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猿楽庁で『アルキメDS』で笑ってきました(後編)

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任天堂 DS
アルキメDS
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このソフト、実際に遊んで貰ってナンボだと思うんです。自分も、公式サイトをさらっと見た段階では「???」というのが正直な感想でした。「お笑いとレーニングソフト」ってなに??? 皆さんも似たような状況だと思います。前ページを見て貰ってそれが少しはマシになっていれば嬉しいのですが・・・。どこまで伝えきれるか不安ではありますが、東京渋谷の猿楽庁のオフィスで体験してきましたのでレポートしたいと思います。

一緒に遊んでくれたのは、Route24の西健一氏、猿楽庁の橋本長官、そしてスキップの美人広報・矢島さんです。


(手前左・猿楽庁 橋本長官、奥左・スキップ 矢島広報、奥右・Route24 西健一氏、手前右がMr.Cubeです)


最初にゲームについて簡単に説明を頂き、やらなきゃ分からない、ということで早速プレイ開始。

実はこのゲームちょっと怖かったんです。自分は全然笑いのセンスがない上に、絵心がないもので、楽しめるか不安がありました。でも、結果から言えば全然いけたんですけどね。初プレイということで、ご祝儀相場もありつつ(笑)

まず前ページで説明したように、親プレイヤーがお題を考えます。そこから既にゲームは始ってます。その場の空気を読みつつ、楽しめるお題を出さなくてはなりません。どんな使い方をするかは完全にプレイヤーに委ねられていて、それが楽しいところであり、センスを要求されるところです。お題が出ると各プレイヤーが答えていきます。笑いを取るためにはどうしたらいいか・・・発想の転換が必要なのか、意表を突く答えが必要なのか、王道を行くことで逆に笑いが取れる場合もあります・・・。「あー思いつかない」「できた! おれ天才」そんな会話をしながら「あーでもない、こーでもない」と考えるのが楽しい。自然に笑みがこぼれます。

さあ出揃いました。親プレイヤーが発表をしていきます。ここでは全てが親に委ねられます。面白く発表するのは司会の仕事です。そして発表を待つ子プレイヤー。なんだか親がみんなの回答を見てニヤニヤしてます。「早く発表してよ!」「自分の回答いいやろー」とそんなヤリトリをしながら待ちましょう。この発表を待つドキドキ感がたまりません。

そして発表。各プレイヤーは持ち票が3票ずつあります。自分に3票入れるのも良し、よさげな回答に入れるのも良し。性格が現れます。ちなみに、このメンツで自分に3票いれるのはもちろん"元カリスマクリエイター"(笑)。最後は大喜利らしく座布団で結果が判明します。

とまあ、流れ的にはこんな感じです。お題を変えて楽しんでいきます。昨日最初にお題を出したのは橋本長官で「マリオの絵を描け」というもの。マリオって見慣れてるけど、こういうのってイザ描けと言われたら難しいんですよね。。。記憶を振り絞ってなんとか・・・といった感じ。で、一番下手だったのはMr.Cubeだったんですけど。ごめんなさい(笑)。「インサイドしっかりしろー!」とか言われなら、こんなやり取りを楽しみながらぜひ遊んでもらいたいソフトです。

『アルキメDS』は「お笑いトレーニング」というジャンルが書かれていますが、ゲームが何かを与えてくれるわけじゃありません。みんなで遊んで楽しむ、それをちょっとばかし助けてくれるコミュニケーションツールです。「笑い」というのは不思議なもので、それだけで仲良くなれたり、場の空気を明るくしてくれるものです。それをゲーム機でサポートします。シンプルで、プレイヤーに対して全然親切ではなく、例題すら収録されていません。さらには1人用がなく、Wi-Fiでも遊べないという前代未聞のゲームです。

いま主流のゲームとは一番遠いゲームかもしれません。でも、みんなで向き合ってワイワイ楽しく遊ぶという"ゲーム"というものの原点に一番近いゲームなのだと思います。

まあ、難しい事はヌキにして、みんなで楽しめるソフトなので、1本あれば重宝すると思います。そういうことです。遊んでみてダメだと思っても、どうせ2100円ですからいいじゃないですか(楽しめると思いますけどね〜)。

そして最後に伝えておきたいことがあります。このゲーム、ホントに5人の手で3か月で制作されたそうです(もちろん構想はずっとあったそうですが)。5人で3か月、仕事の合間や土日を使って、手弁当で、予算ほぼゼロで。こんなゲーム、ファミコン時代にもなかったでしょう。

西健一という強烈なカリスマがいたからこそ実現したものだとも思いますが、こんな時代に、こんなシンプルなゲームを、自主制作し、ちゃんと流通にまで乗せる。なかなかできたことではないと思います。これが成功すれば、もっと多くの意欲に満ちたゲームが似たような形で実現されるかもしれません。先鞭をつけ、多くの人に勇気を与える試みだと思います。だからちょっと応援したいんですよねえ。そんな気持ちです。

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《土本学》
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