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Shoot It! - #049 ゲーム観戦で「景気の谷間」を盛り上げよう!

2月10日に世界大会へ向けたEスポーツ大会がふたつ開催されます。ひとつはEスポーツの世界大会「KODE5」の日本予選。競技種目は日本でも根強い人気を持っているリアルタイムストラテジーゲーム『ウォークラフト3 ザ・フローズンスローン』です。もうひとつは「CRYSIS 日本一プレイヤー決定戦 兼 日本代表決定戦」。種目はタイトルにもあるように、FPS(一人称視点射撃ゲーム)の『クライシス』です。

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2月10日に世界大会へ向けたEスポーツ大会がふたつ開催されます。ひとつはEスポーツの世界大会「KODE5」の日本予選。競技種目は日本でも根強い人気を持っているリアルタイムストラテジーゲーム『ウォークラフト3 ザ・フローズンスローン』です。もうひとつは「CRYSIS 日本一プレイヤー決定戦 兼 日本代表決定戦」。種目はタイトルにもあるように、FPS(一人称視点射撃ゲーム)の『クライシス』です。

「KODE5」は革命評議会(The Revolutionary Council)と名乗る任意団体が主催する国際ゲーム大会です。公式サイトによると、KODEは規定、慣例、掟を示すCODEを転じた造語で、スポーツマンシップや公正な競争を示すそうです。5は地球の五つの大陸を示します。革命評議会は世界で最も有力なゲームチーム監督、ゲーム開発者、ゲーム種目オーガナイザー、ゲームメディアと個々のゲーマーから構成されている小さなグループ、とのことです。発足は2006年2月でした。それから十分な準備期間を経て、2007年9月に北京で世界大会を開催しました。競技種目はカウンターストライク1.6とウォークラフトのふたつ。16か国の代表が参加しました。革命評議会のスポンサーは自作PC用のケースや冷却システムで有名なクーラーマスター、マザーボードやグラフィックカードで知られるギガバイト、メモリーの定番コルセアという布陣。世界大会ではCPUのAMDやゲーミングマウスのRAZERもスポンサーになっていました。

今年のKODE5は日本を含めた17か国が参加します。すでにスウェーデン、オランダ、イギリス、台湾、フィンランド、東アジアの各地域で予選が終了しており、今後はデンマーク、ルーマニア、中国、ドイツ、アメリカ、ブラジル、ベラルーシ、インド、ウズベキスタン、南アフリカ、そして日本が予選を開催します。日本の参加種目はウォークラフト3のみです。決勝大会の開催地は公式には発表されていませんが、ロシアが有力な候補地になっているそうです。参加国にロシアがないことが気になりますが、実現すれば日本のEスポーツの代表選手がロシアで初めて戦うことになります。

「CRYSIS 日本一プレイヤー決定戦 兼 日本代表決定戦」はクライシスの発売元、エレクトロニック・アーツが開催します。当日はオンライン予選を勝ち抜いた36名が戦い、上位8名が3月15日にシンガポールで開催されるアジア大会「2008 CRYSIS REGIONAL TOURNAMENT CHAMPIONSHIP FINAL」に招待されます。参加国は(オーストラリア、香港、シンガポール、タイ、韓国、台湾、南アフリカ、日本の8か国です。

KODE5の日本予選は秋葉原ADスクウェア1階。CRYSISアジア大会の日本予選は秋葉原UDXビルの4階です。中央通りを隔てて僅かな距離です。しかし時間帯がほぼ同じところが悩ましい。ゲーム観戦ファンとしてはどちらも観たい。会場の空きやその他の都合もあるでしょうけれど、どうして同じ日時になってしまったのでしょうか。後から決める方が遠慮して日時を変えてくれたらいいのに……。おっと、これはとっても贅沢な悩みです。数年前までは競技志向のオフラインゲーム大会など、年にひとつかふたつでした。それに比べたら、ゲーム競技会が増えたことを喜ぶべきですね。なお、どちらの大会も観戦だけではなく、対戦自体の参加も受付中です。腕に自信のある方はぜひエントリーしましょう。

観戦できるオフラインゲーム大会なんて東京だけじゃないか、という不満の声も聞こえてきそうですが、2月に大阪で『エイジオブエンパイア3』の公開対戦イベントが開催されます。2月2日の14時からで、場所は大阪・日本橋の「JOSHIN J&P テクノランド」です。こちらはユーザーグループ「AoE3 JP Community」が立案し、上新電機が主催、協賛はマイクロソフトとロジクールとのことです。こちらは一般参加形式ではありませんが、エイジオブエンパイア3の公式マッチングサービスで世界ランキング10位のFird選手と、同じく世界ランキング23位のshmras選手の戦いを観戦できます。司会はAoE3 JP Communityの管理人でもあるmatsujun氏。『エイジオブエンパイア3』の楽しさを来店した人に広めようという主旨のようですから、ゲームの未経験者にも判りやすい解説が行われることでしょう。『エイジオブエンパイア3』の経験者なら参考になることも多いと思います。

巷間で「ニッパチは景気の谷間」と言われるように、2月と8月はモノが売れません。そんな2月ですが、イベントスペースが空いているため、Eスポーツ大会を開催しやすい時期だと言えそうです。それぞれのゲームのファンの方はぜひお出かけください。また、ゲームのファンではなくても、「そろそろ電気街に買い物に行こうかな。いつにしようかな」と思っている方は、ぜひこの機会にゲームを観戦してみませんか。ゲームは遊ぶだけではなく、観戦しても楽しいものです。オフラインイベントは初心者にも判りやすく実況が行われるので、プレイしたことがないゲームの観戦も充分に楽しめます。

ライバル選手と握手。こんな清々しい光景も観戦の楽しみのひとつです


自分がプレイしたことがないゲームの観戦を楽しむコツは、回りにいる観戦者に声をかけて仲良くなることです。私はいろいろなゲームを観戦しレポート記事を書いていますが、すべてのゲームをプレイするには限界があります。そんなときには、その場に居合わせたゲームのファン、あるいはプレーヤーのファンとお話しして、いろいろと教えて頂きながら盛り上がっています。最近では1月19日に開催されたハンゲーム『アラド戦記』の日韓戦がそうでした。無料で遊べるゲームなので、本来なら下調べとしてちょっと遊んでから観戦すべきでしたが、あいにく時間がなくて知識のないまま観戦したのです。この時は日本選手の応援に来ていた美女に話しかけて、彼女と同じ選手を応援しました。

ひとりの選手をマークして、その選手の勝敗に一喜一憂し、選手と自分の気分をシンクロさせていきます。すると、マークした選手を中心に、選手と仲間、対戦相手という相関関係が見えてきます。他の選手との戦いぶりを比較して観戦仲間に尋ねると、とても判りやすく説明して貰えました。こちらに知識がないと判ってしまいましたが、そのおかけで、「いまはこの職業が強い」、「このアイテムはいつ使うと効果がある」など、どんどん説明してくれます。専属の解説者を得たようで助かりました。選手に気持ちを合わせると、同じ選手を応援する人とも気分がシンクロします。取材という立場を超えて、かなり楽しく観戦ができました。今回は幸運だと言えますが、こういう交流は他のスポーツ観戦でもありますね。Eスポーツも例外ではありません。

プレイしていないゲームの観戦を楽しめたら、今度はそのゲームをプレイしてみましょう。すると次の観戦はもっと楽しくなります。対戦イベントが開催されると、それをきっかけに新しいゲームを始める人が増える。この流れができれば、景気の谷間の2月と8月に対戦イベントを仕掛けることで、景気の谷間を盛り上げられるかもしれません。
《杉山淳一》
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