今回インサイドでは京都にあるジュピターにお伺いし、中山社長や開発スタッフにお話を伺いました。
―――まず、ジュピターという会社について教えてください。
中山:ジュピターの中山 誠です。私はジュピターの設立前に勤めていた会社ではファミコン初期のタイトルにいくつか関わらせて頂きました。そちらの会社では任天堂ハード向けのゲームを作るだけでなく開発ツールも作っていて、その営業を私がやっていました。
あと、私の父親の会社が任天堂さんとお付き合いがありまして。当時からずっと板金などを製造しています。私は父親の会社も手伝っていたのですが、父親の会社に新しい事業を持っていかないといけないことになりまして。じゃあどっかのタイミングでゲーム事業を持っていこうと、30歳の時に独立させていただきました。
―――どうしてゲーム事業を持っていこうとしたのですか?
中山:ゲーム事業じゃなくてもよかったのです。当時任天堂の山内溥社長が、ある基調講演で「なぜゲーム業界に入ってこないのか。(当時100万本以上売れるソフトがたくさんあった)宝くじで1億円を当てるよりもどれだけ確立高いのがわからないのか」とおっしゃったのです。その言葉にうまく乗る形で、ゲームで独立する決意をしました。
―――山内社長の言葉が影響している、と
中山:任天堂さんの仕事のやり方は知っていましたし。ただ開発する為のノウハウが無く、メンバーもいないのがネックでした。これが解消しない限り前に進めませんからね。その時、人材を募集し、(ジュピター第一期生として)入ったのが目黒です。
(※目黒 徳親:『ピクロス』シリーズを1作目から最新作まで携わっている。現ジュピター開発部マネージャー)
任天堂さんとは独立する前に勤めていた会社で営業としてお付き合いをしていた関係で知っているのですが、「中山くんは信用できるけど、ジュピターは仕事したことないから信用できないよ」ということで、何かアイディアを持っていかなくちゃあかんねという所から提案したのが『ピクロス』です。
―――どうしてゲームボーイで『ピクロス』を作ることになったのですか?
中山:当時イラストロジックやモノグラムなどが流行っていて、ゲームなら紙もペンもいらないですからね。提案して実際に開発しませんか?ということになり、ここでようやく任天堂さんと繋がる形を作ることができました。ここで『ピクロス』が採用されなかったら、きっと任天堂さんとのお付き合いは中々作れなかったと思います。
その時、紹介してもらったのがエイプの石原様です。あの頃は『MOHTER』だったでしょうか。開発の納期がまだあり、石原様にディレクションをしてもらうことになりまして。さらに、マリオという名前の冠まで乗せていただいて、ほんとうにラッキーな商品でした。
(石原恒和:当時はエイプの副社長で、退社後クリーチャーズを設立。現在は株式会社ポケモンの代表取締役社長)
―――『ピクロス』にマリオが登場するアイディアは宮本さんという話をお聞きしました
中山:任天堂の担当者がたまたま宮本さんだったからですね。ディレクションが石原社長と、今考えてみるとすごい組み合わせですよね(笑)
宮本さんとは『ピクロス』以前からお仕事をさせていただいて存じ上げていて、とても恵まれた環境で『マリオのピクロス』が誕生しました。
(次回に続きます)
ちなみに『マリオのピクロス』は、ニンテンドー3DSのバーチャルコンソールにて400円(税込)で配信中です。
次回は『ポケモンピンボール』や振動カートリッジ誕生のお話をお届けします。
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