岩田社長は、ニンテンドーDSは歴代ハードと比較しても非常に早いペースで普及しているとして、更に「一人に1台」へという流れを加速させるための"自分専用のDS"として、ニンテンドーDSiを紹介しました。具体的なスペックは既に公表されていますが、携帯性を向上させ、薄型化や画面の拡大を図りました。スピーカーの性能が向上した一方で、GBAポートは削除されました。
ハード面のみでなくソフト面での取り組みも行われていて、内蔵された30万画素のカメラに対応した「ニンテンドーDSiカメラ」では、様々な特殊効果をつけた写真が撮影できる機能や、撮った画像をSDカードを通じて簡単に共有できる機能が搭載されています。顔認識エンジンを使って、2人がどのくらい似ているかを判定するような遊びも含まれているということです。
また、オーディオ機能である「ニンテンドーDSiサウンド」では単に音楽を再生するだけではなく、音の高さや再生スピードを自在に変えたり、ボーカルをカットしたり、マイクと連動した遊びなどが可能となっています。こちらもSDカードを使って音楽を聴くことになります。
また「一人に1台」を加速させるため、DSiには任天堂の携帯型ゲーム機として始めてストレージが導入され、「ニンテンドーDSiショップ」からダウンロードしたゲームや実用ソフトを、Wiiチャンネルと似たようなボックスに配置して使用できるようになります。既存のWiiポイントはニンテンドーポイントと改称され、WiiでもDSでも利用できるようになります。ショップでは無償、200ポイント、500ポイント、800ポイント以上といった4つのカテゴリでソフトが提供され、任天堂からは『ニンテンドーDSiブラウザ』『うごくメモ帳』が無償配信される事が決定しています。2010年3月末までにショップを利用すると1000ポイントがプレゼントされるキャンペーンも実施予定です。
現在マクドナルドやつくばエクスプレスで展開されているニンテンドースポットが発展し、ニンテンドーゾーンとしてマクドナルドでサービスが実施されることも明らかになりました。既存のDSやDS Liteでは利用には専用ソフトをダウンロードする必要がありますが、DSiではソフトが内蔵されていて、その場がゾーン内である事を知らせる機能も搭載されます。
ニンテンドーDSiの発売は11月1日で、価格は18900円です。カラーはホワイトとブラックになります。
Wiiでは岩田社長は2つの課題をあげました。
1つは「本体保存メモリの不足」です。Wii本体には512MBのフラッシュメモリが搭載されていますが、「バーチャルコンソール」や「Wiiウェア」などで利用の機会が増え、足りないという声が大きくなっています。岩田社長は、SDカードに直接ダウンロードできるようにし、それを簡単に本体メモリにコピーして実行できるようにすることで対応する方針を固めたと明らかにしました。ただし、大規模なシステムの改修が必要で、徹底的な検証を行うため、提供は春になる見込みだということです。
もう1つは「インターネット接続率の向上」です。任天堂ではNTTと共同で簡単にネット接続を導入できるパックの提供を実施するなど、インターネット接続率の向上への取り組みを続けていますが、まだ不十分だとして、Wii本体にネット接続を説明する3分間のムービーを入れた状態で出荷するほか、Wiiネット接続できる人ができない人を手助けすると500Wiiポイントがもらえるキャンペーンが実施されるということです。
Wii向けタイトルでは、11月20日に『街へいこうよ どうぶつの森』がWiiスピークでボイスチャットに対応するほか、『Wii Sports Resort』ではWiiリモコンを補完するWii MotionPlusでより正確なモーションの補足が可能になっています。加えて、NHKエンタープライズと共同開発中の『みんなが主役のNHK紅白クイズ合戦』やNHKエデュケーショナルと共同開発中の『100語でスタート！英会話』も紹介されました。サードパーティからも新作が続々と登場します。
また任天堂は、ゲームキューブで発売された名作をWii向けに完全リメイクして提供する、「Wiiであそぶセレクション」を展開、第一弾として12月11日に『ドンキーコング ジャングルビート』、12月25日に『ピクミン』を発売することも明らかにしました。
こちらの様子は任天堂公式サイトにて動画、テキストにて公開されています。ぜひチェックしてみてください。
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