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任天堂、E3に合わせてプレスカンファレンスを開催

任天堂 Wii

「I'm Reggie and ...」2004年のE3プレスカンファレンスで鮮烈デビューを果たした任天堂オブアメリカの社長兼COO、Reggie Fils-Aime氏は3年前と同じ言葉でスピーチを始めました。しかし攻撃的な言葉を続けて自慢の新作ラインナップを紹介した3年前と異なり、今日の言葉には余裕が感じられ、そして自信に充ち溢れていました。「I'm Happy. 今日は記念すべき日です。任天堂にとってだけでなく、全てのプレイヤーにとって今日はターニングポイントとなります」

任天堂は現地時間7月11日の午前9時(太平洋標準時/日本時間=12日早朝1時)より、「E3 Media & Business Summit」に合わせた恒例のメディアブリーフィングを開催しました。会場では、NOAのReggie Fils-Aime社長、任天堂の岩田聡社長、情報開発本部長の宮本茂氏が登壇し、任天堂の掲げるゲーム人口の拡大の成果や、ニンテンドーDSやWiiの現状、そして今後の展望とソフトラインナップについて発表を行いました。



Reggie氏は今年上半期のゲーム市場が前年同期と比較して、米国で46パーセント増、英国で42パーセント増、そして日本では114パーセント増になったというデータを示して、爆発的な拡大が起こっており、テレビや映画といった主流のメディアに並ぶ存在にビデオゲームがなったと謡いあげました。そしてこの爆発的な拡大が起こりえた3つの鍵として、1:携帯ゲーム機、2:年齢層と性別の両面でのゲーム進行の拡大、3:コア偏重ではない世界を広げるラインナップを挙げました。

ニンテンドーDSやWiiによってこれまでにゲームに触れる機会のなかったユーザーにも、ゲームが届けられているというのはこれまでの各種データや感覚として得られるものですが、Reggie氏は各種統計を用いて説明しました。特に性別構成について、「ゲーム市場において男性:女性=8:2の法則は決して崩せない壁だとされてきた。しかし2007年の任天堂製品に限って言えば、これが67:33にまで変化してきている」と述べて、任天堂が多くの女性ユーザーを取り込むことに成功したことを強調しました。また普及台数は4000万台に達し33週間に渡って世界中で品切れが続いているそうです。

ここから先は次なる施策です。まずReggie氏が紹介したのはWii向けのザッパーアタッチメントです。Wiiリモコンとヌンチャクを装着して使用するもので、FPSなどで銃の操作に現実感を与えてくれます。対応作品としてはカプコンの『バイオハザード アンブレラクロニグルズ』やセガの『ゴーストスカッド』が予定されているということです。価格は19.99ドルだそうです。



今後のラインナップも紹介されます。『大乱闘スマッシュブラザーズX』は「来年でも、来年春でもなく・・・」12月3日に決定。『スーパーマリオギャラクシー』は11月12日に決定。噂されていた『スーパーマリオカートWii』が2008年第1四半期に発売するという話も飛び出しました。これはオンライン対応で世界中のユーザーと対戦が出来るようになるそうです。映像はDS版に近い印象でした。ステアリングのアタッチメントも用意されるようです。

続いて登壇したのは岩田聡社長です。岩田氏のスピーチは何らかの発表を行うというよりも任天堂からのメッセージを伝えるというスタイルでした。岩田氏は、ゲーム人口の拡大を実現しつつある任天堂の次なる目標は、ゲーム熟練者とゲーム初心者の間にある心理的な壁を破壊すること、と述べました。



最後は宮本氏の登場です。Wiiの次なる期待作として『ヘルスパック』と呼ばれるタイトルがありましたが、今回『Wii Fit』として正式に発表されました。Wiiバランスボード(仮称)と呼ばれるワイヤレスの周辺機器を用いて、家族みんなで楽しいエクササイズにチャレンジできます。「Wiiはリビングの中心にあり、一人でも多くの家族が触れるマシンを目指しています。コミュニケーションを促進して、ゲーム機がすべての人のものになる。このコンセプトにどうしても欠かせないのが健康というテーマです」



会場で紹介されたのは片足ストレッチやステップのエクササイズです。ゲーム感覚で出来るようです。また、計測というのもゲームの大きな特徴になります。Reggie氏が呼ばれ、計測されることに。バランスボードの上に立つだけで、体重や体がどちらに傾いているかなどを測定できます。それを日々計測することで記録を付けていくことができ、宮本氏によれば社内でブームになっていて、みんな段々シェイプアップされていっているそうです。体重はキログラムではなく、身長に対する体格指数(BMI)で示されますが、理想22のところReggie氏は28ほど。「これは筋肉なんだ」という言い訳(?)に会場は爆笑でした。



エクササイズが必要なReggie氏に宮本氏から提案、ゴールキーパーとなって次々に飛んでくるボールをヘッドではじき返すというエクササイズで対戦となりました。バランスボードの上で体を傾けるとちゃんと画面のキャラクターが反応してくれます。なかなかうまいReggie氏。でも、「あっ」とダメージを受けてしまいます。「なぜ!?」というところで宮本氏が「靴やパンダが飛んでくることもあるから、ちゃんと除けなきゃ」と言うと会場はまた爆笑。なんとも楽しそうなゲームと会場でした。勝負はReggie氏の勝利でした。

対戦が終ると『Wii Fit』の紹介はここまで。メディアブリーフィングの最後はReggie氏が締めます。

「今日は"I'm Happy"という言葉で始めました。しかし私たちはまだ"Satisfy"(満足)には程遠いという事を記憶しておいて欲しいと思います。今私たちは素晴らしい時間を過ごしています。市場は広がり、創造力とビジネスの両面で才能ある人々が集まってくれています。しかし今最も必要なのはクリエイティブやビジネスのもっと向こうに行く、リーダーシップという存在です。任天堂はそれを担いたいと思います。任天堂にとって業界の中でシェアを獲得するというのは二次的な目標に過ぎません。人々に与えられている時間は一日24時間で、エンターテイメントに消費する時間は限られています。世間を見渡せばポッドキャスト、YouTube、MySpace...魅力的なインタラクティブコンテンツに溢れています。人々は単にコンテンツを消費するのではなく、もっと中に入り体験したいと思うようになりました。しかしゲームこそ究極のインタラクティブ体験です。必ず未来は私たちと共にあります。世界中の人々にとってゲームは究極のエンターテイメントとなることができるはずです。その時にのみ、私たちはハッピーであり、満足したという言葉を使えるでしょう」
《土本学》

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