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E3 2007 Ubisoft新作ラインナップは大作だけじゃない!

Ubisoftは、大作ゲームとカジュアルゲーム、新規ブランドと既存のブランドを絶妙にブレンドしたプロダクトポートフォリオで更なる躍進を狙う方針を表明、計画されているタイトルの紹介をおこなった。

ゲームビジネス その他
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一方、「Imagine」はオママゴト系ソフトといえばいいか。キー氏によれば、25%のDSユーザーが女性でありそのほとんどが15歳以下であるという。これらを勘案したうえで、これまで6歳から14歳までの女児層が必要以上に軽視されてきたことを指摘。これらの消費者層も定義の仕方によってはハードコアゲーマーとも見てとれるとしたうえで、今回発売していく「Imagine」シリーズで女児層の支持を得ていくという決意を示した。ブランドを立ち上げた3つの職種である「Master Chef」、「Animal Doctor」ならびに「Figure Skater」は前述の消費者層にターゲットを絞り将来像を聞いた結果の中から、上位に位置づけられていた職種の中から選抜。DSをつかって、各職種をママゴト的に体験できるソフトをつくりあげた。

次に紹介したのが知育系ソフトである「MyCoach」シリーズ。これは多忙のため一定の時間を学びの時間に割くことが難しい成人層を念頭に考案されたシリーズだ。最初のラインナップは、語彙慮力を高める「MyWord」ならびに外国語を学ぶ「MySpanish」そして「MyFrench」だ。ここで選ばれた二つの言語は英語圏で最も人気の高い第二外国語だ。この他に紹介されたのが健康系アバターゲーム「MyLife」。これは自分の食習慣や運動量などを忠実に答えていくことによってアバターが良くも悪くも成長するというゲームである。いずれにしても、コンセプトは楽しみながら学ぶということで、任天堂の Touch Generation シリーズに比較的近いという印象を受けた。これらカジュアルゲームタイトルを紹介した後で、キー氏は昨今のカジュアルゲームの戦略性の欠如に対して改めて言及。カジュアルゲームと称して麻雀や、猫ゲームや、スペイン語講座ソフトを消費者に投げつけ、「ひとつでも当たればラッキー」というスタンスではなく、持続的な人気を維持できるブランドを築き上げることの重要性を強調した。

続けて、キー氏は音楽ゲームのランナップについて紹介した。自分のフェイバリットソングを気軽に弾き語り出来ることを念頭に開発されたゲームが『Jam Sessions』だ。「ポケットの中のギター」とう表現がピッタリだとするキー氏は自らコードを入力して弾き語りをおこない会場を沸かせた。

■確立されたブランド群−トム・クレイシー、レイマンシリーズに加え、Naruto-ナルト−も参加!

UBIで既にブランドが確立された商品として、『Rainbow Six』シリーズや『Sprinter Cell』シリーズで有名なTom Clancyシリーズや、Ubisoftの立ち上げに貢献した『Rayman』シリーズに加え、『Naruto A Rise of a Ninja』が紹介されていたのが興味深い。ある意味VIP待遇といったところだろう。Tom Clancyものでは、『Endwar』と『Splinter Cell Conviction』の発売が控えており安定した人気が維持されている印象を受けた。一方、Raymanシリーズについても最新作『Rayman Raving Rabbids 2』がお目見え。ブランドとして健在であることを示した。また、テレビシリーズである『CSI:Hard Evidence』と『Lost』のゲーム化も進行中であることを説明した。

今回会場デモがおこなわれたのが『Brother in Arms』シリーズの最新作で第二次世界大戦を題材とした『Hell’s Highway』。開発元であるGearbox SoftwareのJohn Antal大佐と、Randy Pitchford氏が登壇し『オペレーションマーケットガーデン』パートを実演。CPUが操る兵士とのチームプレイを頻繁におこないながら、同作品の優れたA.I.をアピールした。


《中村彰憲》
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