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【CEDEC 2010】「悩みを捨てよ、行動に出よう」スクエニ流社内交流のススメ!

ゲームビジネス 開発

【CEDEC 2010】「悩みを捨てよ、行動に出よう」スクエニ流社内交流のススメ!
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仕事は好きだけど、今の会社に不満がある。ならばあれこれ悩むより行動に出て、環境を変えていこうという前向きな提案が「社内交流のススメ!得られる効果は無限大!?」でなされました。

長野賢司氏は株式会社スクウェア・エニックスに入社して2年。社歴が浅く、自ら「下っ端」であるといいます。そんな氏は、上司が部下を叱りつけることで近くにいる他の社員までもが「ダークな気分になる」ことなど、日ごろから不満を抱いていました。

不満には「我慢する」「避ける」「変える」の3つしか対応策はありません。「我慢」は辛くストレスを伴い、「避ける」は一時的な対処でしかない。となると、残された手段は・・・というわけで、長野氏は現状を「変える」行動に出ることにしました。

氏は「変える」ためのヒントや解決法を社内交流で見つけたといいます。同じように不満や悩みを持つ人たちと情報を共有することで、それらが得られるというのです。

ただ社内交流のコミュニティを作るにあたり、長野氏には不安がありました。ひとつは行動に出ることで上司に目をつけられないかというもの、もうひとつは実際に人が集まるのかというものです。

そこで、上司に自分の考えを伝えたのち「社内交流を試みる会」を結成。「部署やセクションをまたいで社内同士が気軽に交流する」をコンセプトに、社内掲示板での呼びかけを行いました。このときには自身の「適当さと思い込み」が役立ったといいます。

結果、2週間で17名が集まりました。(内訳はプランナー6名、デザイナー5名、プログラマーと事務職が各3名ずつ)。同社の社員は1700名を超えるため、17という数字は小さいようにも思えますが、氏は「声をかけ、アプローチすることが何より重要」であるといいます。

「試みる会」には10名が参加。以後どのような活動をするかを考える会となるはずでしたが、どこか緊張した雰囲気となり成功したと言えるものではありませんでした。
しかし後日、廊下での立ち話で会が話題になっていたことを知るなど、手応えがあったといいます。

ここで長野氏は方向性を示すことの重要性を学び、コンセプトを軌道修正。「社内交流の場を作る会」とし、会合そのものではなく各イベントに参加したい人が参加できる形にします。活動内容はおもに4つ。「会自体について話し合う」「社内ゲストを呼び、話を聞く」「気軽に遊んだり、談笑したりする」「ゲームの企画についての意見交換」です。

実際にこの1年間で、「ドラクエ9について話そう」「企画立案について」「東京と大阪のスタッフでランチをしよう!」「本多副社長をゲストにお迎えし質問する」などをテーマに、約60回の会合が開かれました。そこでは参加者同士の熱い議論が展開されることもあるといいます。

こうした会合はすべて業務時間外(早朝または業務終了の20時以降)に行われ、「興味のない人にまでアプローチはしない」というスタンスを貫いているといるとのこと。

社内交流のメリットとして長野氏は、社内での知り合いが増え、あらゆる情報が入るようになったことを挙げました。実際、今回CEDECに応募したのも、他部署の部長に薦められたことがきっかけだといいます。また、「自分はいずれディレクターになりたいと考えているが、交流会でプロデューサーとの関係を深められた」とし、「違う目的意識を持っていれば、自ずとメリットも変わってくるはず」と述べました。

一方で活動するにあたっての注意点として、自分のためにやるということ、無理せず仲間を頼ること、失敗を気にせずとにかく続けることの3点を挙げ、「これまで行動に移すことのできない人をたくさん見てきた。続けないことには認めてもらえないが、いつか必ず認めてくれる人が現われる」と、行動に出ることの重要性を説きました。

そして、疑問や悩みが共有されれば互いに物が言える関係となり、そうした環境が整えば、それまでできなかったことが実現していくと、聴講者に社内交流を奨励しました。
《D》

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