場所を決めます。本拠地とはシミュレーションパートで自分の領地となる場所。どこにあっても有利不利はそれほどないため、空いている場所を選択しましょう。



■やや複雑なものの、丁寧なチュートリアルとやり直しのしやすさが際立つ内政パート
続いて『KC2』のメインとなる内政パートが始まります。内政の最初にして最大の目的は資源を集めること。資源は木材、石材、鉄材の3種類があり、それぞれ木材工房などの生産施設をマップ内に建築すると、時間とともに増えていきます。

もちろん資源の上限量を決める貯蔵庫や、領民が住む住居や商店、さまざまな軍事施設など作ることができる施設は多種多様。さらに施設のレベルアップや、後述する魔獣の生産や能力アップといった要素にもとにかく資源が必要。まずは徹底的に資源の確保を優先することになります。

と、このようにシミュレーションゲームらしく(?)複雑に聞こえるかもしれません。しかし実際は“導き手”を名乗る騎士イリスによる丁寧な説明に沿って、クエストをひとつずつクリアしていけば、行き詰まることなく序盤は進められます。



この内政で重視したいのが施設の配置。たとえば木材工房なら森、石切り場なら岩といった関連する施設の近くに配置すると、生産量にボーナスが付きます。また領地の中央に位置する城から道路を配置し、それに沿った場所にある生産施設も資源の生産量が伸びます。

もちろん最初は要領を得ないうえ、領地が狭いため、効率的な配置ができないかもしれません。しかし『KC2』では、施設の再配置にペナルティはなし。どんな事態になってもある程度は取り返しはできるので、どんどんクエストを進めていきましょう。



■ほかのプレイヤーと一緒にダンジョンを突き進むアクションパート
クエストを進めていくと、時間とともに回復する出撃ポイントというポイントを使って、ゲーム開始時にプレイした3Dアクションによるダンジョン探索ができるようになります。

このパートはMO(複数プレイヤー参加)形式となっており、ほかのプレイヤーを含む最大4人で一緒にプレイすることが可能。その方法はプレイヤーが集まるルームを作るか、もしくはすでに存在するルームに入るかのどちらか。後者であれば挑戦するダンジョンの難易度やプレイヤーの推奨レベルが表示されるため、それを参考にして入るルームを選ぶとよいでしょう。



このパートでは重要なのは職業を特徴を把握すること。『KC2』では盾を持ち守りに特化した剣士、巨大な斧による高い攻撃力を持つ重戦士、素早い動きと特殊な技で戦う忍者、さまざまな攻撃魔法を扱う魔導師、唯一味方の回復ができる僧侶の5つの職業があり、それぞれ習得できるスキルや装備品が異なります。

と言っても職業を選べる機会はチュートリアル時の1回のみ。あとから変更することはできません。そこで実際に動かしての使用感も確かめられるため、慎重に選びましょう。



アクションパートは、ステージ内の敵をすべて倒すと次のステージへの扉が開き、最終ステージを終えるとクリアというもの。1プレイで10分程度です。このとき必ず利用したいのが画面右の緑のボタンをタップすると使えるロックオンという機能。要は視点がロックオンした対象に向き続けるという機能ですが、剣士や重戦士などが近距離戦に持ち込むために近づく際も、魔導師が遠くから魔法を狙う際もかなり快適になります。

なお難易度は最初の数時間程度なら、ソロプレイでも簡単にクリアできるレベルです。ただしボスが出現するダンジョンや、ゲームを十分に進めて高レベルのダンジョンに挑む場合はかなり厳しい感じ。自分が低レベルの場合はルームの入室時に仲間のレベルをチェックし、強力な仲間のいる部屋で出撃して彼らの力に頼りましょう。



アクションパートをクリアすると、報酬がもらえます。まずは経験値。これが溜まることでプレイヤーのレベル、そして攻撃や防御などに使うスキルのレベルが上がります。次に剣や鎧などの装備アイテム。最後にチケットです。

