「Halo Wars」はXboxシリーズの看板ゲーム「Halo」を題材にしたRTS。「Halo1」の20年前という設定で、コブナントとUNSCが本格的に接触する以前の物語となる。UNSCのスペースシップ「スピリット・オブ・ファイア」に搭載された女性型AI・セリーナの視点でストーリーが語られる構成だ。なお「Halo Wars」と「Halo1」のストーリーはリンクするとのことで、ファンなら自ずとラストシーンが気になるところだろう。
RTSはPCで進化したジャンルのため、コンソールで開発するには、コントローラーで複雑な操作をどのように直感的に行わせるかが課題となる。リードデザイナーのグラハム・デバイン氏も、この点が最も重要だったと語った。基本的にはXbox360のAボタンでユニットをセレクトし、アナログスティックで移動場所を選択、Xボタンで移動という流れになる。Aボタンを2回押すことで、画面上の全ユニットを選択し、Aボタンを押し続けることで範囲指定できる。ジャンプボタンを押し続けると、すぐに基地に戻れる機能も備えている。
この他にLBボタン・RBボタンや十字ボタンも使用するが、おもしろいのは各ボタンの意味が常に画面上に表示されていることだ。そのため迷ったら画面を見ればいい。同様のUIは「ギアーズ・オブ・ウォー」でも実装されており、昨今の洋ゲーのトレンドという印象だ。画面がハイデフ化され情報量が拡大した恩恵というところだろうか。これだけでも、かなり遊びやすさに気が配られている印象を受ける。
またユニークなのが、「Halo」シリーズでマスターチーフたちの足となるジープ型の車両「オートホーク」だ。これを使って敵ユニットをひき殺したり、少々の亀裂なら飛び越えることができる(失敗して炎上することもある)。今までのRTSにないスピード感が表現されており、元の「Halo」のエッセンスがうまく取り込まれている印象を受けた。他にコブナント側の中ボス的なキャラクターや、衛星軌道から「スピリット・オブ・ファイア」の艦砲射撃で攻撃するなどもできる。他に「Halo3」で登場する戦士、スパルタンもゲーム中で登場するとのことだった。
なお、グラハム氏は元IGDAの名誉議長で、「Quake III」のエンジン開発も行ったゲーム業界30年弱の大ベテランだ。2003年の東京ゲームショウ・CEDECプレミアムでも講演している。筆者とも4年ぶりの再会で驚かされた。
直近的にはFPSからRTS、そしてPCからコンソールという2重のジョブチェンジとなる。この点について聞いたところ、「PCであったものの移植ではなく、コントローラーを中心にしたデザインということで、大変な挑戦だった」とのことだった。この点はオリジナルの「Halo」もコンソールオリジナルのFPSという点で共通している。2008年発売予定とのことで、完成が楽しみだ。
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