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スクエニHD、平成27年3月期決算を発表 ― 新旧スマホアプリやMMORPG『FFXIV』『ドラクエX』が好調

スクウェア・エニックス・ホールディングスは、平成27年3月期決算を発表しました。

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スクウェア・エニックス・ホールディングスは、平成27年3月期決算を発表しました。

同社グループを取り巻く事業環境は、欧米における家庭用ゲーム機向けソフト市場の競争激化・上位集中が進む一方、スマートフォンやタブレットPCといったスマートデバイスが急速に普及するなど、大きな変革期にあると指摘。環境変化に対応したコンテンツ開発と収益機会の多様化を図ることによって、強固な収益基盤を確立する取り組みを進めています。


◆平成27年3月期 連結業績


【期間】平成26年4月1日~平成27年3月31日
※()内%表示は、対前年期増減率

■売上高:1678億9100万円(8.3%)
■営業利益:164億2600万円(55.8%)
■経常利益:169億8400万円(35.5%)
■当期純利益:98億3100万円(49.0%)

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆


セグメント別に見ると、デジタルエンタテインメント事業では、家庭用ゲーム機向けタイトルにおいて、前連結会計年度に比べ大型の新作タイトルの発売が少なかったものの、前連結会計年度に発売したタイトルのダウンロード等によるリピート販売が好調に推移。また、スマートデバイス・PCブラウザ等をプラットフォームとしたコンテンツでは、ブラウザゲーム『戦国IXA(イクサ)』やスマートフォン向けゲーム『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』が引き続き好調に推移したほか、当連結会計年度にサービスを開始したスマートフォン向けゲーム『スクールガールストライカーズ』、『ファイナルファンタジー レコードキーパー』、『乖離性ミリオンアーサー』なども好調に推移しています。更に、多人数参加型オンラインロールプレイングゲーム『ファイナルファンタジーXIV』及び『ドラゴンクエストX』の運営も好調に推移しています。


アミューズメント事業では、アミューズメント機器の販売が減少したほか、アミューズメント施設運営において消費税率の引き上げによる影響があったものの、効率的な店舗運営に努め、業績は堅調に推移しています。


◆平成27年3月期 セグメント別売上高


【期間】平成26年4月1日~平成27年3月31日
※()内はセグメント利益

■デジタルエンタテインメント事業:1119億2600万円(172億7600万円)
■アミューズメント事業:407億1500万円(36億1500万円)
■出版事業:115億4700万円(32億4100万円)
■ライツ・プロパティ等事業:39億9700万円(11億6100万円)
■調整額:△2億9500万円(△88億6700万円)
■連結財務諸表計上額:1678億9100万円(164億2600万円)

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

今後の経営方針として、高度で良質なコンテンツの創造を通じて、収益性を維持しつつ中長期的な成長を実現していくことを目指す経営戦略を掲げています。今後、ITや通信環境の急速な発展・普及により、ネットワークを前提とするエンタテインメントに対するニーズが高まるとともに、ユーザーが多機能端末を通じて多様なコンテンツにアクセスできるようになるなど、デジタルエンタテインメントの産業構造が大きく変化すると予想。これらの変化に即応し、新しい時代のデジタルエンタテインメントを切り拓いていくことを中長期的な会社の経営戦略に位置づけます。

また、これを実現するために、国際的な事業拡大、多様な顧客ニーズに合致したエンタテインメント・コンテンツ/サービスの提供、それに対応する人材の育成・獲得などが対処すべき重要な課題として挙げられています。
《津久井箇人 a.k.a. そそそ》
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