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【インサイド・テクノロジー】第5回 次世代DVD争い

次世代DVDでこの二つの規格が対立しているという話を聞いた事がある人が多いと思いますが、実際どういった特徴をそれぞれ持っているのでしょうか。

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次世代DVDでこの二つの規格が対立しているという話を聞いた事がある人が多いと思いますが、実際どういった特徴をそれぞれ持っているのでしょうか。

まず一番わかりやすい違いと言えば容量です。片面一層の場合の容量を比較してみましょう。

・DVD 4.7GB
・HD DVD 15GB
・Blu-ray 27GB

容量に倍ほど差がありますね。これだけ見ればHD DVDなどメリット無いようにも思えてしまいますが、 HD DVDが容量と引き換えに持っている特長というのが 製造コストの安さなのです。要するにHD DVDは現行のDVDとかなり似た企画なので、生産ラインをそのまま利用することが可能で非常に安価に製造できるというわけです。

そして、二つのメディアの違いというのは大きくはこれだけだったりします。ただし、Blu-rayディスクについては片面二層で50GBの映像を録画できる機器が既に発売されています。

ソニーと東芝

そして、この二つの規格のどちらにつくかで企業も真っ二つに分かれているわけです。Blu-rayを推しているのがソニー陣営、そしてHD DVDが東芝です。他にもハリウッドの各映画会社がどちらにつくかなどという話が色々ありますが、inside的に気になるのはゲーム機としてはどちらかという話です。

ソニーは当然PS3にはBlu-rayを採用することを決定していますし、GCでディスクドライブの生産をしていた松下もBlu-rayを支持しているので、ゲーム業界的には少なくとも HD DVD は現時点で有り得ません。しかも東芝側はBlu-rayに対して、そんな大容量を一体なんにつかうんだ、というような部外者がコンテンツ製作に制約を設けるととられかねない発言までしてしまっています。(歴史的に任天堂はこういうハードを嫌がってます)

たしかに映画の記録という観点で見れば HD DVD の片面二層で30GBもあれば十分なわけですが、これからの立体映像や超高画質な映像の収録など先のことを考えると全く不十分なのです。

規格統一?

で最近の報道でこの両者の規格統一させる話し合いが始まっているというような物がありましたが、これはどうやら眉唾物のようです。統一に関する話し合い自体は最初から断続的に行っているそうで、今回の報道前後に何か特別な決定や進展があったわけではないからです。

レボーリューションのメディアは何?

任天堂はGCで独自の8cmディスクを採用しているわけですが、レボリューションでは上位互換を既に発表しているので、少なくともレボリューションではこの独自ディスクが読み取り可能です。ということはこの独自のDVDを拡張した(多層?)ディスクを採用するのかもしれません。そうかんがえると HD DVD に似たものが使われるかもしれませんね。

そして、普通のDVDとBlu-rayは規格が違いすぎて、一台のドライブで両方に対応させるのは非常に面倒なんだそうです。ですからレボリューションには少なくともBlu-rayは無いと考える事ができます。

一部ではレボリューションでは普通のDVDを使うのではないかという憶測もあるので、この次世代DVD攻防は任天堂にはあまり関係ないかもしれませんね。
《土本学》
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