このチケットや内政で住民を増やすと手に入るクリスタル、そしてクエストクリアや課金で手に入るCPを使って、パック・・・いわゆる“ガチャ”を行ないます。



■相性や能力を考慮して魔獣カードをユニットとして編成せよ
チケットなどを使ってパックを引くと、魔獣が描かれたカードが手に入ります。この魔獣カードは『KC2』の目的のひとつである領地の拡大に重要なため、積極的にカード集め、ひいてはそのために必要なチケットやクリスタルなどを集める必要があります。



魔獣カードは単体では何も効力はなく、指揮官といくつかの魔獣カードで構成されたユニットという単位で活躍させます。ユニットは最大で3*2のマス目があり、この中に魔獣カードをセットしていきます。

指揮官は先述のイリスなどで、ユニット内でカードを配置できる場所となる陣形と、戦闘時に発動するスキルが設定されています。一方、戦闘で実際に戦うのはカードの魔獣たち。魔獣にはコストやレベル、攻撃力や防御力、そして魔獣の数などのパラメータが設定されています。



陣形や最大コスト、そして指揮官と魔獣の種族の相性など、ユニットを編成するにあたって考慮する対象はたくさんあります。さらにこの魔獣カード同士の合成やスキルの合成など、自軍を強化する方法は多岐に渡り、とにかく頭を悩ませることになる部分でしょう。

■ユニットを進軍させ、自分が治める領地を広げていこう
編成したユニットは、フィールドマップ上で領地を増やすのがおもな役目になります。フィールドマップは自分の領地以外にほかの領主が治める領地もあり、それぞれ統治力というパラメータと同じだけの領地を治めることができます。

ただしプレイ開始当初にある領地は、内政パートを行なう本拠地ひとつだけ。そこで近接する場所にユニットを進めて戦闘に勝利し、占領していくのです。



この戦闘は自動で行なわれるもので、一定時間が経過し、戦闘が終わると結果を見られます。ただし「結果だけでは寂しい・・・」という方向けに戦闘のログや、その様子をビジュアルで表現したものも見られるようになっています。これらは単に賑やかしではなく、戦闘の経過を知ることでユニットの特徴を把握し、または魔獣への愛着が沸くこと間違いなし。特に序盤はユニットを多く編成できず戦闘回数が少なくなるため、できるだけチェックしましょう。



こうして領地を広げていき、フィールドマップ上にある最終目的地・デブリスタワーを目指していきます。

■3パートの関係性が絶妙、飽きることなくいつまでも続けられるかも!?
戦闘では、魔獣単体のパラメータやユニットのバランスなどももちろんですが、なにより重要なのが魔獣の数。この数が単純な耐久力となるため、弱い魔獣でも数さえ多ければ、強い魔獣を倒すことができます。この魔獣の数を増やすために必要なのが内政パートでも触れた木材などの各種資源。つまり内政パートが進軍に大きく影響するのです。

また先述したとおりアクションパートが魔獣カードの種類を増やすのに必要だったり、領地を増やすことで内政パートでの生産量に影響を与えたりと、どのパートも影響を与え合っており、バランスよくプレイする必要があります。しかし内政パートなら資源、アクションパートなら出撃ポイント、進軍には統治力(と侵攻先で勝てるだけの魔獣の数)とそれぞれに制限があり、ひとつのパートだけをプレイし続けるというスタイルではなく、自然にいずれもプレイするようになっています。

またどのパートも1本のゲームになってもおかしくないほどの完成度と、やりこみがいがあるのも『KC2』の特徴でしょう。もちろんスキマ時間に少しずつ進めるというライトなプレイも楽しめますが、歯ごたえのある作品を求めるハードゲーマーにこそプレイしてほしい作品です。

Kingdom Conquest II - SEGA CORPORATION

(C)SEGA / (C)SEGA Networks
《野上》
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