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Kinectが実現するインタラクティブエンターテイメントの未来・・・中村彰憲「ゲームビジネス新潮流」第12回

Kinectに賭けるマイクロソフト。そのKinectからはデジタルインタラクティブエンターテイメントの未来が透けて見えます。

ゲームビジネス 開発
Kinectが実現するインタラクティブエンターテイメントの未来・・・中村彰憲「ゲームビジネス新潮流」第12回
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立命館大学映像学部で、さる10月13日、充光館地下のシアター型教室において、マイクロソフト執行役常務ホーム&エンターテインメント事業本部長の泉水敬氏、同デベロッパーネットワークグループグループシニアマネージャ田代昭博氏、並びにマーケティング本部 広報宣伝グループの巽重夫氏により特別講演がおこなわれました。

マイクロソフト執行役常務ホーム&エンターテインメント事業本部長の泉水敬氏


本講座は、立命館大学映像学部によるクリエイティブリーダーシップセミナー。年間を通して2週間に1回、30人程度が招かれての講演では、これまで様々なゲームメーカーからの講演者を迎えてきました。またプラットフォームメーカーとしても同学部は、任天堂からは開設当時からニンテンドーDSの開発機材を提供してもらったり、ソニーコンピュータエンターテインメントからは、2007年にプレイステーション3に関する講演をしてもらうなど、全方向体制で進めています。

今回は、「次世代クリエイターに贈るマイクロソフトのインタラクティブエンターテインメント講座」と題した180分もの講演。Kinectをデモするためのハードを一式、別便で送る、朝10時30分には巽重夫氏が先行で会場入りして機材の準備を進めるなど万全を期したこともあり、講演はゲームショーなどで行われるメディアブリーフィングなどと比較しても遜色ないクオリティで届けられました。本稿では、その中から、特にKinectに関する発表や泉水氏が語ったマイクロソフトの将来像などを中心に紹介しながら筆者の視点をお伝えします。

■Kinectで広がる、カジュアルゲーム新世代

講演は「ゲ―ム業界の過去、現在」と「ゲーム業界の未来」との二部構成で進められたわけですが、Kinectは「未来」という視点で紹介されました。それは「マイクロソフトが描く未来」が、これまで以上にナチュラルに、人々の生活の中にコンピューターが浸透していく世界だからです。そこで重要なのが、Kinectが提示するような「より直感的なインターフェイス」ということになります。

インターフェイスの進化のその先に


泉水氏はKinectの登場により、「何かを押して、それに反応する」という法則ではなく、ゲーム機がユーザーの体の動き、ならびに声に反応するうえに、プレイヤーの動きに合わせ画面内のアバターもその動きを反復することが可能になったことから、「ゲームをプレイするためにマニュアルなどを読む必要がなくなった」とその強みを改めて強調。

Kinectセンサーは、搭載されている映像センサー、距離センサー、複数のマイクが主に機能します。距離センサーと映像センサーの働きによって、Kinectからプレイヤーまでの距離を測り、人間の20箇所の間接を捉えて全身の動きを読み取って認識し、マイクでプレイヤーの音声を認識します。これらの情報を総合的に処理し、ゲームの操作やメニュー画面の操作が可能となります。

様々なセンサーが新体験を生み出すKinectセンサー


また、最大4人まで同時プレイ可能です。また、プレイヤーの姿をそのまま画面上に映すことも出来、これらは、すべてゲームデザイン上で生かすことが出来るフィーチャーです。

《中村彰憲》
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