「 [岩田]ところで、月曜日に電子版媒体で当社に対する不正確な報道がありました。このようなことが何度か続いていますが、文脈を無視して恣意的に言葉を抜き出したり、事実と憶測を混ぜて書いたり、まるでゴシップ誌のような手法を採られていることに驚いています。 」
どの報道を指し示しているのかは不明ながら、推測されるのは20日月曜日午前7時にに日経電子版が配信した「岩田社長が口にした、任天堂の"没落"」と題する記事。衝撃的なタイトルを読み進めてみると序盤では昨年秋から進めてきた経費削減キャンペーンや念頭挨拶で示唆されたという賞与カットについて触れながら任天堂の苦境を強調し、中盤は3DSの値下げという決断、そして後半では本社隣接地での新社屋建設という大プロジェクトや他社の人気ソフトを復活させるプロジェクトが進行し、『シーマン』を3DSで計画していることなどが紹介されています。
前半は苦境を伝えながら、後半は復活への布石を伝えるような記事ではありますが、「文脈を無視して恣意的に言葉を抜き出したり、事実と憶測を混ぜて書いたり」といったことがあったのでしょうか。あるいは報道では、一般論として任天堂やソニーの苦境と、ディー・エヌ・エーやグリーの好調という対比構造で描かれるケースが余りにも多く、そろそろ腹に据えかねるといったところでしょうか。
先日のNintendo Directでは充実の3DSタイトルを見せた任天堂。3DSの国内での販売台数は500万台を超え、史上最速の1000万台も視野に入ってきました。E3ではWii Uの詳細も明らかにされる予定です。あっと驚く製品でユーザーだけでなく、メディアも黙らせることを期待したいですね。
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