米国の調査会社NPDグループは2010年5月の米国市場の売上を発表しました。ソフト部門では『Red Dead Redemption』などマルチプラットフォームのソフトがランキングの半分近くを占めており、大作に牽引された形となっています。
総売上は8億2350万ドル(約721億円)で前年比-5%、ハードウェア売上は2億4150万ドル(約211億円)で前年比-20%、ソフトウェアの売上は4億6630万ドル(約408億円)で前年比+4%、前年と比較するとハードの売上減が顕著ですが、先月は2億4930万ドル(約230億円)なので、数字としてはあまり動きがないことになります。
■ハードウェア売上(NPDグループ調べ、Gamasutraまとめ)
ニンテンドーDS:38万3700台
Wii:33万4800台
Xbox360:19万4600台
プレイステーション3:15万4500台
PSP:5万9400台
ニンテンドーDSがトップ、WiiとXbox360が続くという序列は先月と同じ。
ニンテンドーDSは44万→38万と-6万台減少ながらトップ。
Wiiは27万→33万で+6万台と復調の兆し。
Xbox360は18万→19万で+1万台。
プレイステーション3は18万→15万で-3万台とやや減少傾向。
PSPは6万→5万と-1万台となっています。
■ソフトウェア売上(NPDグループ調べ、Gamasutraまとめ)
1. Red Dead Redemption (Rockstar San Diego/Take-Two, Xbox 360), 945,900
2. Red Dead Redemption (Rockstar San Diego/Take-Two, PS3), 567,100
3. Super Mario Galaxy 2 (Nintendo, Wii), 563,900
4. UFC 2010: Undisputed (Yuke's/THQ, Xbox 360), 221,100
5. UFC 2010: Undisputed (Yuke's/THQ, PS3), 192,300
6. Wii Fit Plus (Nintendo, Wii)
7. New Super Mario Bros. Wii (Nintendo, Wii)
8. Alan Wake (Remedy/Microsoft, Xbox 360)
9. Pokemon SoulSilver Version (Game Freak/Nintendo, NDS)
10. Skate 3 (EA Canada/Electronic Arts, Xbox 360)
ソフトウェア部門の売上は先月からトップ5までしか本数が公開されなくなっています。任天堂ハードのソフトは4本。いずれも任天堂発売のもので、任天堂市場の特性を表しています。
トップを制したのはロックスター期待の新作『Red Dead Redemption』。発売2週間の数値ながら両機種同時のランクインで、合計本数は150万を突破。先月トップが48万本であったことを考えると見事な売上です。Xbox360が94万本、プレイステーション3が56万本という本数の差も興味深いところです。
3位は『スーパーマリオギャラクシー2』。初登場56万本という数値は先月ならトップ。発売一週間の売上としては上々でしょう。
『UFC 2010: Undisputed』は初登場で両機種合わせて41万本。こちらも発売一週間の数字で、やはりXbox360が優位となっています。
6位は『Wii Fit Plus』。先月は8位となっており2ランクアップ。長期間売れ続ける任天堂ソフトの強みが出ています。
7位は『New スーパーマリオブラザーズWii』。先月は3位でしたが、上位陣の勢いを見るとこの順位もやむなしといったところでしょうか。
8位は初登場の『Alan Wake』。上位がマルチプラットフォームであることを考えると、Xbox360専用ソフトは厳しいということでしょうか。「プレイステーション3にも出ていればもっと売れただろう」とする記事もあり、今後の売れ行きが注目されます。
9位は『ポケットモンスター ソウルシルバー』。2位→9位と7ランクダウンです。『ハートゴールド』と『ソウルシルバー』の2バージョンがある本作、3月から『ソウルシルバー』優位となっているのが面白いところです。
10位は『Skate 3』。こちらもマルチプラットフォームですが、Xbox360が優位だったようです。
サードパーティ製ソフトとしてはヒットの注目作『Just Dance』は前年ながら圏外に。プレイステーション3独占タイトルの『God of War III』も圏外となっています。
今月好調だった『Red Dead Redemption』『UFC 2010: Undisputed』共に日本語版が決定していますが、発売は9月となっており、日米市場のタイムラグも気になるところです。
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