米国の大衆紙USAトゥデイは「マリオの作者シゲル・ミヤモト(宮本茂氏)にQ&A」と題し、マリオにまつわる様々な疑問を投げかける記事を発表しています。
QはUSAトゥデイの記者の質問、Aは宮本氏の答えです。
Q:マリオが配管工になったいきさつを教えてください。最初彼は配管工じゃなかったですよね?
A:現在の技術では大きな画面があり絵はずっと詳細に書き込めます。しかし1981年の『ドンキーコング』の画面は16インチ×16インチと小さく、そこで目立つ特徴として思いついたのが大きい鼻と口ひげでした。1983年の『マリオブラザーズ』ではルイージを加えましたが、ゲームの多くの部分は地下が舞台だったのでそこにあうような設定として“彼は配管工だろう”と決めたんです。シナリオが彼の仕事を決めたんですね。
Q:マリオが帽子を被っているのは、髪を描くのが難しかったからっていうのは本当ですか?
A:そのときどきの技術がキャラクターデザインをどうするかを決めたんです。マリオにふさふさの髪を与えたとしたらアニメーションさせなければならず、当時はちゃんとした髪に見えなかったでしょう。彼に帽子をかぶせることでその心配はなくなりました。眉や額に関してもそうですね。帽子は小さな画面で僕らがやろうとしていたことを助けてくれる道具だったんです。
Q:デジタル技術が進歩した中でマリオにとって最も重要だったのは何でしょうか。
A:僕らにとっての最大の進歩と変化がNINTENDO64の技術を『スーパーマリオ64』に導入できたことですね。2D世界のマリオはコマごとに個別の動きを作る必要があったんですが、3Dの世界に彼を入れることは彼の動きを作る上で大きな変化があったんです。
Q:マリオの音楽は印象的ですが、音楽を作る上で何が影響したのかお話しいただけますか?
A:ご存じの通り近藤浩治さんは長期にわたってマリオの音楽に責任を持っています。近藤さんの手がけた音楽は心地よく、確かな手に預けられてると思ってます。近藤さんが音楽をどうするかに関して僕は本当に多くを言う必要がないんです。ですけど“ゲーム音楽って何なんだろう?”“毎日聴く音楽とどう違うんだろう”とは良く議論します。ゲーム音楽には目的があって、SEを取り入れています。ですので、僕らは座ってゲーム音楽について話し合うんです。あなたがゲーム音楽を聞いている時に僕らが考えないといけないのは、メロディーが繰り返し聞かれるということです。分かり易くて覚えやすく、ハミングしたくなるということですね。
Q:一番好きな『マリオ』はどれですか?
A:『スーパーマリオワールド』ですね。『スーパーマリオブラザーズ』で見られる全てのアクションが入っている。後にプロデューサーやディレクターになった多くのスタッフを育てたゲームだとも思ってます。
ゲーム制作技術や音楽に関して興味深い答えが多く見られます。技術の進歩と共に歩んできたマリオならではのインタビューといえるでしょう。
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