事故が起きたのは日曜日の夜10時頃。一家5人(3人の子供とその両親)を乗せた車がメルボルンの北東ドリーンからベンディゴへ向けてハイウェイを走行中、飛び出してきたカンガルーを避けようとして横転、道路から外れて逆さまに着地しました。
Christopher君と母親のKathleenさん
車内には母親のKathleenさんと生後三週間のDilon君が取り残されてしまいましたが、時間が時間だけにあたりは真っ暗。しかし7歳になるChristopher君はとっさにニンテンドーDSを取り出し、そのバックライトの光で暗い車内から母親の携帯電話を見つけ出しました。
Christopher君は母親に携帯電話を渡すとすぐさま弟のDilon君を救出、その後警察および救急への連絡を済ませた母親の脱出を手伝いました。Kathleenさんは脱出後Christopher君に対して「あなたは私のヒーローよ!」と伝えたそうです。
無事救出されたKathleenさんらは幸いにも軽症で済み、今回の事故に関して次のように話しています。「子供達は皆とても勇敢でした。私は全員が生きていてホッとしています。私達が生き残ったのは奇跡、誰かが見守ってくれていたのでしょう。私は今日ほど彼らを誇りに思ったことはありません。今日の出来事は生命がどれだけ大切かを皆に教えてくれました」なお、とっさの機転で家族の命を救ったChristopher君は地元の救急サービスによってコミュニティー・ヒーロー賞に推薦されたそうです。