―――『逆転裁判3』から8年越しにナルホドくんが法廷に立つ姿は、つくり手側から見てどうでしたか?
江城:嬉しいです。主人公をどうしようかというのは、本当に色々と議論がありました。ユーザーの方々の声もそうですし、『逆転裁判4』で成歩堂自身が「自分ももう一度」と言っていたのが大きかった。今は彼に決めて良かったと思っています。
―――新キャラクターであるココネちゃんは新米弁護士だそうですが
山﨑:今までの助手は霊媒師だったりマジシャンだったりしましたが、今回は弁護士ということで、これまで以上にサポートしてくれたり一緒に戦える相棒を目指しています。
―――ココネちゃんがタッチして動かすディスプレイを使用していますが、あれは何か映画版「逆転裁判」に影響を受けていたりしますか?
山﨑:そういえば(笑)。彼女の心理分析という能力をわかりやすくゲームに表現するときのやり方として、ああいうコンピューター的なものを使おうというところから発想が始まっているので、そういう意味ではたまたまかな、と思います。まあなんとなく影響はあったかもしれません(笑)
―――今回3D化されるにあたって、2Dをとても意識したとのことですが、どのような点に特にこだわったのでしょうか?
山﨑:そこは大変でしたね本当に。
江城:アニメ的なカートゥーン表現というのは既にたくさん登場していますが、『逆転裁判』では1枚絵のカットを横から見た感じを、3Dでどのように表現するかという点でたくさんの技術が詰め込まれています。ライティングひとつにもこだわり抜き、今の表現が出来上がりました。
山﨑:アニメーションに関しても、3Dで普通につくってしまうと、滑らかなんですが2Dの切れみたいなものが出て来ない。間をわざと飛ばしたり、2Dならではの表現を3Dで再現するところにかなりこだわりました。
―――プラットフォームが3DSということで、立体視機能以外にジャイロセンサーなど独自の機能を意識したりしましたか?
山﨑:特にないですね。何かジャイロでというのは当初の企画には出ていたんですが、『逆転裁判』に何が重要かと言えば、法廷やキャラクター同士のやりとりなどで、そういう点に注力し、極力シンプルなシステムにしたかった。もしそこに『逆転裁判』らしい遊びがつくれるのであれば、入れるつもりはありました。その点では3Dの立体視が一番こだわったところです。カメラのアングルを変えられたりと、新しい演出も入れています。
―――DS版『逆転裁判 蘇る逆転』から搭載されていたマイク認識ですが、そちらについては?
江城:ゆくゆくは、やりたいなと考えています。
―――『逆転検事』制作の際はスタッフ皆さんで合宿されたとのことですが、今回も?
山﨑:シナリオ合宿をしましたね。
江城:僕は出れなかったんですけど、現場の担当の人で。
山﨑:シナリオの担当や企画の担当、キャラクターデザインの担当の人と一緒に合宿をして、4日間ぐらいずっと泊まり込んで、朝から晩までミーティングと作業、で寝る、っていうのを繰り返しました(笑)。その現場で今のテーマやシナリオ、キャラクターデザインが固まったので、いい合宿だったと思っています。
―――みぬきちゃんの写真の入ったペンダントを成歩堂が胸ポケットにしまうシーンがありましたね
山﨑:鋭いですね(笑)。娘ですので、いつも大切に持っているよ、ということで。今回成歩堂を復帰させる際に、ペンダントをどうしようかということになり、やはり親として娘への愛情を表現したいなと思いこういう形で登場させることにしました。
―――プロモーション映像の最後に怪しげなシルエットが登場していましたが、あれは誰なのでしょう?
江城:やっぱり気になりますよね。でも今は言えません、内緒です(笑)。凄く重要なキャラです。色んな意味で新しいキャラ、とだけ言っておきます。
―――最後に『逆転裁判5』を楽しみに待っているファンへメッセージをお願いします
山﨑:ずっと『逆転検事』シリーズに携わってきて、今回初めて『逆転裁判』シリーズを手掛けました。『逆転検事』とは違う『逆転裁判』ならではのシナリオやキャラクターの見せ方を研究してシナリオを書いています。非常にインパクトのあるシナリオをお見せできると思っておりますので、是非ご期待頂ければと思います。
江城:10周年イベントのときのファンの方のリアクションがいまだに忘れられなくて、そこにしっかり応えたいというのが僕にもチームにも凄くありました。もちろん今までのファンの方に納得して貰えるだけでなく、新しくプレイされる方にも「こんな面白いゲームあったんだ」と思って貰えるようなタイトル目指して日々制作に邁進しておりますので、是非、応援よろしくお願いします。
―――ありがとうございました!
シリーズ最新作『逆転裁判5』は、2013年に発売予定です。なお、東京ゲームショウ会場では実際にゲームの一部を楽しむことができますので、こちらもお見逃しなく。
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