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ゲーム業界の代表はゲーマーでなくては―ESA新会長が就任

米国のゲームに関連する企業で作る団体、エンターテイメントソフトウェア協会(ESA、Entertainment Software Association)の新会長にMichael Gallagher氏が就任しました。前任のDoug Lowenstein氏の仕事振りは評価がありましたが、ゲーマーという雰囲気はありませんでした。でもGallagher氏は自宅でもゲームを遊ぶプレイヤーのようです。

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米国のゲームに関連する企業で作る団体、エンターテイメントソフトウェア協会(ESA、Entertainment Software Association)の新会長にMichael Gallagher氏が就任しました。前任のDoug Lowenstein氏の仕事振りは評価がありましたが、ゲーマーという雰囲気はありませんでした。でもGallagher氏は自宅でもゲームを遊ぶプレイヤーのようです。

Gallagher氏の使命は社会におけるビデオゲームの地位を向上させること。ワシントンの議会にロビイストとして赴くことも。ゲームが好きで、一週間に一度は「あのゲームはどう?」「任天堂の奴は?」というような質問を受けるそうです。ESAにも席を持つマイクロソフトのRobbie Bach氏も「彼が選ばれたのは、ゲーマーであり、この世界を知ってるからだろう」と話します。

政界におけるゲームの地位というのは決して高いとは言えません。むしろ、暴力的な表現などで規制の対象にしようという政治家は後を立ちません。ESAは表現の自由を制限するような、販売規制には反対し、各州で違憲訴訟を起こしてきました。その一方で、ワシントンではニンテンドーDSなどの最新ゲームを議員に見せて、ゲームへの理解を深めて貰うという両面からのミッションが課せられています。

Gallagher氏は携帯大手のベライゾンで副社長を務めた際に、「携帯電話は交通事故の要因になる」として規制の立法に直面しました。Gallagher氏は携帯業界は社会に受け入れられたものの、政治的には弱い立場なままでいる産業だと言います。それはゲームも同様かもしれません。

口癖のように口にするのは「暴力的なゲームは市場にリリースされるうちのほんの8パーセントに過ぎない」という言葉です。ステレオタイプなゲーム像を解くため、ゲーマーの新会長の仕事が続きます。
《土本学》
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