人生にゲームをプラスするメディア

【DIEC2005】 NHK「新・電子立国」の大墻敦氏が講演[4]

ゲームビジネス その他

シンポジウム第1部の2人目はNHK衛星放送局制作部チーフ・プロデューサーを務められている大墻敦氏です。大墻氏はゲーム産業の創世期を追った「NHKスペシャル 新電子立国」のプロデューサーとして知られています。ゲームの専門家ではないと断りながらも、面白い視座を提供してくれました。

最初にブッシュネル氏の講演でも紹介された「Space War」の映像が上映されます。今から考えると非常にシンプルなゲームですが大墻氏はここから2つの重要な点を指摘します。まず1つはプログラムというコンピューターに精通した人にしか入り込めない世界に物語を持ち込むことによって、誰もが遊べるようにしたという点です。もう1つは余り技術に拘ることに熱中しなかったという点です。作者のSteve Russel氏に続いてこのゲームを改造した人は数多く、その中には例えば重力計算を入れたものもあったそうですが、それらは技術的には素晴らしいもののゲームとして楽しめるものではなかったそうです。

大墻氏の専門はテレビですから話はテレビの方面に行き、「テレビ番組でも同様で、NHKでも技術開発は行われているけれど最新のすごい技術を使ったとしても、必ずしもいいモノになるわけではない」と指摘しました。そして「エンターテイメントは先端技術を大衆に広めるパワーがある。ハイビジョンも凄いけど、オリンピックを見たいとか綺麗な映像が見たいとか、そういうエンターテイメント性の高いものが牽引していくのではないか」と述べました。

「新電子立国」に関しては今回の話で10年ぶりに映像や本を見たそうですが、「自分で言うのも何ですが結構面白かったんです。その理由を考えると、取材していただいた方たちが非常に意欲的、非常に強い好奇心を持った人達が、最新技術に凄い熱意を持って取り組んでいる。それが面白かったんじゃないかと思います」と述べていました。
《土本学》

ゲームビジネス アクセスランキング

  1. 【特集】『東方Project』商業・海外展開の裏側、その背景には時代の変化が

    【特集】『東方Project』商業・海外展開の裏側、その背景には時代の変化が

  2. 7月14日オープンの「VR ZONE SHINJUKU」詳細発表! 『マリオカート』や「攻殻」のアクティビティも─気になる料金は?

    7月14日オープンの「VR ZONE SHINJUKU」詳細発表! 『マリオカート』や「攻殻」のアクティビティも─気になる料金は?

  3. ジャレコが「PocketNES」のソースコードを盗用?

    ジャレコが「PocketNES」のソースコードを盗用?

  4. 【CEDEC 2009】『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』における、Squirrelを使ったゲーム開発

  5. 【レポート】VRロボゲー『アーガイルシフト』のロマンと没入感が凄い!男の子の夢、これで叶います

  6. 「日本と海外におけるゲーマーにとってのリージョン制限」・・・イバイ・アメストイ「ゲームウォーズ 海外VS日本」第22回

  7. 【TGS2016】VRアイドルライブで実感したのは「照れ」! “アイドルとの距離×臨場感”で心を揺さぶるVR「Hop Step Sing!」体験レポ

  8. 【レポート】アーケード型VRホラーゲーム『脱出病棟Ω』を4人でプレイ!怖すぎて店内に悲鳴が響き渡る

アクセスランキングをもっと見る